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2024年07月13日

1020 おおもり





毎日が、ひもじい思いをし、夢にまで食べ物が出てくる上京当時の出来事。
一度でいいから、腹一杯ご飯を食べてみたい、という願望を叶えるべく、アルバイトのお金が初めて入った時、思いっ切り食べようと心に決め、外食をすることにしました。
子供の頃から、外食の経験がなく、今日は腹一杯食べられる。
自分の稼いだお金で、思いっ切り食べよう、という期待に胸をはずませ店に入りました。
日曜日の昼時で、ほぼ満席の状況。
何を食べようか?
壁に貼ってあるメニューを、ひと通り往復して見ました。
だいたいのお客は、椅子について注文を考えます。
壁の前をウロウロし、しかも顔色が浅黒く、栄養失調ぎみの飢えた目。
変な男が入って来た、と他の客が注目しているのは視線で感じられます。
女子高生と思われる、女の子二人との相席でした。
店は、母親と娘なのでしょうか、中学生くらいの女の子が手伝っておりました。
メニューで一番、腹いっぱいになりそうなのは、読み方からして「大もり」でした。
注文をし、どうも周りの視線が興味深げに、じろじろと、ひかるを見ているのに嫌な予感。
程なく「大もり」が来ました。
ひかるの考えでは、「大もり」といえば、どんぶりに、大盛に盛られた、どんぶり飯を想像していましたが、目の前に出てきた物は、意に反する物。
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テレビ白黒時代から裏方技術家、40年のエッセイ。
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