2016年10月03日
【アルテタの劇的な同点弾】 10-11 エヴァートン×マンチェスター・ユナイテッド
2010-11 プレミアリーグ 第4節(第4週)
エヴァートン × マンチェスター・ユナイテッド
スコア:3-3
2010年9月11日 グディソン・パーク 観客数:36,556
−アディショナルタイムの2発でエヴァートンが劇的なドロー!−
アルテタの同点ゴールはシビれました!
エヴァートンのスタメン(4-4-2) ●L to R
GK: ティム・ハワード
4: レイトン・ベインズ シルヴァン・ディスタン フィル・ジャギエルカ トニー・ヒバート
4: スティーヴン・ピーナール ミケル・アルテタ ヨニー・ハイティンハ レオン・オズマン
2: ティム・ケーヒル マルアン・フェライニ
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SUB:ヤーン・ムハ(GK)
シェイマス・コールマン ヤクブ・アイェグベニ フィル・ネビル
ディニャル・ビリャレトディノフ ジャーメイン・ベックフォード マガイェ・グエイェ
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監督: デイヴィッド・モイーズ
マンチェスター・ユナイテッドのスタメン(4-3-3) ●L to R
GK: エドウィン・ファン・デル・サール
4: パトリス・エブラ ジョニー・エヴァンス ネマニャ・ヴィディッチ ガリー・ネヴィル
3: ダレン・フレッチャー ジョン・オシェイ ポール・スコールズ
3: ライアン・ギグス ディミタール・ベルバトフ ナニ
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SUB: トマシュ・クシュチャク(GK)
パク・チソン クリス・スモーリング ラファエル
ダロン・ギブソン マイケル・オーウェン フェデリコ・マケダ
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監督: アレックス・ファーガソン
開幕から勝利がないエヴァートンが好調ユナイテッドと対戦
前節終了時点で、18位エヴァートンと3位マンチェスター・ユナイテッドの対戦です。
エヴァートンは1引分け2敗の未勝利。対するマンチェスターUは2勝1引分け。開幕直後とはいえ、早くも明暗分かれた両者の対戦となりました。
どう見てもマンチェスターUの優勢を思われましたが、試合はドラマティックな展開に。
なおユナイテッドのメンバーにルーニーの名前がありませんが、とくに負傷等ではありません。
理由は分かりませんが、対戦相手が古巣だからでしょうか。
>>>前半45分
■エヴァートンは[EVE]。マンチェスター・ユナイテッドは[MAN]で表記します。
エヴァートンのキックオフで試合開始です。
1分[EVE]: ピーナールがベインズとのパス交換からシュートを打ちましたが、ヴィディッチの足に当たってコーナーキックに。
立ち上がりはエヴァートンがピッチを広く使ったサッカーを展開。攻撃は左サイド中心という感じです。
5分[EVE]: ピーナールの突破をG.ネヴィルがファウルで止めて、エヴァートンのフリーキック。キッカーはアルテタ。ゴールまで20m強。右足から放たれたボールは最高の軌道でしたが、わずかに落ち切らずにクロスバーを直撃しました。
7分にもアルテタはコーナーキックから最高のボールを供給するも得点ならず。この試合に限ったことではありませんが、プレースキックはかなり冴えています。
エヴァートンは守備のチェックも速く、ユナイテッドに自由にボールを持たせません。
9分[EVE]: ピーナールからパスを受けたアルテタが、タックルを仕掛けたエヴァンスを切り返しでかわしてシュート。相手DFに当たってコーナーキックに。
そのコーナーキックからベインズが良いクロスを入れ、ピーナールがシュートを放つも枠を外れます。
11分を経過してもユナイテッドはまだシュートがゼロ。ここまでは圧倒的にエヴァートンのペースです。
13分[MAN]: 右サイドを突破したナニのクロスを、ゴール前で待ち構えていたベルバトフがヘディングシュート。これがユナイテッドの最初のシュートでした。
ここまでまったく攻めることができなかったユナイテッドですが、ひとつ良い形を作りました。
24分[EVE]: ケーヒルが中央から仕掛けてシュートを打つも枠を大きく外れます。
26分[EVE]: 中央からの攻撃。最後はフェライニがミドルシュートを放ちましたが、枠をそれました。
27分[EVE]: 左サイドを攻め上がるベインズの動きを確認すると、自陣からハイティンハが正確なロングパスを通します。ベインズはゴール前に折り返し、フェライニがシュート。しかし相手DFにブロックされます。
31分[MAN]: コーナーキックからの攻撃。ペナルティエリア左角の手前でギグスがヒバートのタックルを受け、良い位置でフリーキックを得ます。
キッカーはナニ。そのまま直接狙うかに見えましたが、ナニはゴールを狙わず真横のスペースへボールを流します。すると走りこんできたスコールズがゴール正面から速くて強烈なミドルシュート。しかしGKハワードが右足一本でクリアしました。
じつはシュートは壁に入ったケーヒルに当たりコースが逆方向へ変わったので、瞬間的に右足一本で反応したハワードのセーブは、正真正銘のファインセーブでした。
このスコールズのミドルシュート以降ユナイテッドが攻勢に転じ、エヴァートンは守勢に立たされます。
38分[MAN]: フレッチャーが右サイドを突破してゴール前に折り返すと、並走してきたギグスがペナルティエリア内でワントラップからシュート。
超至近距離でのシュートでしたが、またしてもGKハワードが左手一本でスーパーセーブを見せました。
■エヴァートンのカウンターが炸裂!
39分[EVE]: カウンターからエヴァートンが先制しました。
ユナイテッドのコーナーキックからのこぼれ球を、ケーヒルがゴールへ向かって走るアルテタ目がけてロングパス。
上手く裏へ抜けたアルテタがGKファン・デル・サールと1対1を迎えましたが、このシュートはクリアされます。
しかしクリアボールを拾ったオズマンからのパスを、ペナルティエリア内で受けたピーナールが確実に決めてエヴァートンが先制しました。
■ビューティフルゴールでユナイテッドが同点
44分[MAN]: ユナイテッドが同点に追いつきます。ケーヒルのファウルで得たリスタートからギグスへボールが渡り、ギグスはセンターサークル内から右サイドを駆け上がってきたナニへ正確なパスを通します。
ナニは落ち着いてトラップすると冷静な判断でゴール正面へクロス。これをフレッチャーがダイレクトボレーで叩き込みました。
良い時間帯で、それも美しいゴールでユナイテッドが同点に追いつきました。
45分[MAN]: 後方からのロングパスをベルバトフがダイレクトボレー。決まったかと思えましたが、惜しくも左ゴールポストをギリギリでかすめるように外れました。
45分[前半終了]: 前半を通して良いサッカーを見せていたのは間違いなくエヴァートンでしたが、悪いなりにも追いついてしまうあたりがユナイテッドらしいですね。
>>>後半45分
両チーム選手交代はありません。
46分[MAN]: 後方からのパスをギグスがヘディングで前方へ送ると、ベルバトフがミドルシュート。相手DFに当たってコーナーキックを得ます。
■ユナイテッドが逆転ゴール!
48分[MAN]: ユナイテッドが逆転します。先のベルバトフのミドルシュートで得たコーナーキックから、最後は右サイドのナニが放った正確なクロスを、ヴィディッチがピッチに叩きつけるようなヘディングシュートで叩き込み、逆転に成功。
ユナイテッドの逆転以降、エヴァートンがやや強引に攻めるシーンが増えました。同時に中盤が空きはじめて選手間の距離も少し長くなりオープンな展開に。双方ファウルが増え、小競り合いの場面も目立ち始めました。とくにケーヒルとヴィディッチのバトルは迫力があります。
61分[EVE]: 右サイドのヒバートからフェライニへボールが渡り、フェライニはペナルティアーク付近にポジションを取っていたピーナールへパス。少し距離はありましたがピーナールはミドルシュートを選択。しかしGKファン・デル・サールがしっかりセーブしました。
63分[MAN]: カウンターから中央を駆け上がってきたナニがシュート。しかしGKハワードがファインセーブを見せました。
■さらにベルバトフのゴールで突き放します
66分[MAN]: カウンターから追加点が決まりました。自陣でのパスカットから始まり、スコールズが前線のベルバトフへ正確なロングパスを通します。
このパスを絶妙なトラップで収めると、そのままゴールに直進。ペナルティエリア手前から右足アウトサイドでのグラウンダーのシュートが決まり、エヴァートンを突き放します。
68分[EVE]: 選手交代。ヨニー・ハイティンハOUT→ヤクブ・アイェグベニIN。トニー・ヒバートOUT→シェイマス・コールマンIN。
71分[EVE]: ゴール前のフリーキック。キッカーのベインズが左足から放ったシュートはカーブを描いて落ちましたが、わずかに枠の外でした。
その後エヴァートンは72分にフェライニ、73分にケーヒルがシュートを放つも決まりません。
81分[MAN]: 選手交代。パトリス・エブラOUT→パク・チソンIN。
エヴァートンがユナイテッド陣内に攻め込み、ユナイテッドがカウンターで応酬という展開が続きます。双方惜しいシュートを放ちますが決まりません。
このままユナイテッドが逃げ切るかと思われたのですが・・・。
■ケーヒルのゴールで1点返します
91分[EVE]: エヴァートンが1点返しました。フェライニからパスを受けたベインズがゴール前にクロス。エヴァンスとオシェイのポジショニングのギャップを突いたケーヒルが頭で押し込みました。
■アルテタのゴールでついに同点!
92分[EVE]: ケーヒルの得点からわずか1分後。エヴァートンがついに同点に追いつきました。
左サイドでピーナールからパスを受けたベインズがクロス。ケーヒルが競り合いこぼれたボールをゴール正面のアルテタがミドルシュート。これが決まってスコア3-3に。
93分[試合終了]: 最後の最後でエヴァートンが同点に追いつくという劇的な展開でした。
リードした後のユナイテッドは、前に出てくるエヴァートンに対してきっちり守りながらカウンターで応酬。逃げ切れるように見えましたが、ちょっとした守備の狂いから連続失点。負けに等しい引き分けとなってしまいました。
もっとも、最後まで諦めずに攻め続けたエヴァートンはじゅうぶん称賛に値します。
>>>得点
39分: スティーヴン・ピーナール(エヴァートン)
44分: ダレン・フレッチャー(マンチェスターU)
48分: ネマニャ・ヴィディッチ(マンチェスターU)
65分: ディミタール・ベルバトフ(マンチェスターU)
90+1分: ティム・ケーヒル(エヴァートン)
90+2分: ミケル・アルテタ(エヴァートン)
■本日のゴールシーンです(ハイライト)。
!! 今回は動画はありませんでした。
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