つんく
『(小声)多分ここだよね…？』





雄輝
『((小声))絶対そうですよ…』





息をのむ二人





雄輝
『(小声)つんくさん、いったん戻りましょう』





来た道を再び忍び足で歩いていく二人





二人が戻るとくずもちが山○釣具から出てきていた





初対面だからか、ザキとくずもちは気まずそうにしている





雄輝
『くずもち、網はあったか？』






くずもち
『高かったから買わんかった。
　1500円くらい。』





雄輝
『安いだろー公務員様にとっちゃ。』





くずもち
『腐れ公務員だからしゃーない。』





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雄輝
『ここっぽくないですか？』





一階は駐車場で二階は人が住んでいるだろう母屋がある





駐車場には車が一台





その先には柵のような物が伺える





つんく
『行ってみよう。』





忍者の様に忍び足で進む二人





…





そこには





草が不気味に張り付いてボロボロになった門が存在した





門は演出のため作成されたと思われる程、異常な造形をしていた





・　・
それに呼応するように周りの雰囲気は負のオーラに満ち溢れているようだった





自然にこのような異常な物ができあがることがあるのだろうか





その雰囲気に絶句する二人





雄輝
『ヤバいだろこれは…。』





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雄輝
『くずもち、まだ来てないですし、ちょっと探しにいきませんか？』





つんく
『そうね。ゾロゾロ行って目立つより先に二人で下見しとこっか。』





山○釣具屋の前の道を歩く二人





時効は午前1時30分





はたから見たら間違いなく不審者だろう





道沿いの建物をひとつずつ確認していく





住んでるのか住んでないのかわからない築50年は経っているだろうアパート





ガラスに×状にテープを貼ってある廃屋





見る建物ほとんどそれっぽく見えてくる





多くの建物があるが





情報とは一致しない





噂では、道沿いでなく、駐車場？を横切ったところに門があるらしいが…





周辺に廃屋や廃アパートがあるのは少なからずこの事件が原因が関与しているのか





残忍な殺人事件が近くであった地域では、気味悪がって引っ越した人もいるのだろう





進んで入居する者もいまい





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トイレにて





雄輝
『宇土殺、本当に入れるのかなあ。』





つんく
『その前にあるかわからないからねぇ。
　ここまで有名なのにハッキリとした情報がないんよね。』





雄輝
『とりあえずここからは歩いて探してみるしかないです。
　人んちを横切らないと行けないらしいからそっちにも気をつけんと…。』





つんく
『セコムにも気をつけなんね。』





雄輝
『セコムあったら即突撃終了…。』





手を洗いながら突撃に向けて気合いをいれる二人





トイレでスッキリした二人は自販機で熱いコーヒーを買う





雄輝
『ズズッうま〜。』





ザキ
『ねぇ雄輝、デジカメ容量いっぱいなんだけどどれ消していい？』





車からのドアを開けてザキが言う





雄輝
『え〜と、多分パソコンのハードディスクに丸々コピーした(と思う)のでパールラインのは消していいかと。』





ザキ
『多分！？なら下手に消せないじゃん…。』





雄輝
『なら似たような写真を選んで削除お願いしまっす♪』





タバコに火をつけながら人事のように話す雄輝





ザキ
『もう！臭いξ(* >ω )=3』





タバコが苦手なザキ、車の中に逃げてしまった





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雄輝
『どうやら…山○釣具屋の斜め前らしい。
　くずもち、三角行きの道に入ってくれ。
　この信号右折ね。』





くずもち
『了解！おりゃァ〜！』





時速80kmで右折するランクル





ザキ・つんく
『わあああああ！！』





こやつは運転が荒い…





以前急ハンドルで三秒程片輪が浮いたことがある





あの時はマジでダメかと思った・・・





山○釣具に到着





くずもち
『網買ってくるわ！』





くずもちは山○釣具に入って行った





ちなみにくずもちと私はよく釣りに行く





イカやフグを釣ったこともある




一方、トイレに行く雄輝とつんく





ザキは車の中でデジカメチェック中





ザキ
『(容量が少ない…なんか写真消さなきゃ…)』





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