自らの息遣い意外聞こえない





その静寂を破ったのは私の一声　『行きますか？』





ザキとつんくは静かに頷く





一行は薩軍墓地を後にし、田原坂最後の砦、官軍墓地へ向かった





移動すること約五分、私は前に官軍墓地へ行った時の事を思い出していた





正直、行きたくはなかった





今更だが、あまり暗い場所は得意な方ではない





案内板を発見











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数段の階段を上がり、墓地へ入る





その階段の入口にある石でできた石碑？を撮影するザキ










私の記憶では、この中にろうそくを灯すのではなかっただろうか





どうやら、名称は石灯籠というもので用途は日本に昔からある照明器具とのことである




比較的大きめなお墓が立ち並び、供えられている花束が真新しい





その中の一つのお墓の前に立ち、誰が先にと言うわけでなく、手を合わせ先人達の冥福を祈る










祈りを捧げた後、私は不思議と恐怖感がすぅーと消え去った





真夜中のお墓にいるというのに、まるで昼間に観光しにきたかのような感覚だった





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入口にある看板





私は、皆に聞こえる程の声を出して文章を読む





雄輝
『戦争があったの1877年の事なんだ。かなり最近なんだ・・。』





ザキ
『そうだよー？』





歴史マニアのザキは得意げに知ったような返事をする





雄輝
『たった130年くらい前にあったなんて…。』





教科書上での話であり、遠い昔だと思っていた私は何だか切ない気持ちに襲われた





自分達の理想の為に命を賭して戦った先人達





気を引き締め、畏敬の念をもってお墓の中に入ることとする





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薩軍墓地へ向け車を回す





薩軍墓地、官軍墓地が田原坂、心霊スポットとしてのメインと言っても過言ではない





ここからが本番、一同にも緊張が走る





当然であろう…真夜中に墓地に行くのだから





観光客用の駐車場に停車する





必然。誰もいない





確かに不気味であるが、何かしらの威圧感とは別の雰囲気を感じる





これは、悲壮感だろうか





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入口の左手に面白い看板を発見









“魔のカーブ”





さて、標識について本ブログ定番の雑談を一つ










皆さんこの標識はご存知だろうか？





免許持っている持っていない関わらず、一度は目にしたことがあると思う





“！”マークの道路標識





これは通常、他の看板と組み合わされて使われるものである





例えば、この看板の下に鹿の看板を設置して





“鹿飛び出し注意”とするなどの用途だ





しかしごく希にこの看板のみで設置されていることがある





それらの場合はどんな意味になるか知っているだろうか？




それの意味するものは、“その他の危険”である





皆さん、ご想像の通り、霊現象もこれに該当する





というよりほとんどがこれにあたると言っても過言ではない





さて、ビックリの標識にこんな組合せが…ツッコミは皆さんに任せます










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