原作は全世界累計6300万部突破(2011年12月20日時点)のモンスターノベル「Millennium」(ミレニアム)。 スウェーデンの作家スティーグ・ラーソンによって書かれた小説で、現在全3シリーズ、1「ドラゴン・タトゥーの女」、2「火と戯れる女」、3「眠れる女と狂卓の騎士」が出版されています。
本国スウェーデンでは超爆発的ヒットとなりそのまま世界中に飛び火、2005年に出版され現在まで6000万部以上を売り上げています。日本では世界に遅れること3年、2008年に出版されました。
しかし残念なことに著者のスティーグ・ラーソンは2004年に他界、2005年に初版発行ですので、この「Millennium」の成功をみることなくこの世を去ったことになります。 また第4部の書きかけの原稿があり、発行の期待がされるのだが、まだ未完であることと権利などの問題で世に出るかは未定とのこと。 どうにかして出して欲しいものです･････どうしても読みたい。

スウェーデンでは早くから映画化も決まり、2009年に3シリーズ全てが公開され、大ヒットを記録しました。 ハリウッドがこのヒットに目をつけリメイク権を獲得、監督にデヴィッド・フィンチャー、主人公2人にダニエル・クレイグとルーニー・マーラを起用し、タイトルをスウェーデン版と区別するため、シリーズタイトルの「ミレニアム」を冠せず、副題の『ドラゴン・タトゥーの女』だけとしてハリウッド版を製作したのが本作です。
監督はデヴィッド・フィンチャー、出演はダニエル・クレイグ、ルーニー・マーラ、クリストファー・プラマー、ステラン・スカルスガルド、ジョエリー・リチャードソン、モア・ガーペンダル、ロビン・ライト、他。


2人の主人公のハリウッドでの配役に注目が集まり、"ミカエル・ブルムクヴィスト"には6代目"ジェームズ・ボンド"のダニエル・クレイグ、そして"リスベット・サランデル"には『エルム街の悪夢』(2010年のリメイク版)、『ソーシャル・ネットワーク』に出演したルーニー・マーラが大抜擢されました。
ルーニー・マーラはTVシリーズにはいくつか出演していたが、スクリーンでのキャリアはあまりない新人さん。 ダニエル・クレイグは妥当、しかしルーニー・マーラに関しては違い、デヴィッド・フィンチャーが『ソーシャル・ネットワーク』を撮った際に気に入ったのか、それとも検討した結果のキャスティングなのか、公開前は不安視される記事が多くありました。

スウェーデン版でこの"リスベット"を演じたノオミ・ラパスはこの役で大ブレイク、一気にハリウッド進出をを果たし、『シャーロック・ホームズ　シャドウ・ゲーム』、『プロメテウス』などの大作に出演するまでになっています。 『プロメテウス』にいたっては主人公です。
しかし公開されるやルーニー・マーラの"リスベット"は悪くなかった。 綺麗なルーニー・マーラが、眉を落とし、大量のピアスをつけ、世間から理解を得にくい"リスベット"の独特の感じ(雰囲気)を見事に再現。 華奢な体がこれまた原作にあっている(ノオミ・ラパスはちょっと筋肉質だった)。 これでルーニー・マーラはブレイク必至、本作以降ビッグタイトルや、主演映画の予定がいくつかあります。

シリーズ2と3の映画化もすでに決まっており、ダニエル・クレイグとルーニー・マーラはもちろん継続予定です(公開日、監督などは未定)。 2012年アカデミー賞では「編集賞」を受賞、「主演女優賞」にルーニー・マーラがノミネートされました。 またレッド・ツェッペリンの"Immigrant Song"をTrent Reznorがアレンジしたイメージソングもインパクト抜群で話題のひとつとなりました。

雑誌「ミレニアム」の発行責任者であるミカエル・ヴルムクヴィストは実業家ヴェンネルストレムの不正のことで裁判で争い敗訴した。 そのことで「ミレニアム」を去ることになったミカエルの元へ、とある大物人物の代理人が訪ねてきた。 その大物とは大企業ヴァンゲルグループの前会長ヘンリック・ヴァンゲルだった。
ヘンリックは今は第一線を退き、隠居の身だった。 ヘンリックの元に赴いたミカエルに見せられたものは、ヘンリック宛に毎年送られてくる押し花だった。 ヘンリックはミカエルに、この押し花を贈ってくる人物を探し出して欲しいと、仕事を依頼するのだった。 ミカエルは収監まで時間があったことと、多額の報酬によって今度こそヴェンネルストレムを裏を暴くという目的のため依頼を引き受けるのだった。

ヘンリックはもう何年もある事件について調査をしおり、その調査をミカエルに洗いなおして欲しいというのだ。 ヘンリックは押し花を贈ってくる人物が必ず関係している、そしてその人物は36年前にヴァンゲル家から失踪た"ハリエット・ヴァンゲル"ではないかとも推測していた。 ハリエットが失踪した当時、大規模な捜索が行われたが死体すら見つけることができず、結局死んだものとみなされていた。
だがヘンリックは納得できず捜査打ち切り後も独自に捜査を行ってきたのだった。 膨大な資料を前にミカエルは助手を付けることをお願いする。 そして紹介されたのは"リスベット・サランデル"という背中から首にかけて龍の刺青を彫った女だった･････

The Girl with the Dragon Tattoo

・ルーニー・マーラがダニエル・クレイグ降板の噂を否定！