イギリスの民話「巨人殺しのジャック」、そして童話となった「ジャックと豆の木」を下地に『ユージュアル・サスペクツ』(1995)のブライアン・シンガー監督とクリストファー・マッカリー脚本のコンビが現代の技術で映像化。

「ジャックと豆の木」はもちろん日本でも有名なおとぎ話、近い童話として同じグリムの「勇ましいちびの仕立て屋」、またイギリス童話の「親指トム」などが時代背景や物語の設定が近いのではないでしょうか(個人的意見ですのであしからず)

童話の内容ではジャックが木を上り、巨人からお宝を盗み、最後は木を切って巨人を落下させてハッピーエンドです。 しかし今回の映画の方は予告を見る限りでは、お姫様を助けに巨人の国に乗り込む、という感じとなっています。 また巨人の大群との戦闘シーンらしき映像も確認できます。 超リアルな巨人、さらにバトルは迫力満点、観るならもちろん3D。　春休み映画の目玉の一つになること間違いなしかと。

また過去にも『シンドバッド七回目の冒険』の監督ネイザン・ジュランが1962年に『JACK THE GIANT KILLER』(邦題は"ジャックと悪魔の国")としてこの題材を映画化、 最近でも2009年にクロエ・グレース・モレッツ、コリン・フォード、クリストファー・ロイド出演で『Jack and the Beanstalk』(邦題はクロエ・モレッツ　ジャックと天空の巨人)として映画化されています。


監督はブライアン・シンガー、出演はニコラス・ホルト、ユアン・マクレガー、スタンリー・トゥッチ、エレノア・トムリンソン、ビル・ナイ、ベン・ダニエルズ、イアン・マクシェーン、他。

ブライアン・シンガー監督といえば『ユージュアル・サスペクツ』(1995)、『X-Men』シリーズの監督でもあるが、やはり『ユージュアル・サスペクツ』だ。 脚本のクリストファー・マッカリーとはゴールデンコンビ。 2014年には再びメガホンを取った『X-Men』シリーズ最新作『X-Men: Days of Future Past』が全米公開予定となっています。

脚本の一人には『ユージュアル・サスペクツ』の脚本を手掛けたクリストファー・マッカリーが参加、ちなみにその『ユージュアル・サスペクツ』でアカデミー賞"脚本賞"を受賞しています。 最近ではトム・クルーズ主演の『アウトロー』の監督・脚本を手掛け、今後も参加する話題作が続きます。
『X-Men』のスピンオフ『ウルヴァリン』の最新作『The Wolverine』(脚本)2013年9月に日本公開予定、トム・クルーズ主演のＳＦアクション『All You Need Is Kill』(脚本)2014年3月に全米公開予定、『Top Gun 2』(脚本)公開未定、そして『Mission: Impossible 5』(監督・脚本)2015年全米公開予定、などです。


主人公"ジャック"を演じるのはイギリスのニコラス・ホルト。　 本作の前に一足早く公開されたホラーロマンスの主演映画『Warm Bodies』が2013年2月1日から全米公開され、初登場1位になっています。
今後の出演作としてトム・ハーディ主演『マッド・マックス』シリーズの続編となる『Mad Max: Fury Road』、『X-Men』の最新作『X-Men: Days of Future Past』が決定しています。 また、今、トップ女優街道爆進中のジェニファー・ローレンスの元彼(2013年2月15日時点)としても有名。

ヒロインの"イザベル姫"を演じるのはイギリスの若手女優エレノア・トムリンソン。 長編フィルムとしては『幻影師アイゼンハイム』(2006)でジェシカ・ビール演じる"ソフィ"の若い頃を演じ、最近では『アリス・イン・ワンダーランド』に出演しています。

ユアン・マクレガーの次回作は豪華キャストが話題のコメディドラマ『August: Osage County』(公開未定)。 メリル・ストリープ、ジュリア・ロバーツ、ベネディクト・カンバーバッチ、ダーモット・マローニー、ジュリエット・ルイス等が出演。

ジャックは農場で働く若者だったが、偶然、巨人の国の入り口を開けてしまった。 巨人は伝説ではなく実在し、彼等は数世紀前に失った自分達の世界を取り戻そうと画策していた。 ジャックは姫を救うため、また世の中のために巨人の国へ向かうこととなるのだが･････

Jack the Giant Slaye