2018年11月30日
妊娠中旅行はOK?安定期のみ?注意点は?
「赤ちゃんが生まれるとゆっくり旅行に行けなくなるので、妊娠中に行っておきたい!でも、お腹の赤ちゃんに何かあったら、どうしよう」と、お悩みの妊婦さんも多いはず。安定期に国内旅行くくらいなら、妊婦さんでも大丈夫という話も聞いたことがあるかもしれません。そこで、妊婦さんが旅行していいのはいつからいつまでなのか、妊婦さんが旅行をするときに気をつけたいポイントなどについてご紹介します。
妊娠中に旅行してはいけないの?
妊娠中に旅行をしてはいけない、ということはありません。無理のない計画をしっかりと立てたうえでの旅行なら、妊婦さんにとってもいい気分転換になり、ストレス解消にもつながります。
しかし、旅行によって環境が変わると、心身ともに疲れてしまうことも。ましてやホルモンバランスが変化して、体調が傾きやすい状態の妊婦さんならなおさらです。
妊娠中は体調が崩れやすく、を自覚しながら、旅行場所や宿泊施設、プランを選ぶようにしましょう。
妊婦の旅行はいつからいつまで?安定期ならOK?
妊婦さんが旅行に行く場合、出血やお腹の張り、下腹部痛などのトラブルがなく、かかりつけのお医者さんから自宅安静を言われていなければ、問題になることは少ないです。しかし、妊娠初期はまだ胎盤が安定していない時期(※1)なので、妊娠中の旅行は、胎盤も完成する安定期(妊娠中期/16週〜)に入ってからがおすすめです。
妊娠後期になると、お腹が大きくなっていて動きにくいうえに、無理をするとお腹が張りやすくなり、貧血などのマイナートラブルも増えてきます。そのため妊婦さんが旅行にいくので、あれば妊娠5〜7ヶ月の、妊娠中期の間にしておいたほうが良いでしょう。
しかし、妊娠中は何が起こるかわからないものです。安定期であっても、旅先で体調が急変したり、破水したりといったリスクがあるということは覚えておきましょう。
妊娠中に温泉旅行にいっても大丈夫?
妊娠中に起こりやすい肩こりや腰痛がひどいと、温泉に行ってほぐしたくなりますよね。1982年に当時の環境庁が定めた「温泉施設に関する注意書きと効能」に、「妊娠中の温泉への入浴を避けるべき」と記載されていたため、長い間「妊婦さんにとって温泉は禁忌」と考えられてきました(※2)。
しかし、その見解には医学的根拠はなく、環境省は2014年に見直しの方針を発表しています。つまり、妊婦さんが温泉に入っても、特に問題はありません。ただし、妊娠中はのぼせやすく、お腹が大きくなっている妊婦さんは足元が不安定になることもあるため、注意は必要です。
また、「妊娠中は入らないでください」と注意書きをしている温泉もあるので、妊婦さんが浸かってもいい温泉かどうか、事前に宿泊先に確認しておきましょう。
妊婦は飛行機に乗って旅行してもいい?安定期なら大丈夫?
ちょっと遠出をして飛行機に乗って出かけたい場合はどうでしょうか。飛行機搭乗中は、気圧の変化や酸素濃度、湿度の低下、揺れなど、通常とは異なる環境におかれます。長時間同じ姿勢でいなければいけないことも、妊婦さんにとっては、辛いものとなるかもしれません。
妊娠中に飛行機に乗ってはいけないということはありませんが、できるだけ妊娠中期の安定しているときが良いでしょう。また、事前にかかりつけのお医者さんに許可を得てから利用するようにしましょう。
航空会社によっては、出産間際の搭乗には「医師の診断書を提出や医師同伴の必要」としているところもあります。事前に航空会社に問い合わせをしておくと安心ですね。
妊娠中の旅行では、どんなことに注意すればいい?
さまざまな条件が整い、妊娠中に旅行に行けることになっても、油断は禁物です。以下の項目に気をつけてゆったり過ごすようにしましょう。
無理をしない
疲れや体調の異変を感じたらすぐに休むようにしましょう。万が一のことを考えて、道中の病院を下調べしておくことも大切です。
安定期でも無理に動くと赤ちゃんに危険が及ぶ可能性もあります。妊娠していないときと同じように行動することは控えましょう。
体を冷やさない
体が冷えると、妊婦さんはお腹が張りやすくなり、体調が崩れることも。寒い場所に行くときはもちろん、暑い地域でも室内の冷房に気をつけましょう。旅先で海水浴やプール遊びをするときも注意してくださいね。
重たい荷物を持たない
旅行ではつい荷物が多くなりがちですが、妊婦さんが重い荷物を持つと疲れの原因になります。同伴者に持ってもらうか、キャリーバッグ、宅配便などを利用しましょう。
移動は安全な手段で
妊婦さんの旅先での移動は、できるだけ車やレンタカーにして同伴者に運転してもらうといいでしょう。公共交通機関を利用する場合は、いざというときに対応しやすい電車がおすすめです。
飛行機に乗る場合は、トイレに行きやすい通路側の席を選びましょう。また、エコノミークラス症候群のリスクを考慮し、水分を多めに取るほか、同じ体勢を避け、足首を回したり、ふくらはぎのマッサージをしたりして、体をいたわってあげてくださいね。
これは電車や車の場合でも注意しておきたいポイントです。
母子手帳・健康保険証を携帯
妊婦さんの旅行では、旅先や道中で何かあったときのために、母子手帳や健康保険証を持っていっておきましょう。現地の病院にかかるようなことになった場合、診察がスムーズに進みます。
また、バッグにマタニティマークをつけておくとさらに安心です。
妊婦は安定期にゆっくり旅行を楽しもう
妊娠中の生活には、色々な制約がかかります。でも、出産前に素敵な思い出を作っておきたいという妊婦さんもいるでしょう。お腹の赤ちゃんの状態がよく、かかりつけのお医者さんの許可がおりているのであれば、マタニティ旅行の計画を立ててみるのもいいですね。
最近ではマタニティプランのある宿泊施設なども増えてきました。この時期にしかできない旅行をするのも一つの手ですね。くれぐれも体の状態に注意しながら、お腹の赤ちゃんとの旅行を楽しんでください。
※1 株式会社メディックメディア『病気がみえるvol.10 産科 第3版』
※2 環境省「温泉法第18条第1項の規定に基づく禁忌症及び入浴又は飲用上の注意に掲示等に関する新旧対照表」
妊娠中に旅行してはいけないの?
妊娠中に旅行をしてはいけない、ということはありません。無理のない計画をしっかりと立てたうえでの旅行なら、妊婦さんにとってもいい気分転換になり、ストレス解消にもつながります。
しかし、旅行によって環境が変わると、心身ともに疲れてしまうことも。ましてやホルモンバランスが変化して、体調が傾きやすい状態の妊婦さんならなおさらです。
妊娠中は体調が崩れやすく、を自覚しながら、旅行場所や宿泊施設、プランを選ぶようにしましょう。
妊婦の旅行はいつからいつまで?安定期ならOK?
妊婦さんが旅行に行く場合、出血やお腹の張り、下腹部痛などのトラブルがなく、かかりつけのお医者さんから自宅安静を言われていなければ、問題になることは少ないです。しかし、妊娠初期はまだ胎盤が安定していない時期(※1)なので、妊娠中の旅行は、胎盤も完成する安定期(妊娠中期/16週〜)に入ってからがおすすめです。
妊娠後期になると、お腹が大きくなっていて動きにくいうえに、無理をするとお腹が張りやすくなり、貧血などのマイナートラブルも増えてきます。そのため妊婦さんが旅行にいくので、あれば妊娠5〜7ヶ月の、妊娠中期の間にしておいたほうが良いでしょう。
しかし、妊娠中は何が起こるかわからないものです。安定期であっても、旅先で体調が急変したり、破水したりといったリスクがあるということは覚えておきましょう。
妊娠中に温泉旅行にいっても大丈夫?
妊娠中に起こりやすい肩こりや腰痛がひどいと、温泉に行ってほぐしたくなりますよね。1982年に当時の環境庁が定めた「温泉施設に関する注意書きと効能」に、「妊娠中の温泉への入浴を避けるべき」と記載されていたため、長い間「妊婦さんにとって温泉は禁忌」と考えられてきました(※2)。
しかし、その見解には医学的根拠はなく、環境省は2014年に見直しの方針を発表しています。つまり、妊婦さんが温泉に入っても、特に問題はありません。ただし、妊娠中はのぼせやすく、お腹が大きくなっている妊婦さんは足元が不安定になることもあるため、注意は必要です。
また、「妊娠中は入らないでください」と注意書きをしている温泉もあるので、妊婦さんが浸かってもいい温泉かどうか、事前に宿泊先に確認しておきましょう。
妊婦は飛行機に乗って旅行してもいい?安定期なら大丈夫?
ちょっと遠出をして飛行機に乗って出かけたい場合はどうでしょうか。飛行機搭乗中は、気圧の変化や酸素濃度、湿度の低下、揺れなど、通常とは異なる環境におかれます。長時間同じ姿勢でいなければいけないことも、妊婦さんにとっては、辛いものとなるかもしれません。
妊娠中に飛行機に乗ってはいけないということはありませんが、できるだけ妊娠中期の安定しているときが良いでしょう。また、事前にかかりつけのお医者さんに許可を得てから利用するようにしましょう。
航空会社によっては、出産間際の搭乗には「医師の診断書を提出や医師同伴の必要」としているところもあります。事前に航空会社に問い合わせをしておくと安心ですね。
妊娠中の旅行では、どんなことに注意すればいい?
さまざまな条件が整い、妊娠中に旅行に行けることになっても、油断は禁物です。以下の項目に気をつけてゆったり過ごすようにしましょう。
無理をしない
疲れや体調の異変を感じたらすぐに休むようにしましょう。万が一のことを考えて、道中の病院を下調べしておくことも大切です。
安定期でも無理に動くと赤ちゃんに危険が及ぶ可能性もあります。妊娠していないときと同じように行動することは控えましょう。
体を冷やさない
体が冷えると、妊婦さんはお腹が張りやすくなり、体調が崩れることも。寒い場所に行くときはもちろん、暑い地域でも室内の冷房に気をつけましょう。旅先で海水浴やプール遊びをするときも注意してくださいね。
重たい荷物を持たない
旅行ではつい荷物が多くなりがちですが、妊婦さんが重い荷物を持つと疲れの原因になります。同伴者に持ってもらうか、キャリーバッグ、宅配便などを利用しましょう。
移動は安全な手段で
妊婦さんの旅先での移動は、できるだけ車やレンタカーにして同伴者に運転してもらうといいでしょう。公共交通機関を利用する場合は、いざというときに対応しやすい電車がおすすめです。
飛行機に乗る場合は、トイレに行きやすい通路側の席を選びましょう。また、エコノミークラス症候群のリスクを考慮し、水分を多めに取るほか、同じ体勢を避け、足首を回したり、ふくらはぎのマッサージをしたりして、体をいたわってあげてくださいね。
これは電車や車の場合でも注意しておきたいポイントです。
母子手帳・健康保険証を携帯
妊婦さんの旅行では、旅先や道中で何かあったときのために、母子手帳や健康保険証を持っていっておきましょう。現地の病院にかかるようなことになった場合、診察がスムーズに進みます。
また、バッグにマタニティマークをつけておくとさらに安心です。
妊婦は安定期にゆっくり旅行を楽しもう
妊娠中の生活には、色々な制約がかかります。でも、出産前に素敵な思い出を作っておきたいという妊婦さんもいるでしょう。お腹の赤ちゃんの状態がよく、かかりつけのお医者さんの許可がおりているのであれば、マタニティ旅行の計画を立ててみるのもいいですね。
最近ではマタニティプランのある宿泊施設なども増えてきました。この時期にしかできない旅行をするのも一つの手ですね。くれぐれも体の状態に注意しながら、お腹の赤ちゃんとの旅行を楽しんでください。
※1 株式会社メディックメディア『病気がみえるvol.10 産科 第3版』
※2 環境省「温泉法第18条第1項の規定に基づく禁忌症及び入浴又は飲用上の注意に掲示等に関する新旧対照表」
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