アフィリエイト広告を利用しています
ファン
<< 2016年04月 >>
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
最新記事
カテゴリアーカイブ

広告

posted by fanblog

2014年07月31日

「PSYCHO-PASS サイコパス 新編集版」第4話が休止に 長崎県佐世保市の事件を受けて

「PSYCHO-PASS サイコパス 新編集版」第4話が休止に 長崎県佐世保市の事件を受けて



7月31日、
フジテレビで放映中のアニメ
「PSYCHO-PASS サイコパス 新編集版」の
第4話が放送されないことが発表された。


 
今週放送予定だった第4話が、
長崎県佐世保市で発生した女子高生殺害事件を想起される内容のため、
現在放送するにはふさわしくないと判断した。
来週放送予定の第5話を繰り上げて放送する。
今後第4話の放送の予定はないとのこと。

 

公式サイトでも第4話の放送は
「編成上の都合により休止」
としている。
なお、
フジテレビオンデマンドとdアニメストアでの配信については、
今回の第5話の繰上げ放送を受けて、
第4話と第5話を同時に8月1日正午より配信するとアナウンスしている。





未成年の少年少女が斧やナイフで家族を殺すというショッキングな事件が相次いでいる。
そのたびに問題とされるのが、
残虐な場面を含むアニメや漫画の影響だ。
ときにはアニメ番組が放送休止になる場合もあるが、
「過剰反応ではないか」との声もある。



最近、
事件との関連で注目された「ひぐらしのなく頃に」について、
アニメやゲームなどのサブカルチャーに詳しい
東京大学大学院情報学環の吉田正高・特任講師に聞いた。



2007年9月に京都府京田辺市で16歳の少女が父親を斧で殺害するという事件が起きましたが、
その影響でアニメ番組の
「ひぐらしのなく頃に」と
「School Days(スクールデイズ)」が放送休止に追い込まれました。
また08年1月上旬に青森県八戸市で、
18歳少年が母親と弟と妹を殺害する事件が起きたときは、
「ひぐらし」と思われる漫画本が警察に押収され、
事件と漫画の関連性が取り沙汰されました。



吉田先生は
「ひぐらし」について特に詳しいと聞きましたので、
今回は
「ひぐらし」に的を絞ってお聞きしたいと思います。
そもそも、
「ひぐらしのなく頃に」とはどんな作品なのでしょうか?

吉田 「ひぐらしのなく頃に」というのは、
もともと
「07th Expansion」
という同人サークルが作ったゲームから始まった作品です。
2002年夏のコミックマーケットで、
第1話にあたる「鬼隠し編」が発表されたのが最初です。
その後、
半年に1回のコミックマーケットで1話ずつ発表されていき、
2006年夏の第8話「祭囃し編」で完結しました。



最初の3話目ぐらいまではそんなに話題になっていなかったんですが、
4話目が出た2004年ごろからネットで注目を集めるようになり、
非常に大きなファンのコミュニティがネット上に作られるようになりました。
その後、
2006年からは、
漫画やアニメ、プレイステーション2へのゲーム移植、
小説へと多展開されて、
さらにいろんな層に広がっていきました。



それだけさまざまなメディアで人気を獲得した
「ひぐらしのなく頃に」のストーリーとは、
どんなものですか?

吉田 単純にいうと、
雛見沢村という山奥にある寒村で、
夏祭りの夜を中心に連続怪死事件が起きていくという推理劇です。
前半は中高生ぐらいの男の子や女の子たちの楽しい学園生活の話だったのが、
後半になると一転して恐ろしい事件が起こる陰惨な展開になっていく。
古い因習が残る閉鎖社会の中で猟奇的な事件が次々起きるという点では、
横溝正史の「八つ墓村」などのテイストに近いですね。
全体の構成は、
1話〜4話がいわゆる「問題編」、
5話〜8話が「解答編」と分かれていて、
「問題編」で提示された謎が
「解答編」に行くと分かるような仕組みになっています。



実際にゲームをやってみると、
いわゆる「萌え系」の美少女キャラが出てきて、
学校でのゲーム大会とか登下校中の会話とかが延々と続くので、
想像したのと違ってびっくりしました。

吉田 そうなんですよ。
「ひぐらしのなく頃に」の面白いところは、
リアリズムのある狂気とか殺人みたいなものと、
それとは全く違う日常生活というものをうまく結び付けているところです。
実は、
ストーリーの大半は、
陰惨な事件につながるとは思えないような普通の学園生活の話です。
そこでこちらの感情移入をさせやすくしておいて、
終盤にそれをひっくり返していく、
という構成上の面白さがあるんですよね。



しかし、
ほんわかムードの描写がある一方で、
金属バットでメッタ打ちにしたり、
斧を振り下ろして殺したりと、
残酷なシーンも出てきますね?

吉田 そういうシーンだけ取ってしまえば、
たしかに残虐だと思います。
また、
かわいい女の子が豹変して恐ろしい事件を起こすという「落差」が、
この作品の特徴の一つだともいえます。
でも、
それだけではない。
作品の根底に流れているテーマは、
殺人を肯定するとかというのとは全く違うと思うんです。
実は、
この「ひぐらしのなく頃に」という作品を貫いているのは、
「真実の絆」を探していくというテーマなんですよ。



それはどういうことですか?

吉田 物語に登場する少年や少女は、
それぞれ複雑な事情を抱えています。
村の因習の中にどっぷり浸かっている神社の巫女さんの女の子とか、
地域社会でがんじがらめになっている子とか、
ほかの地域で事件を起こしてしまって引っ越してきた子とか。
だけど学校では、
そういう事情を仲間に言わないで、
表面上だけ楽しく付き合おうとする。



そういう上辺だけの友達関係があるきっかけで崩れて、
疑心暗鬼になって殺し合うみたいな話になっていくんですが、
そんな中で、
お互いが自分をさらけ出していくことで
「真実の絆」
とは何かを探っていく。
「本当のつき合い」
とはどういうものか、
というのを模索していく。
そういう物語なんです。
だから、
この「ひぐらしのなく頃に」は、
1980年代ごろから顕在化してきた地域社会の崩壊とか、
親子関係の断絶、
さらに2000年代に入って顕著になったネット社会での疎外感とかをうまく取り入れている作品だと思うんですよね。



たしかに作品の全体を通してみれば、
そのようなテーマ性を感じとることができるのかもしれませんが、
アニメの場合は、
最初から最後まで見るとは限りませんよね?

吉田 そこがテレビアニメというコンテンツのむずかしいところですね。
テレビアニメは、
ゲームや漫画と違って「買う」という行為なしに受動的に見ることができてしまう。
公共の電波を通じて、
誰でも無料で視聴できるし、
たとえば1話から3話までのうち、
3話だけを見るということもありえます。
すでにゲームで「ひぐらし」に馴染んでいる人達ならともかく、
そういう耐性がないところでいきなり見た人は、
やはり衝撃があったんじゃないかと思いますね。
でも、
だからといって、
放送中止になるとか特に問題にされることはありませんでした、
京都の事件が起こるまでは……



2007年9月に京田辺市で、
16歳の少女が父親を斧で殺害する事件が起きると、
KBS京都を始めとするテレビ局は
「ひぐらしのなく頃に」
のアニメ番組の放送を休止しました。
理由は
「少女が凶器を持っている場面があり、
不快に思われる視聴者がいる可能性を考慮した」というものでした。
また、
08年1月の八戸市の事件では、
「ひぐらし」
と思われる漫画本が押収され、
事件と漫画の関係を指摘する声が出ました。

吉田 私が視聴していたテレビ埼玉なんて、
13話で打ち切られて、
いきなり「パタリロ西遊記!」になりましたからね……。
でも、
「ひぐらし」
が事件の引き金になったかといえば、
そんなことはないと思うんですよ。
環境が犯罪を作り出すという
「環境決定論」
自体がそもそも間違っていると思いますし、
人間の行動ってそんなに単純なものじゃないでしょ?



鉈とか斧で人を殺す作品なんてほかにもたくさんあります。
たとえばスティーブン・キングの「シャイニング」とかそうだし、
ドストエフスキーの「罪と罰」だって斧で人殺しをする話ですよ。
八戸の事件にしても、
「ひぐらし」の漫画は累計で数百万部も売れているのだから、
数ある本の中にあってもおかしくはない。
一つの作品を見ただけで思い詰めて人を殺してしまうというのは、
常識的には考えにくいでしょう。



京田辺市の事件は08年1月の下旬に家庭裁判所の決定が出て、
加害少女の処分が決まりました。
そのときの家裁の認定によると、
斧を凶器に選んだのは、
「興味を持っていたギロチンから連想した」
からだそうです。

吉田 「ひぐらし」とは全然違いますよね。
結局、
なんでもいいんですよ。
マスコミからすれば、
事件とアニメや漫画を結び付けたほうが話にオチを作りやすいので、
そういうことをやるんでしょうね。
特にテレビ局は、
ワイドショーで扇情的な報道をしておきながら、
関連しそうな作品は封印してしまうというのは矛盾があると思います。
残念なのは、
「ひぐらし」
という作品の質とかテーマ性を見ないで、
因果関係も分からないうちに、
あいまいな基準でフタをしてしまっていることです。



京都や八戸の事件のとき、
「罪と罰」を販売禁止しろという声は聞かなかったと思いますが、
アニメや漫画だと小説よりも簡単に規制の対象になってしまうのでしょうか?

吉田 近年では「アニメは世界に誇れる日本の文化だから振興しよう」
という方針が政府などからもたびたび発表されていますが、
やっぱりアニメとか漫画とかいうものは、
小説や実写映画に比べると、
まだ一段低く見られているんでしょうね。
もちろん、
ゲームやアニメとかのコンテンツは昔から規制にさらされて生きているものなので、
いろいろ規制がかかってくるというのは分からないでもない。
ただ、
それが「いわれのない規制」になってしまってはよくない。
短絡的に事件とアニメを結びつけるのではなく、
慎重に考えないといけない問題だと思います。



国民的なアニメといわれた手塚治虫さんの
「鉄腕アトム」
も規制とは無縁でなかったそうですね。

吉田 漫画やアニメやゲームなどの大衆文化に属するコンテンツは
「現実社会の鏡」みたいなところがあって、
我々のような一般人が持っている不安とか恐怖というものが即効的に出てくるものだと思います。
エンターテインメントだから、
エラぶって高尚なこところから作らないじゃないですか。



エンターテインメントとして楽しませながら、
その裏で、
いま起きていることの社会性とか矛盾を人々に見せていく。
そういう使命を果たしているコンテンツの一つだと思いますよ、
「ひぐらし」は。

さらにいえば、

今後コンテンツの歴史が教科書的にきちんと包括的にまとめられていく際には、
「ひぐらしのなく頃に」という作品は、
ある種のメルクマールとして評価されるでしょうね。

ecar
この記事へのコメント
コメントを書く

お名前:

メールアドレス:


ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/2637473
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
おきてがみ
人気ブログランキングへ
検索
最新コメント
タグクラウド
プロフィール
さんの画像

−免許・資格− ・大型二輪、普通、大型自動車運転免許 第476929290862号 昭和44年1月25日 ・小型船舶操縦士 第301969号 昭和47年10月日 ・丙種機関士 第 1487号 昭和49年5月日 ・ガス溶接技能士 第 69254号 昭和50年11月日 ・乙種第四類危険物取扱者 第02158号 昭和52年12月日 ・日赤水上安全法救助員 第11-00771号 昭和53年8月18日 ・第三種冷凍機械取扱責任者 第 113247号 平成18年1月日 ・巻き上げ機 第402000046号平成24年9月21日 ・職長・安全衛生責任者 第75931号 平成25年6月17日 ・第二種電気工事士 第70506号 平成25年9月20日 ・第1級陸上特殊無線技士 第HBL00364J号 平成25年11月28日 ・古物商 第904021410002号 平成26年5月14日 −自己PR− 何事も情熱を持って取り組む姿勢を持っております。 相手の話しをしっかり聴き、コミュニケーションを円滑にしてから教育・指導をすることを培いました。 相手のレベルに合わせた教育・指導を心がけ、常に伝え方に工夫を凝らしています。 表情に笑顔を意識しコミュニケーションを図るよう心がけています。 特に、安全管理の重要性を認識し不安全要素の排除を心がけております。 また、資格・免許の取得に努め、更なる業務の効率化に向け、専門性を身につけ、知識・技能を日々進化させています。
ブログ
プロフィール
×

この広告は30日以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。