2012年10月26日
「カキフライが無いなら来なかった」せきしろ×又吉直樹 冬幻社 自由律俳句で切り取られた僕たちの日常!! しみじみ面白いです・・・ 続編「まさかジープで来るとは」ピースの又吉とせきしろが凄いんです!
「カキフライが無いなら来なかった」
せきしろ×又吉直樹 冬幻社
自由律俳句で切り取られた僕たちの日常!!
しみじみ面白いです・・・
「まさかジープで来るとは」(続編)
アマゾンで購入(送料無料)
ピースの又吉とせきしろが
言葉と写真で切り取る日本人の日常
妄想文学の鬼才と、
お笑いコンビ「ピース」の奇才が詠む
センチメンタル過剰で
自意識異常な自由律俳句四百六十九句。
散文二十七篇と著者二人の撮影による写真付き。
文学すぎる戯れ言か、
お題のない大喜利か。
『無修正の心』をありがとう。穂村 弘(歌人)
特にぐっと来た作品を紹介します。
僕の心に浮かんだ情景を書いてみます。
*二日前の蜜柑の皮が縮んでいる
冬です。乱暴に剥いて食べた蜜柑の皮が乾燥して縮んでいる。
多分こたつの上か台所のテーブルの上かテレビの前。
日本人の冬の情景と空気感が伝わって来ます。
蜜柑の酸っぱい香りさえも。
*手羽先をそこまでしか食べないのか
居酒屋です。飲んでいる相手が横で手羽先を食べている。
しかし、自分には許しがたいほど大雑把な食べ方。
たぶん、話はあまり弾まない。彼女とは続かないかな。
*やはり原宿で降りたか
電車に乗っている。
原宿っぽい服装の女の子たちが向かいに座っている。
ついつい気になって見てしまう。あれこれ想像する。
きっと原宿だ。原宿へ繰り出すんだ。
あ、やっぱりそうだ。俺の分析も満更じゃないな。
何を無駄なこと考えてんだ、俺?
*小便の勢いが強すぎて恥ずかしい
彼女の部屋へやっと来た。
尿意に勝てず、トイレを借りる。
音が!!音が!!部屋まで聞こえるぞ。
恥ずかしい。水を流そう。よし。
あ、まだ終わらない。
*天井を見ていた祖母の家だと思い出した
子供の頃って布団の中で寝ながら
天井をよく見た記憶があります。
天井板の模様が色々な形に見えて、ちょっと怖い。
特に祖父母の家の天井は怖かった。
*夜の雲のスピードが尋常ではない
ふと見上げた夜の空。黒い夜空に雲が流れている。
その移動の速さが怖い夜。
あの高さでは激しい風が吹いているのだと理解する。
一人の夜。取り残される感覚。
*喧嘩しながら二人乗りしている
仲が良いのか悪いのか。夫婦みたいなものですか?
なんか、心温まる。
大阪の門真とか凄いですよ。二人乗りの文化。
自転車に後ろ向きに乗った女子高生が
携帯で話しながらの、運転する友達の女子高生に何か相談しながらの、
豚まん食べてながら、移動中でしたから。
左手に携帯、右手に豚まん、後ろ向き!
どんだけ乗りこなしてんねん!!
*家具屋のソファに二人で座る
若い、金持ちではない二人の日曜の午後。
気持ちが重なったのか、重ならなかったのか。
多分、買わないソファ。素敵だけど、高いし。
*便座はおそらく冷たいだろう
冬の寒い日。
外出先のトイレ。ちょっと冷えたし、おなかの調子がね。
どうしよう。冷たいだろうな。でも仕方が無い。
決断しよう。いま、するべきなのだ。決断せよ!!
作品の解釈は
詠む人ではなく、読む人にゆだねられます。
楽しみましょう。
情景を思い浮かべる楽しみは
文字の持つ可能性、文学の楽しみ、
そして、映像には無い楽しみを再認識させてくれます。
*側天をしてはこちらを見てくる少女
どんな情景、記憶が浮かびますか?
せきしろ
1970年11月3日生まれ、北海道北見市出身。
文筆家。エッセイ集『去年ルノアールで』や
小説『不戦勝』(ともにマガジンハウス)で、
身近 な現実から妄想を繰り広げる独特の文体が話題となる。
2008年、又吉直樹とともに自由律俳句の創作活動を始める。
血液型はA型。好きな食べものはみか ん。
又吉直樹(またよし・なおき)
1980年6月2日生まれ、大阪府寝屋川市出身。
吉本興業所属のお笑い芸人。
2003年より、お笑いコンビ「ピース」と して活動中。
散歩や文学や古風なものをこよなく愛する。
尊敬する作家は、太宰治、芥川龍之介、吉井由吉。
血液型はB型。本作が初の著書となる。
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大人気で続編も・・・
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お題のない大喜利か。
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僕の心に浮かんだ情景を書いてみます。
*二日前の蜜柑の皮が縮んでいる
冬です。乱暴に剥いて食べた蜜柑の皮が乾燥して縮んでいる。
多分こたつの上か台所のテーブルの上かテレビの前。
日本人の冬の情景と空気感が伝わって来ます。
蜜柑の酸っぱい香りさえも。
*手羽先をそこまでしか食べないのか
居酒屋です。飲んでいる相手が横で手羽先を食べている。
しかし、自分には許しがたいほど大雑把な食べ方。
たぶん、話はあまり弾まない。彼女とは続かないかな。
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ついつい気になって見てしまう。あれこれ想像する。
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恥ずかしい。水を流そう。よし。
あ、まだ終わらない。
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天井をよく見た記憶があります。
天井板の模様が色々な形に見えて、ちょっと怖い。
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携帯で話しながらの、運転する友達の女子高生に何か相談しながらの、
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若い、金持ちではない二人の日曜の午後。
気持ちが重なったのか、重ならなかったのか。
多分、買わないソファ。素敵だけど、高いし。
*便座はおそらく冷たいだろう
冬の寒い日。
外出先のトイレ。ちょっと冷えたし、おなかの調子がね。
どうしよう。冷たいだろうな。でも仕方が無い。
決断しよう。いま、するべきなのだ。決断せよ!!
作品の解釈は
詠む人ではなく、読む人にゆだねられます。
楽しみましょう。
情景を思い浮かべる楽しみは
文字の持つ可能性、文学の楽しみ、
そして、映像には無い楽しみを再認識させてくれます。
*側天をしてはこちらを見てくる少女
どんな情景、記憶が浮かびますか?
せきしろ
1970年11月3日生まれ、北海道北見市出身。
文筆家。エッセイ集『去年ルノアールで』や
小説『不戦勝』(ともにマガジンハウス)で、
身近 な現実から妄想を繰り広げる独特の文体が話題となる。
2008年、又吉直樹とともに自由律俳句の創作活動を始める。
血液型はA型。好きな食べものはみか ん。
又吉直樹(またよし・なおき)
1980年6月2日生まれ、大阪府寝屋川市出身。
吉本興業所属のお笑い芸人。
2003年より、お笑いコンビ「ピース」と して活動中。
散歩や文学や古風なものをこよなく愛する。
尊敬する作家は、太宰治、芥川龍之介、吉井由吉。
血液型はB型。本作が初の著書となる。
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