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2020年11月11日
米大統領選:隠し事が多すぎたメディア
米大統領選:隠し事が多すぎたメディア
https://blog.goo.ne.jp/deeplyjapan/e/4c089b4433d218d260df0594c96b4d5f
米大統領選の開票問題は引き続き、現職のトランプ大統領が不正に気がついたら連絡しろ、と国民に呼びかけ、国民の側でも結構な数の人がそれを楽しみにしている感じがする。
昨日あたりのニュースとしてはウィリアム・バー司法長官が、実体のある不正投票の申し立てについては捜査することを認めると通達したという話がとても大きいのではあるまいか。
それに呼応するように、司法省で不正投票の捜査を監督していたリチャード・プルガーという人が辞任した。
Justice Department's election crimes chief resigns after Barr allows prosecutors to investigate voter fraud claims
https://www.nbcnews.com/politics/2020-election/doj-s-election-crimes-chief-resigns-after-barr-directs-prosecutors-n1247220
メディアは、トランプの言っていることは証拠がないと一刀両断に切り捨て、BBCのような外国メディアが勝手に「ファクトチェック」なんていうページを出してきたりしてもいた。
冷静に考えるまでもなく、こんなことを1日かそこらでBBCが判定できるわけはない。もちろん、NYTだってそう。
証拠は捜査権限がある人たちが確定してある程度確定となり、最終的には裁判がその証拠を取り上げるか否かが有罪の認定に関与していくものであって、申し立てを見た素人が大向うから「証拠はない」と言い切れる筋のものではない。
なんでこんな当たり前のことを私が書かないとならんのやねん、って感じよ。
■ 隠し事が多すぎて
で、大統領選挙の不正投票をめぐって多くの人が起こっているというのが現在トップのレイヤーに来ている問題ではあるけど、思うに、これはもっとずっとレイヤーが重なってここまで来たわけですよ。
昨日シリアの話を書いたけど、この特筆すべき惨さと不正のコンボだったシリアでの戦いを、西側のメディアは嘘をつき通そうとしたが突き通せなかった。
2016年の大統領選というのは、アレッポが陥落するか否かといったドキドキするような局面で行われていたことを、今や多くの人は忘れている。
だが、当事者だったシリア人が忘れるわけもないし、それを見ていた私のような傍観者だって忘れてない。うっかりして忘れるけど完全に忘れたわけではない。
そして、メディアと国務省、CIAあたりが中心になってこの一件を伝えることを拒否し、伝わってくるものをロシアのプロパガンダとして処理することにした。
RTとかSputnikは、アメリカ、イギリスなどにおいて外国エージェントとして登録させられ、報道機関として扱わないようにする処遇を与えようとした。部分的にはそうなってる。だけど完全には成功しなかった。
それをやったらロシア国内に入り込んでいる自分たちのメディアに対しても全部同じ処置を取られることが目に見えていたから。
また、シリアでISを作ってシリア人を殺し、同時に米軍が支援していたクルド人にも軍備を与え、結果的に、CIAの抱えてるアルカイダ系と軍のクルドが対戦する羽目になるという、とんでもない事態もあった。
これは軍の上層部にとっては隠したい出来事だが、兵隊にとっては、とんでもない事態を誰かなんとかしてほしい、という出来事。
トランプが、軍の高官は俺を嫌いだが、兵隊はそうではないといったことを時々いうのはこのへんを意識してると思うな。
■ 頭隠して尻隠さず
シリアもそうだし、むろんウクライナもそう。これも、いつの間にか、プーチンがウクライナに侵略した話にしてみたりするわけですが、そうするためにどれだけ多くの嘘をつかないとならないかというと、実に大量。
弾劾裁判やってみたり、ロシア疑惑を作ってみたりと、過去4年間、西側メディアは考えてみれば嘘を突き通すことにどれだけのリソースを使ったものか。
2014年に西側がウクライナでクーデターをやった時期、ロシアはオリンピックをしていた。次に2018年にはFIFAのワールドカップがロシアであった。
これらの出来事に対しても、西側メディアは全力でロシアを悪魔化しようとした。金メダル取っても国歌を歌わせないとかいう、物凄い事態もありましたね、そういえば。
しかし、それもまた無理に無理を重ねな話。逆に、抵抗するロシアに好感を持つ人たちが現れ、逆に、少なくとも自分の国のメディアは何かおかしいと思った人を出すきっかけになったと思う。若者の感じ方をバカにすると痛い目にあうと思う。
といった過去の上に現在のレイヤーが載っているわけで、トランプの抵抗をトランプ支持者たちだけの大暴れと考えるのは間違ってるでしょう。
メディアを主体とする何かがとてつもなく不正なのだと感じている人は相当にいる。
アメリカ人だって全員が3日以上記憶できない人ばかりではない。