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2015年10月14日

ベルリンの婦人

ベルリンの婦人undefined戦後ドイツの画像や映像には非常に興味深い物を感じます。何故そう思うのでしょうか。ナチスドイツは戦前ドイツが選んだ運命で、全て国民の責に帰すのは酷だと思います。忍び寄る共産主義への恐怖から、やむなく選んだ政治体制でなかったかと思います。周囲に戦争を吹っ掛けたのは酷い話でしたが、戦況が不利になりベルリンまで攻めこまれてしまいます。ベルリンには多くの女性・老人・子どもがいました。彼らに何も責任が無かったとは言えませんが、SSとは全く違って無辜の民衆でした。
画像の説明はありませんが、おそらく夫も子供も家も仕事も無くして途方にくれているのだと思います。その顔に浮かぶ絶望と悲哀と恐怖と空しさは、今日誰も経験しえないものだと思います。
彼女の思いを想像して運命と現実の過酷さを考えます。
「食べる物がない。ああ、子供がユーゲントに行ったきり戻ってこない。死んだと噂に聞いた。
貴方は東部戦線で行方知れず。武装SSだから、捕まれば即処刑で生きて帰ってくるはずもない。
どうやって生きていけばいいの。誰もいない。誰が助けてくれるの。こんな私の身体を毎日のように犯していくロスがうらめしい。もう、死にたい。でも、苦しいから死ぬのも怖い。今日寝る所もない、食べるものもない。
無いのに持っている物は全部盗られる。ヒトラー?ろくなもんじゃなかった。ドイツの将兵は河原で檻に入れられて凍死させられてるって聞いた。向かいの男の子も殺されたみたい。ドイツ人なんて、もう奴隷民族よ。」






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