「太陽光や風力などの自然エネルギーは高く、原子力は安い」「自然エネルギーは変動が激しいので安定供給には原子力や石炭火力が必要だ」と言う議論がその最たるものだ。
国際エネルギー機関( IEA )などによれば、自然エネルギーは今や最も安価なエネルギーで、天然ガスや原子力よりも安い。
これは日本も例外ではない。
日本の自然エネルギーが発電に占める比率は現状25% 程度だが、日本より遥かに多くを導入している国でも安定供給に問題はない。
安定化に貢献する蓄電池の価格も急速に下がっている。
だが、ビル・ゲイツ氏も言う様に、A I によるエネルギー効率の向上や最適化が進み、増加は相殺されるだろう。
日本には農地や住宅の屋根など太陽光発電を増やす余地があり、陸上や洋上の風力発電のポテンシャルも大きい。
電力の80% を自然エネルギーで賄う事が可能になるとの結果だった。
実現には現在の政府の計画を大幅に上回るペースで送配電網の増強を進め、蓄電池も導入する必要がある。
現在のエネルギー基本計画の議論は、新増設を含めて原発への多大な投資を促す方向で進んでいる。
これでは電気料金は下がらないし、CO 2削減のペースも遅い。
高コストの原発新設やゼロエミ火力発電に今後も頼り続けるのか、安価で安定的な利用が可能な自然エネルギーの大量導入に舵を切るのか。
今回の基本計画の改定がそれを決める最後のチャンスとなるだろう。
自然エネルギー財団シニアマネージャー 高瀬 香絵 1972年、広島市生まれ。
東京大で博士号(環境科学)。 エネルギー・経済モデルなどが専門。
日本エネルギー経済研究所研究員などを経て2024年から現職。
愛媛新聞 視標から
自民党政府は嘘を突く。
自民党政権では真面な方向に向かう事ができない仕組みになっている。
だから政権を代えないといけない。
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