宇和島藩伊達家で家老職を務めた松根家に家宝として伝わる生首の旗印。
畳1畳半の大きさで、首から流れる赤い顔料が本物の血痕の様。
図案は松根家先祖の体験に由来する。
学芸員の伊藤絵理さん(38)は武士の人情や優しさが詰まった話だと語り、「伝説は親から子へ引き継がれてきた記憶のバトン。地域の伝説は各家庭にもある。自分のルーツに興味を持って欲しい」と話した。
結局の所、妖怪の正体とは何だろう。
愛媛大地域協働推進機構特定准教授の大本敬久さん(53)=民俗学=に尋ねた。
「川で足を引っ張るのは河童の仕業」など、妖怪は人々の不安や恐怖から生まれた心の防御システムだ。
人は不思議な現象に直面すると、それを理解して安心したり、危険から身を守ったり仕様として「妖怪」を生み出す。
山や海など危険な場所や、自然災害が多い地域に妖怪伝説が残るのはその証拠。
水害に悩まされてきた愛媛では河童や竜、大蛇など水の妖怪が他県より多い。
地域で語られてきた妖怪伝説は安全に暮らす為の先祖の記憶であり、共有財産。
防災教育にも生かせる。
妖怪話の核心には自然の脅威や教訓の他、人間の不安や恐怖、嫉妬深さ、煩悩がある。
どんなに文明が進んでも、人々が不安や恐怖を抱く限り、怪異の種は尽きない。
妖怪は私たちの心の闇を映す鏡。
実は人間こそ恐ろしい存在なのかも知れない。
愛媛新聞 愛媛の妖怪伝説から
不思議な物の謎解きは面白い。
ウクライナの治安当局者は、越境は「敵の戦線を広げ、ロシアの状況を不安定化させるのが目的だ」とし、占領地の併合については否定したらしい。
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