暖地に多く、本州、四国、九州に分布している。
丸みを帯び、葉脈に沿ってくっきりした白い線状の紋が入った葉が特徴で、地面を這う様に長く伸びる走出枝の先に新しい株を作る。
常緑の為、株の中央部の柔らかな葉が通年、食用となる。
葉や茎には赤褐色の粗い毛が密生するので、塩一撮み加えた熱湯で5分程茹で、冷水に15分晒してから和え物にするほか、天婦羅や炒め物として調理するのもお勧めだ。
薬用には5〜7月の開花期の物が適しており、内服する場合などにはこの時期に採った物を陰干しして保存し、随時用いるのが望ましい。
一方、生薬は外用薬として年中使用できる。
乾燥させた葉は漢方では虎耳草と呼ばれ、シュウ酸カリウムや塩化カリウム、アルブチンなどの成分を含む。
子供の引き付け、浮腫み、痔の痛みなどに煎じて内服したり、患部に塗布したりして用いる。
又、古くから中耳炎や耳垂れの特効薬ともされる。
中耳炎には、生葉の絞り汁を脱脂綿に含ませて耳穴に詰める。
皮膚の湿疹や被れ、腫れ物には生葉を炙って患部に貼るのもいい。
大海 淳 エッセイスト
愛媛新聞 野草と紡ぐ暮らしから
香味野菜でお馴染みのパセリ。
よく目にする葉が縮れた縮葉種はモスカールドパセリ、葉が平らな平葉種はイタリアンパセリと言うらしい。
パセリは好きでよく食べる。
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