日本には1000年以上も前に渡来したと言われており、今では東海地方以西の暖地で野生化もしている。
果実を生食、ジャム、果実酒などで用いる他、葉も咳き止めや胃腸の不調、汗疹などの皮膚疾患に効能があり、古い時代から広く薬用にも使用されてきた。
もう一つ、余り知られていない利用法を紹介しておきたい。
それは、江戸時代に江戸や大坂(大阪)などの大都市で夏場に売り歩かれていたと言う「枇杷葉湯」である。
簡単に言うと、夏バテに効果のある清涼飲料で、言わば日本版のコーラ飲料の様な物。
枇杷の葉に肉桂や、呉茱萸、木香などの生薬6種類を等量ずつ合わせ、これを煎じた液を冷やして作らえた。
枇杷葉湯は、咳や喉の痛みにも効果があり、夏風邪の際の私の常備薬になっている。
家庭で試す時は、この7種類を揃えるのが難しいのであれば、枇杷の葉だけでも問題ない。
枇杷の葉数枚を乾燥させ、夫々5〜6片に刻んで作ると良い。
大海 淳 エッセイスト
愛媛新聞 野草と紡ぐ暮らしから
家に貰って育てている枇杷の樹の鉢がある。
早速作って見ようかな。
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