だから難しい判断なのだ」。
撤退の最終判断を促した背景には民主党が恐れる「二重の危機」があった。
一つ目の危機は、大統領選と同日の議会選で「バイデン氏と一緒に落選するのは真っ平御免」とする議員個人の生存本望に起因する。
もう一つの危機は、トランプ氏がホワイトハウスに返り咲くだけでなく、上下両院とも共和党が多数派になる「権力独裁」だ。
「このままでは権力へのチェック機能がなくなる。連邦最高裁が大統領の公務は免責されると判断したが、トランプ氏はこれを『大統領になれば何をしてもいい』と解釈している可能性がある」。
先の民主党有力者はこう語る。
これが拡大解釈されれば「トランプ独裁」に道を開きかねないとの切迫感が民主党内に充満している。
トランプ氏による三権支配を是が非でも阻止したい民主党は、現職大統領の撤退で極めて稀な政治劇の最初の幕を乗り切った。
然しそれは、目的成就に不可欠な最初のハードルを乗り越えた事を意味するに過ぎない。
愛媛新聞 核心評論から
トランプ独裁は良くない。
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