北海道から九州まで広く分布している。
枝先の葉の脇に白い喇叭状の花を上向きに2個ずつ付け、よく目立つ。
この花の付け根を銜えて強く吸うと甘く、良い香りがする。
子供たちが蜜を吸って遊んだ処から、「吸い葛」と呼ばれる様になった。
花は咲き始めの頃は白色だが、開くにつれて少しずつ黄色を帯びてきて、白色と黄色が混ざり合って咲き乱れる。
この為、「金銀花」と言う別名もある。
初夏の若い蔓芽を摘み、塩を加えた熱湯で10分ほど茹でた後、冷水に小半日晒して和え物や浸し物などにするほか、茹でずにそのまま天婦羅、炒め物にして楽しむ事もできる。
漢方では、葉と茎を「忍冬」と呼び、煎じて服用すると痔の痛みや腰痛、腫れ物などに効く。
解熱や疲労回復、強壮、安眠などには、花をホワイトリカーに漬け込んで作る「花酒」がお勧め。
この他、忍冬を煮出した汁を風呂場に加え、よく掻き混ぜてから入浴するのもいい。
私もこのスイカズラ風呂を月に2〜3回利用しているが、そのお陰か夜はぐっすり寝られる。
大海 淳 エッセイスト
愛媛新聞 野草と紡ぐ暮らしから
花酒になるらしい。
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