2018年11月20日
韓国の反日デザイナー、BTSのTシャツ
このBTSのTシャツ、デザイナーがその筋では有名な反日らしい。
Tシャツだけならこれほど世界的に問題にならなかったとおもうけど、
ナチス帽に鉤十字のマークの付いた帽子をかぶれば世界でもっとも
強力な団体、韓国団体など足元にも及ばない金と権力と知性の団体の
反感を買ってしまったから手も足も出なかった訳だ。
BTS原爆Tシャツ事件の深層 黒田勝弘
緯度経度 2018.11.19
原爆のきのこ雲などがプリントされたTシャツを着用する韓国の
男性音楽グループ「BTS(防弾少年団)」のメンバー
(聯合ニュースがユーチューブで公開している映像から・共同)
韓国の男性アイドルグループ「BTS(防弾少年団)」が
原爆シーンをプリントしたTシャツを着ていた問題は、
プロダクションが謝罪して一件落着したようだ。
韓国ではマスコミがその後の東京での公演が満員の盛況だったことを
大きく伝え、あれはもうなかったかのような雰囲気だ。
その結果、日本での反発は一部右翼勢力という位置付けで、日本の
世論の底流に「韓国いい加減にしろ」という反韓感情が広がっている
実態は必ずしも正確に伝えられていない。
また、韓国では日本での反発の背景を「徴用工裁判問題」に限定してい
るが、実際は自衛艦の旭日旗拒否や慰安婦合意無視など、最近も
相次いでいる執拗(しつよう)な反日現象に日本世論が
怒っていることが伝わっていない。
原爆問題は今回が初めてのことではない。
日本人の国民感情あるいは国際的な常識を無視したような扱いは
繰り返されている。
たとえば韓国のロングラン・ミュージカルで海外公演も多い
『明成皇后(ラスト・エンプレス)』では、冒頭に広島の原爆投下の
映像が登場する。
明成皇后(閔妃=びんひ)とは19世紀末、親露派ということで日本に
よって殺害された韓国の王妃。
作品は彼女の生涯を描いたもので、日本はこうした
蛮行をやらかしたから「因果応報」で原爆を落とされた、という
メッセージになっている。
また昨年、話題になった映画「軍艦島」もそうだ。
戦時中、長崎の炭鉱(軍艦島)で働かされていた韓国人労働者が
暴動を起こし、島からの脱出に成功するという話だが、船に乗り込み
向かう陸地のかなたには原爆のキノコ雲が見える。
今回のBTSのTシャツと同じく
「原爆のおかげでわれわれは日本支配から解放された」という
歴史観のせいである。
その結果、とんでもない主張が登場する。
一昨年5月、当時のオバマ大統領が米大統領として初めて広島を
公式訪問したとき、韓国マスコミには広島訪問に反対する論調が
堂々と掲載されている。
日本の戦争責任に免罪符を与えることになるからだというのだ。
オバマ氏の広島訪問は犠牲者への慰霊・追悼と同時に核の脅威への
警告、さらには安倍晋三首相のハワイ・真珠湾訪問と合わせた
日米の和解友好といった意味があったのだが、韓国だけは
依然として“過去志向”で日本の戦争責任を持ち出している。
自衛艦の旭日旗についてもそうだ。
あれを「戦犯旗」といって内外で非難し、揚げ句の果ては
旭日デザインにまでアレルギー反応を示しているのは世界で
韓国人だけである。
戦争した当事国は過去を乗り越え仲良くしようとしているのに、
当事者でなかった韓国が横から口を出し、日本の戦争責任を
言い募っているという図式だ。
こうした国際社会の雰囲気とはかけ離れた異様な日本非難の発想は、
マスコミをはじめ韓国における歴史認識、歴史教育に問題があるに
違いない。
日本大使館や総領事館前の慰安婦像の長期放置も、よその国の
外国公館前ではありえないことだ。いくら愛国でも国際的にやっては
いけないことがあるのだ。
BTSの「原爆Tシャツ」の背景には、日本相手なら
何をやっても許されるという、国際的常識からかけ離れた
“国民感情”があるように思う。
これを機に国民向けに“脱日本”の国際化教育をぜひお願いしたいもの
だ。
(ソウル駐在客員論説委員)
Tシャツだけならこれほど世界的に問題にならなかったとおもうけど、
ナチス帽に鉤十字のマークの付いた帽子をかぶれば世界でもっとも
強力な団体、韓国団体など足元にも及ばない金と権力と知性の団体の
反感を買ってしまったから手も足も出なかった訳だ。
BTS原爆Tシャツ事件の深層 黒田勝弘
緯度経度 2018.11.19
原爆のきのこ雲などがプリントされたTシャツを着用する韓国の
男性音楽グループ「BTS(防弾少年団)」のメンバー
(聯合ニュースがユーチューブで公開している映像から・共同)
韓国の男性アイドルグループ「BTS(防弾少年団)」が
原爆シーンをプリントしたTシャツを着ていた問題は、
プロダクションが謝罪して一件落着したようだ。
韓国ではマスコミがその後の東京での公演が満員の盛況だったことを
大きく伝え、あれはもうなかったかのような雰囲気だ。
その結果、日本での反発は一部右翼勢力という位置付けで、日本の
世論の底流に「韓国いい加減にしろ」という反韓感情が広がっている
実態は必ずしも正確に伝えられていない。
また、韓国では日本での反発の背景を「徴用工裁判問題」に限定してい
るが、実際は自衛艦の旭日旗拒否や慰安婦合意無視など、最近も
相次いでいる執拗(しつよう)な反日現象に日本世論が
怒っていることが伝わっていない。
原爆問題は今回が初めてのことではない。
日本人の国民感情あるいは国際的な常識を無視したような扱いは
繰り返されている。
たとえば韓国のロングラン・ミュージカルで海外公演も多い
『明成皇后(ラスト・エンプレス)』では、冒頭に広島の原爆投下の
映像が登場する。
明成皇后(閔妃=びんひ)とは19世紀末、親露派ということで日本に
よって殺害された韓国の王妃。
作品は彼女の生涯を描いたもので、日本はこうした
蛮行をやらかしたから「因果応報」で原爆を落とされた、という
メッセージになっている。
また昨年、話題になった映画「軍艦島」もそうだ。
戦時中、長崎の炭鉱(軍艦島)で働かされていた韓国人労働者が
暴動を起こし、島からの脱出に成功するという話だが、船に乗り込み
向かう陸地のかなたには原爆のキノコ雲が見える。
今回のBTSのTシャツと同じく
「原爆のおかげでわれわれは日本支配から解放された」という
歴史観のせいである。
その結果、とんでもない主張が登場する。
一昨年5月、当時のオバマ大統領が米大統領として初めて広島を
公式訪問したとき、韓国マスコミには広島訪問に反対する論調が
堂々と掲載されている。
日本の戦争責任に免罪符を与えることになるからだというのだ。
オバマ氏の広島訪問は犠牲者への慰霊・追悼と同時に核の脅威への
警告、さらには安倍晋三首相のハワイ・真珠湾訪問と合わせた
日米の和解友好といった意味があったのだが、韓国だけは
依然として“過去志向”で日本の戦争責任を持ち出している。
自衛艦の旭日旗についてもそうだ。
あれを「戦犯旗」といって内外で非難し、揚げ句の果ては
旭日デザインにまでアレルギー反応を示しているのは世界で
韓国人だけである。
戦争した当事国は過去を乗り越え仲良くしようとしているのに、
当事者でなかった韓国が横から口を出し、日本の戦争責任を
言い募っているという図式だ。
こうした国際社会の雰囲気とはかけ離れた異様な日本非難の発想は、
マスコミをはじめ韓国における歴史認識、歴史教育に問題があるに
違いない。
日本大使館や総領事館前の慰安婦像の長期放置も、よその国の
外国公館前ではありえないことだ。いくら愛国でも国際的にやっては
いけないことがあるのだ。
BTSの「原爆Tシャツ」の背景には、日本相手なら
何をやっても許されるという、国際的常識からかけ離れた
“国民感情”があるように思う。
これを機に国民向けに“脱日本”の国際化教育をぜひお願いしたいもの
だ。
(ソウル駐在客員論説委員)
タグ:韓国
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