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2018年07月13日

本来ならば2019年消滅、北朝鮮

今年、年頭から半島情勢が一変した真逆とも云うべきもの、
北朝鮮が韓国をパシリに使い、米国がこれに乗った
処までは良いが、今年の5月末だったか、北朝鮮の外務次官が
米国を痛烈に批判した、ここでトランプ大統領が中断を表明し
これに、焦った北朝鮮が「三跪九叩」の如く低姿勢、これに
また米国が乗ってしまった。
本来、北朝鮮を制裁のまま続け自滅させるのが一番良かった
遅くとも2019年末までに消滅の展開だったのだが・・

かすむ最大限の圧力、顕在化する米朝の温度差 
首脳会談から1カ月

(1/3ページ)

トランプ米大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)
朝鮮労働党委員長がシンガポールで史上初の米朝首脳会談を
行ってから1カ月となる12日、米側は米兵の遺骨返還を
めぐる実務者協議を見込んでいたが、北朝鮮側が応じず、
仕切り直しとなった。
両首脳は「朝鮮半島の完全非核化」で合意したものの、
具体的進展も見られず、温度差が顕在化している。
米国と北朝鮮、韓国の思惑と今後の展望を探った。

米国「リビア方式」放棄…「中朝主導」に高まる懸念

米朝首脳会談を受け、今月6〜7日に平壌で行われた
ポンペオ米国務長官と北朝鮮の金英哲(キム・ヨンチョル)
朝鮮労働党副委員長らによる高官協議で明白になったのは、
トランプ政権が北朝鮮を比較的短期間で核放棄させた後、
見返りに経済制裁を解除する「リビア方式」の非核化追求を
断念したことだ。

ポンペオ氏は8日、訪朝に続く東京での日米韓外相協議の後の
記者会見で、米朝首脳が合意した「非核化」「(体制の)
安全の保証」「米朝の平和的関係の構築」を「同時並行的に
進めていく」と表明した。

これは、北朝鮮が非核化に向けた措置を段階的に進めていくのに合わせ、体制保証や米朝関係の正常化につながる措置を
事実上の「見返り」として提供することを意味する。

ポンペオ氏は「非核化実現まで北朝鮮への経済制裁は維持する」と強調する。しかし、
北朝鮮の最大の貿易相手国である中国が米国の制裁関税に
反発して中朝国境貿易の取り締まりを緩める中、北朝鮮への
「最大限の圧力」路線は確実に骨抜きとなりつつある。

北朝鮮と中国が求める「段階的措置」による非核化に対しては、米国の核専門家の間でも「現実的手法だ」とする指摘は
あるものの、今後の交渉が中朝の思惑に乗って進む恐れが
強まった事実はぬぐい難い。

(2/3ページ)

加えて、米韓合同軍事演習を「挑発的」と決めつけて中止を
表明し、在韓米軍の撤収にまで言及したトランプ氏の態度は、
米韓同盟の分断を図る中朝の術中にはまったとの印象まで
拡散させている。

北朝鮮から見返りをむしり取られた末に核放棄の約束を
破られ続けてきた「歴代米政権の失敗」を繰り返さない
ためには、手始めに非核化に向けた具体的措置を速やかに
北朝鮮から引き出す必要がある。

トランプ政権としては、信頼醸成措置の域を出ない
行方不明米兵の遺骨返還とは別に、北朝鮮が高官協議で
約束した、弾道ミサイル用エンジンの燃焼試験場の早急な
廃棄を促すとともに、非核化の手続きや期限を定めた行程表で
合意し、北朝鮮を非核化のレールに乗せたい考えだ。

一方で、対北交渉の行き詰まりが明白となった場合、現在は
米朝交渉で「脇役」に追いやられているボルトン大統領補佐官
(国家安全保障問題担当)ら対北強硬派が一気に存在感を
高める事態も予想される。

北朝鮮「米兵遺骨」カードで揺さぶり 最大限の見返り狙う

朝鮮戦争(1950〜53年)で戦死した米兵の遺骨返還に
ついて話し合うため、米側関係者が12日、南北軍事境界線が
ある板門店(パンムンジョム)で待機していたが、北朝鮮側は
姿を見せず、この日の協議は流れた。
韓国の聯合ニュースが報じた。北朝鮮側は15日に
将官級会談を開くことを米側に打診したという。

北朝鮮は、遺骨返還問題で米側の非核化要求をかわしながら、
信頼醸成措置として最大限の見返りを引き出す狙いとみられる。出席者の格上げを突き付けて米側を揺さぶり、効果を高める
思惑もうかがえる。

(3/3ページ)

米朝両首脳は首脳会談で遺骨収集や返還での協力で合意。
平壌で6、7日に開かれた高官協議では
「合意の誠実な履行」として北朝鮮側が遺骨発掘のための
実務者協議の速やかな開催を提案していた。
協議に出席したポンペオ米国務長官も8日、
訪問先ベトナムで米国とベトナムの関係改善も
「ベトナムで戦死した米兵の遺骨返還の協力から始まった」と、遺骨問題での米朝協力の意義を強調した。

北朝鮮は1990〜2005年に推定約630柱の遺骨を
米国に引き渡した。共同発掘も33回行われ、遺骨収集の
ためにこの間、北朝鮮に2800万ドル(約31億円)が
支払われたとされる。今後の協議でも米朝が費用をどう
負担するかが焦点。
米国防総省の担当者は米政府系メディアに、
費用を補填(ほてん)する権限はあるとしながら
「見返りとしては支払わない」と説明した。

北朝鮮で行方不明になった米兵は5300人に上ると推定され、新たに遺骨発掘を進めると長期化は避けられない。
北朝鮮にとって米国をつなぎ留める有効なカードとなる。
朝鮮戦争の終戦宣言に向けた協議も提案しており、
「行動対行動」を掲げ、見返りを引きだそうとするのは確実だ。

だが、米側の主題はあくまで完全な非核化に向けた措置だ。
完全な非核化まで制裁を維持する姿勢も崩していない。
遺骨返還カードは米国の足止めに効果はあっても、
制裁解除には有効打とはならず、北朝鮮が具体的非核化措置を
迫られた現状に変わりはない。

(ワシントン=黒瀬悦成 ソウル=桜井紀雄)
タグ:北朝鮮
posted by 豊後国主 at 07:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | 記事
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