2012年06月07日
山菜 薬草 グミ類
山菜 薬草 グミ
アキグミの実
分類 モガシ目 科 : グミ科 属 : グミ属
和名 グミ(茱萸)
英名 Silverberry
上 ナワシログミ
中 ダイオウグミ
下 アキグミ
グミの実のなる頃
グミの実、6月の収穫グミ(茱萸、胡頽子)はグミ科グミ属(学名:Elaeagnus)の植物の総称で、果実は食用になる。
なお、グミは大和言葉であり、菓子のグミ(ドイツ語でゴムを意味する"Gummi"から)とは無関係である。
概要
常緑または落葉の低木でつる性のものもある。
また常緑性種は耐陰性があるが耐寒性は弱く、落葉樹性は強い。
葉は互生し、葉や茎には毛が多い。
また茎にはとげがある。花は両性または単性、がくは黄色で筒状、先が4裂し、雄蕊が4本つく。
花弁はない。挿し木、取り木、接ぎ木などで簡単に増やせる。
前年枝の節から伸びた新梢に開花結実する。
開花後、萼筒の基部が果実を包んで肥厚し核果様になる。
果実は楕円形で赤く熟し、渋みと酸味、かすかな甘味があって食べられる。
形はサクランボに似る。リコピンを多く含むが、種によってはタンニンを含むため、渋みが強いことがある。
ときおり虫が入っていることもあるので注意が必要である。
根にフランキア属の放線菌が共生し窒素固定を行うので、海岸などのやせた土地にも育つ。
方言名に「グイミ」がある。グイはとげのこと、ミは実のことをさし、これが縮まってグミとなったといわれる。
その他に中国地方ではビービーもしくはブイブイとも呼ばれている。
分布
ユーラシアから東南アジアにかけて50から70種ほどが現存し、E. trifloraだけがオーストラリアにまで分布している。
ギンヨウグミ(E. commutata)は北アメリカ唯一の固有種である。
日本にはナツグミ(E. multiflora)、アキグミ(Elaeagnus umbellata)、
ナワシログミ(E. pungens)、ツルグミ(E. glabra)など十数種がある。
商業的にはあまり利用されないが庭などに栽培される。