2016年09月25日
驚愕だよ、韓国現代自動車の労使関係
韓国の現代自動車、この労使関係すごい事はすごいよな〜〜、ここで車一台に
26時間とか書いているが、ずいぶん前の報道では36時間とか・・
一株一万二千円の株を10株、ただで支給しろって〜〜か、
韓国人は現代自動車を買わないとか云っていたが・・・・・
しかし、よく破綻しないよ〜〜な。17時終業に4:30には作業工程が止まるとか、話題で一杯だ〜〜
【コラム】170万円の賃上げにも不満、欲深い現代自労組
韓国の現代自動車の賃金交渉が先月末に決裂したが、その過程は外部の
視線を全く意に介さない労使の「伝統」をあらためて示した。
同社労使の暫定合意案は5万8000ウォン(約5400円)の賃上げ、成果給
および激励金として基本給の350%プラス350万ウォン(約32万円)、
1株13万ウォン(約1万2000円)に上る株式10株を支給するというものだった。
労働組合員1人当たり平均1800万ウォン(約170万円)の給料上乗せになり、
これはほぼ非正規雇用者の年収に相当する。
14回の時限ストの末にたどりついたこの暫定案を、現代自の組合員は
78%という圧倒的反対で否決した。すでに
9700万ウォン(約900万円)の年収をもらっている組合員たちが、
賃上げ幅が小さいと不満を爆発させると、労組の委員長は
「組合員の気持ちをきちんと汲み取ることができず、申し訳ない」と
頭を下げた。
現代自労使の団体協約に、下請け、孫請け会社の納品単価と利益、そこで
働く労働者に対する配慮は全く見られない。
作業服と特別メニューの食事の単価を上げるという合意は入っているが、
若者の新規採用余力を生むための賃金ピーク制(雇用を保障する代わりに
一定の年齢以降は賃金を引き下げる制度)拡大は抜け落ちている。ただ、
給料を少しでも多くもらうための労組の闘争と、これをなだめるための
会社側の談合的な妥協があるだけだ。
現代自労組のストは、労使が賃上げ案にサインする前に行う「儀式」に近い。この5年間、同社労組は毎年ストを実施し、ストの後に毎年同じような
水準の賃上げ案に労使がサインするのが慣例になっている。今年も、
過去2年に比べ賃上げ幅が小さいとの理由で少しこじれただけで、
同じプロセスを踏んでいる。
現代自の労組は
「自分が一生懸命働いて高い給料をもらうのがなぜ悪いのか」という
資本主義の報奨論理を掲げるかもしれない。だが、
労組員が受け取る高い給料は生産性とはさほど関連がない。
同じ自動車1台を製造するのにかかる時間は、同社の米アラバマ工場は
14.7時間だが、韓国国内の同社工場では26.8時間だ。
生産性はほぼ半分にすぎないのに、給料は韓国の労組員の方が2割ほど多い。
ライバル企業の独フォルクスワーゲン(VW)や日本のトヨタ自動車と
比べても、給料はより高く、生産性は劣っている。
組合員が享受する高賃金という待遇は、現代自という自動車業界の
需要独占企業に入社したためであり、その裏には下請けメーカーやほかの
労働者たちの犠牲がある。
労組がストで会社側に圧力をかけ、大幅な賃上げを勝ち取れば、会社側は
納品単価の引き下げで下請けメーカーを疲弊させる。
現代自の組合員が600万ウォン(約56万円)の月給を受け取るとき、
下請けの社員は300万ウォン(約28万円)、その下の孫請けなどの社員は
190万ウォン(約18万円)しかもらえない。
ほかの業種も同様で、大企業の賃金が平均100万ウォン(約9万円)上がっても、下請け会社はわずか6700ウォン(約620円)程度しか上がらない。
現代自の労使は、企業ごとの組合体制を維持しながらも下請けとの協議を
通じて賃金など労働条件の格差を縮めようとしているトヨタを
見習うべきだ。
正社員の組合員を保護するため便利に利用していた社内下請けという
「緩衝地帯」が非正規雇用者の激しい抵抗の中で崩壊したことを、現代自は
忘れてはならない。
貴族労組がこの先もほかの労働者との協調に向かわず、需要独占企業が
産業生態系を守ろうとしなければ、また別の抵抗を招き、
結局は自ら基盤を崩壊させてしまうだろう。
朴宗世(パク・チョンセ)社会政策部長
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
26時間とか書いているが、ずいぶん前の報道では36時間とか・・
一株一万二千円の株を10株、ただで支給しろって〜〜か、
韓国人は現代自動車を買わないとか云っていたが・・・・・
しかし、よく破綻しないよ〜〜な。17時終業に4:30には作業工程が止まるとか、話題で一杯だ〜〜
【コラム】170万円の賃上げにも不満、欲深い現代自労組
韓国の現代自動車の賃金交渉が先月末に決裂したが、その過程は外部の
視線を全く意に介さない労使の「伝統」をあらためて示した。
同社労使の暫定合意案は5万8000ウォン(約5400円)の賃上げ、成果給
および激励金として基本給の350%プラス350万ウォン(約32万円)、
1株13万ウォン(約1万2000円)に上る株式10株を支給するというものだった。
労働組合員1人当たり平均1800万ウォン(約170万円)の給料上乗せになり、
これはほぼ非正規雇用者の年収に相当する。
14回の時限ストの末にたどりついたこの暫定案を、現代自の組合員は
78%という圧倒的反対で否決した。すでに
9700万ウォン(約900万円)の年収をもらっている組合員たちが、
賃上げ幅が小さいと不満を爆発させると、労組の委員長は
「組合員の気持ちをきちんと汲み取ることができず、申し訳ない」と
頭を下げた。
現代自労使の団体協約に、下請け、孫請け会社の納品単価と利益、そこで
働く労働者に対する配慮は全く見られない。
作業服と特別メニューの食事の単価を上げるという合意は入っているが、
若者の新規採用余力を生むための賃金ピーク制(雇用を保障する代わりに
一定の年齢以降は賃金を引き下げる制度)拡大は抜け落ちている。ただ、
給料を少しでも多くもらうための労組の闘争と、これをなだめるための
会社側の談合的な妥協があるだけだ。
現代自労組のストは、労使が賃上げ案にサインする前に行う「儀式」に近い。この5年間、同社労組は毎年ストを実施し、ストの後に毎年同じような
水準の賃上げ案に労使がサインするのが慣例になっている。今年も、
過去2年に比べ賃上げ幅が小さいとの理由で少しこじれただけで、
同じプロセスを踏んでいる。
現代自の労組は
「自分が一生懸命働いて高い給料をもらうのがなぜ悪いのか」という
資本主義の報奨論理を掲げるかもしれない。だが、
労組員が受け取る高い給料は生産性とはさほど関連がない。
同じ自動車1台を製造するのにかかる時間は、同社の米アラバマ工場は
14.7時間だが、韓国国内の同社工場では26.8時間だ。
生産性はほぼ半分にすぎないのに、給料は韓国の労組員の方が2割ほど多い。
ライバル企業の独フォルクスワーゲン(VW)や日本のトヨタ自動車と
比べても、給料はより高く、生産性は劣っている。
組合員が享受する高賃金という待遇は、現代自という自動車業界の
需要独占企業に入社したためであり、その裏には下請けメーカーやほかの
労働者たちの犠牲がある。
労組がストで会社側に圧力をかけ、大幅な賃上げを勝ち取れば、会社側は
納品単価の引き下げで下請けメーカーを疲弊させる。
現代自の組合員が600万ウォン(約56万円)の月給を受け取るとき、
下請けの社員は300万ウォン(約28万円)、その下の孫請けなどの社員は
190万ウォン(約18万円)しかもらえない。
ほかの業種も同様で、大企業の賃金が平均100万ウォン(約9万円)上がっても、下請け会社はわずか6700ウォン(約620円)程度しか上がらない。
現代自の労使は、企業ごとの組合体制を維持しながらも下請けとの協議を
通じて賃金など労働条件の格差を縮めようとしているトヨタを
見習うべきだ。
正社員の組合員を保護するため便利に利用していた社内下請けという
「緩衝地帯」が非正規雇用者の激しい抵抗の中で崩壊したことを、現代自は
忘れてはならない。
貴族労組がこの先もほかの労働者との協調に向かわず、需要独占企業が
産業生態系を守ろうとしなければ、また別の抵抗を招き、
結局は自ら基盤を崩壊させてしまうだろう。
朴宗世(パク・チョンセ)社会政策部長
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
タグ:韓国
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