2014年06月30日
幻影大陸、彷徨う半島
”後ろから殴ってくる国” は韓国、半島人の得意技ではなかったか、
日本は仲間ではない ”裏切り者”よばわりされるいわれはない。
半島は日本の主権を護る最前線、日本の盾、其れ以外の何物でもない。
【コラム】「韓国の裏切り者」では理解できない日本
「助けるふりをして後ろから殴ってくる国、米国の言いなり」という日本観は偏見
日朝国交正常化は韓半島統一に悪影響
日朝国交正常化の可能性を遮断し、対北協調を再チェックすべき
日本は韓国にとって「後ろから殴ってくる国」だという認識をしばしば見聞きする。
庚戌(こうじゅつ)国恥(1910年の韓国併合)のような大事件だけではない。
光復(日本の植民地支配からの解放)の後、日本が行った
旧ソ連・中国との国交正常化は、反共の最前線で戦う韓国を裏切る行為として
韓国政府から批判された。
1997年の韓国通貨危機のときも、日本は助けるふりをしてカネを奪う
「裏切り者」のレッテルを貼られた。
「裏切り者論」は、便利な論法だ。失敗の原因を相手に転嫁できるからだ。
全ての事件には数多くの要因が存在し、そこには当然、自らの失敗も介在している。
ところが韓国の対日関係では「裏切り」の一言で簡単に整理される。
こうした傾向は、歴史の学習効果なのかもしれない。しかしこのために、韓国の
「対日失敗学」は一面的な探求にとどまり、全体の輪郭を把握できない。
そうしてまた「後ろから殴られる」ことになる。
「裏切り者論」は便利な論法だが、その便利さが要求する代価は長期的には
巨額のものとなる。
少し前、韓国メディアに「日本が後ろから殴ってきた」というフレーズが
再び登場した。日本が北朝鮮と同時に発表した「日本人拉致問題再調査合意」。
主権国家なら当然すべきことをしただけなのに、「後ろから殴ってきた」などと
言われるのには理由がある。
日本が韓国と協議することなく「対北制裁緩和」「国交正常化」という文言を
合意文に盛り込んだからだ。
これらは、北東アジアの安全保障同盟に影響を及ぼす事案だ。
今回の問題は、過去の「裏切り者論」のように、責任を日本に押し付けて楽に
やり過ごすべき事案ではない。とりわけ朝・日(日朝)国交正常化は
、韓半島(朝鮮半島)統一に極めて大きな影響を及ぼす問題だ。
過去の歴史に関連して日本が支払う賠償金は、金正恩(キム・ジョンウン)政権を
延命させ、日本が見返りとして手に入れる北朝鮮に対する独自の発言権は、
韓半島統一の障害にはなっても助けにはならない。
韓国が望んでいるのは正反対のことだ。賠償金は統一韓国が受け取り、北朝鮮地域を
復興させる原資として使うべきであって、日本の韓半島に対する発言権は、
韓米同盟の枠組み内にとどまるものでなければならない。
北朝鮮と日本は、過去2回の国交正常化交渉で、過去史に関する謝罪の文言や賠償の
方法まで話し合っている。平壌宣言が出た2002年、韓国が大きく反発しなかったのは、当時の政権が北朝鮮を支援することに政策の優先順位を置いていたからだ。
現政権の政策の優先順位が統一にあるなら、韓国は激怒して、朝・日国交正常化の
可能性を遮断するために東奔西走すべきだ。
韓国が日本に対して持っているもう一つの偏見は、日本を「米国の言いなりの国」と
評していることだ。そういう認識は驚くほど広く持たれており、朝・日合意の
発表後、韓国の外交当局者も「日本の対北政策が米国の核政策から外れる可能性は
ない」と語った。しかしかつて、日本がソ連・中国と国交を正常化したときの
プロセスを見ると、全く異なる日本を見いだすことができる。
相手の脅威が同盟の能力を超えていたり、外交構図の激変から自国が疎外されて
いると判断した場合には、日本はためらうことなく独自に動く。
日本の学界が、戦後一貫している日本の外交哲学を「価値がない」と語るのは、
そのせいだ。日本にとって、親米は安全を確保するための手段というだけで、
目標ではない。
日本は、なぜ今この時期に、北朝鮮との国交正常化というカードを
持ち出したのだろうか。
北朝鮮が日本にとって実質的な脅威だという当然の事実を、韓国はしばしば
見逃している。
同盟が脅威を除去できない場合、独自の路線を模索するのは当然の外交−と
いう点も、韓国はしばしば見逃している。
相手が偏見の対象・日本だからだ。
韓国は、日本が北朝鮮との国交正常化の第一歩すら踏み出せないよう妨害すると同
時に「韓米日による対北協調」から日本を疎外していないかどうか、そして相手を
いらだたせていないかどうか、もう一度チェックしなければならない。
親中は反日のための手段ではないという原則も再確認すべきだ。
それが統一のための道だ。
鮮于鉦(ソンウ・ジョン)国際部長 朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
日本は仲間ではない ”裏切り者”よばわりされるいわれはない。
半島は日本の主権を護る最前線、日本の盾、其れ以外の何物でもない。
【コラム】「韓国の裏切り者」では理解できない日本
「助けるふりをして後ろから殴ってくる国、米国の言いなり」という日本観は偏見
日朝国交正常化は韓半島統一に悪影響
日朝国交正常化の可能性を遮断し、対北協調を再チェックすべき
日本は韓国にとって「後ろから殴ってくる国」だという認識をしばしば見聞きする。
庚戌(こうじゅつ)国恥(1910年の韓国併合)のような大事件だけではない。
光復(日本の植民地支配からの解放)の後、日本が行った
旧ソ連・中国との国交正常化は、反共の最前線で戦う韓国を裏切る行為として
韓国政府から批判された。
1997年の韓国通貨危機のときも、日本は助けるふりをしてカネを奪う
「裏切り者」のレッテルを貼られた。
「裏切り者論」は、便利な論法だ。失敗の原因を相手に転嫁できるからだ。
全ての事件には数多くの要因が存在し、そこには当然、自らの失敗も介在している。
ところが韓国の対日関係では「裏切り」の一言で簡単に整理される。
こうした傾向は、歴史の学習効果なのかもしれない。しかしこのために、韓国の
「対日失敗学」は一面的な探求にとどまり、全体の輪郭を把握できない。
そうしてまた「後ろから殴られる」ことになる。
「裏切り者論」は便利な論法だが、その便利さが要求する代価は長期的には
巨額のものとなる。
少し前、韓国メディアに「日本が後ろから殴ってきた」というフレーズが
再び登場した。日本が北朝鮮と同時に発表した「日本人拉致問題再調査合意」。
主権国家なら当然すべきことをしただけなのに、「後ろから殴ってきた」などと
言われるのには理由がある。
日本が韓国と協議することなく「対北制裁緩和」「国交正常化」という文言を
合意文に盛り込んだからだ。
これらは、北東アジアの安全保障同盟に影響を及ぼす事案だ。
今回の問題は、過去の「裏切り者論」のように、責任を日本に押し付けて楽に
やり過ごすべき事案ではない。とりわけ朝・日(日朝)国交正常化は
、韓半島(朝鮮半島)統一に極めて大きな影響を及ぼす問題だ。
過去の歴史に関連して日本が支払う賠償金は、金正恩(キム・ジョンウン)政権を
延命させ、日本が見返りとして手に入れる北朝鮮に対する独自の発言権は、
韓半島統一の障害にはなっても助けにはならない。
韓国が望んでいるのは正反対のことだ。賠償金は統一韓国が受け取り、北朝鮮地域を
復興させる原資として使うべきであって、日本の韓半島に対する発言権は、
韓米同盟の枠組み内にとどまるものでなければならない。
北朝鮮と日本は、過去2回の国交正常化交渉で、過去史に関する謝罪の文言や賠償の
方法まで話し合っている。平壌宣言が出た2002年、韓国が大きく反発しなかったのは、当時の政権が北朝鮮を支援することに政策の優先順位を置いていたからだ。
現政権の政策の優先順位が統一にあるなら、韓国は激怒して、朝・日国交正常化の
可能性を遮断するために東奔西走すべきだ。
韓国が日本に対して持っているもう一つの偏見は、日本を「米国の言いなりの国」と
評していることだ。そういう認識は驚くほど広く持たれており、朝・日合意の
発表後、韓国の外交当局者も「日本の対北政策が米国の核政策から外れる可能性は
ない」と語った。しかしかつて、日本がソ連・中国と国交を正常化したときの
プロセスを見ると、全く異なる日本を見いだすことができる。
相手の脅威が同盟の能力を超えていたり、外交構図の激変から自国が疎外されて
いると判断した場合には、日本はためらうことなく独自に動く。
日本の学界が、戦後一貫している日本の外交哲学を「価値がない」と語るのは、
そのせいだ。日本にとって、親米は安全を確保するための手段というだけで、
目標ではない。
日本は、なぜ今この時期に、北朝鮮との国交正常化というカードを
持ち出したのだろうか。
北朝鮮が日本にとって実質的な脅威だという当然の事実を、韓国はしばしば
見逃している。
同盟が脅威を除去できない場合、独自の路線を模索するのは当然の外交−と
いう点も、韓国はしばしば見逃している。
相手が偏見の対象・日本だからだ。
韓国は、日本が北朝鮮との国交正常化の第一歩すら踏み出せないよう妨害すると同
時に「韓米日による対北協調」から日本を疎外していないかどうか、そして相手を
いらだたせていないかどうか、もう一度チェックしなければならない。
親中は反日のための手段ではないという原則も再確認すべきだ。
それが統一のための道だ。
鮮于鉦(ソンウ・ジョン)国際部長 朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
タグ:日本、韓国
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