シニア農夫の、B級，ブログ

ほんと、異質の国というか・・
春に起きたこの事故、夏が過ぎ秋が過ぎ冬が過ぎ次の春にはもう忘れ去って
いるのかも、なんだか海洋警察を解体という説もあるらしいが・・・
悲しい国だわな・・


　【コラム】　　「われわれにはリーダーがいる」

少し前、民間協会の幹部と会った。
その人物はすぐさま官僚に対する不満をぶちまけた。ある有力な部処（省庁）が、
自分の協会に対し「ポストを一つ作れ」と繰り返し要求しているという。
その人物は「まだ常勤幹部の任期が残っていると言っても、しつこく
『自分の部処の人間が行くポストを用意しろ』と言う。旅客船『セウォル号』の
惨事が契機となり『官フィア（官僚＋マフィア）』のせいで世の中が
騒がしいというのに、あんなことを言ってくる」と語った。

この協会だけではないという。官僚と関連協会・業界の癒着・共生構造は、
世間で考えられているよりはるかに根深く、幅広い。数十年以上もそうして
生きてきた人たちにとって、セウォル号の惨事は「真夏の夕立」のような一時的な
事態でしかない。
少し時間がたって官僚に対する世間の怒りが鎮まれば、この協会も結局、
退職者のためのポストを用意せざるを得なくなるだろう。

朴槿恵（パク・クンヘ）大統領も、官僚集団のこうした特性を知らないはずはない。
朴大統領は就任1カ月前の昨年1月末、大統領職引き継ぎ委員会が主宰する
国政課題討論会に出席した。
この集まりのテーマが、まさに官僚問題だった。この日もごま粒のような
「大統領指示事項」があふれた。朴大統領は「仕事ができる公務員が所信に
従って働けなかったり、責任を免れるために悪しき慣行と知りながらも踏襲せざるを
得ないような公職社会の雰囲気は改革すべき」と注文した。
朴大統領は「公務員こそが（大統領選の公約に掲げた）国民幸福時代を
引っ張っていくけん引車。
一生懸命に働く人の士気を下げる落下傘人事は、新政権からなくすべき」と語った。

ところが、この日大統領が示した約束や誓いはほとんど守られていない。
朴槿恵政権が発足しても、落下傘人事の問題は依然として続いている。
過去の政権に比べて落下傘人事の弊害が減ったとは、とても言えない。
公職社会改革もまた空回りしている。そのリアルな証拠が、セウォル号沈没事故の
当日、現場で起こったさまざまな事件だ。
公務員はすべきことをせず、してはならない過ちや、悪しき慣行を繰り返した。
セウォル号沈没直後の24時間に見られた現政権の姿はこの先、
韓国の無能さと無責任、信念のなさ、腐敗・怠慢をあらわにした恥ずべき記録として
残ることだろう。
救助と事故収拾の責任機関として第一線に立った海洋警察が検察の捜査対象になると
いうひどい状況を前にして、これ以上何を語る必要があるだろうか。

朴斗植（パク・トゥシク）論説委員 朝鮮日報／朝鮮日報日本語版

朴大統領がミサで悲痛な叫び「私のせい」　旅客船事故

【ソウル聯合ニュース】韓国の朴槿恵（パク・クネ）大統領は１８日、
ソウルの明洞大聖堂で行われた旅客船沈没事故犠牲者と遺族のためのミサに出席した。１０００人以上が出席したミサが開始された直後、朴大統領は
「私のせいです。私のせいです。私の大きな過ちのせいです」と叫んだ。

朴大統領はこの日、同聖堂で廉洙政（ヨム・スジョン）カトリック枢機卿と約２０分、対話した後、ミサに臨んだ。悲痛な叫びをあげた際は、
信者と共に胸の前にこぶしを当てていたという。

「旅客船事故は人災だった」という内容の同枢機卿の説法を約１０分聴いた後、
ミサ曲を合唱し、黙とうをささげたという。

青瓦台（大統領府）は、朴大統領がミサで犠牲者の安息と行方不明者の一日も
早い発見を祈ったと伝えた。

事故は先月１６日に発生した。１８日正午現在の死者数は２８６人、
行方不明者は１８人となっている。 聯合ニュース