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2018年02月07日

◆フリー文章ネタ素材44「良い腐女子のためのお伽話5『赤ずきん』」

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高校2年生のアカズくんは、幼い頃に両親を亡くし
貧しいながらも慎ましく、
中学2年生の双子の弟と3人で仲良く暮らしていました。

ある土曜日の夕方のことです。
コンビニでバイトをしているアカズくんは
亡き父親の弟でもある店長からお使いを頼まれます。

「オオバ叔父さんへ、頼まれていたワインを届けておくれ。
何やらお前に話があるみたいだから、今日はもうそのままあがっていいよ。
時給はつけておくから安心してね。
そうそう、叔父さんの話はかなり長いらしいから
一度家に帰って、弟さん達の面倒を見てから出かけたほうがいいかもしれないな」
「また、廃棄分のお弁当をいただいても帰ってもいいでしょうか」
「好きなのを持って行っていいよ。
エリアマネージャーには内緒だぞ?」
「はい!いつもありがとうございます!」

叔父さんの話ってなんだろう?、と不思議がりつつ
念のため明日の朝食分のお弁当も貰って帰宅し、
それから、ワインを届けに真っ赤なパーカーを着て、
町外れにある大きなお屋敷へ自転車に乗って出かけて行きました。
派手な色なのでいつも売れ残っていて、安く手に入れることのできる
赤い服をよく着ているアカズくんは
女の子のような優しい顔立ちと、名前とも引っかけて
親しい友達からは、「赤ずきん」というあだ名で
呼ばれることもありました。



屋敷の少し手前にある場末のゲームセンターの駐車場で
不良たちが溜まっています。
アカズくんはその中のリーダー格の、大柄で明るい茶髪をした
厳つい少年に声を掛けました。

「オオガミくーーん!ちょうどよかった!
この前頼まれてた景品のボトルキャップ、
やっぱり余ったから、貰えたよーーーー!」
「まじ?今、持ってんの?」
「うん、1個だけだって。絶対内緒にしてね、だって」
「ほんと、お前、いいヤツだな」
オオガミくんは走り寄ってきて、アカズくんの頭をぐりぐりと撫でました。
「何言ってんの。これくらいしかできなくてごめん。
いつも弟達が奢ってもらってるお礼だよーーー」
「何?これからでかけんの?」
「お使い頼まれちゃって。
ほら、その先のオオバ叔父さんちに行くんだ」
「…そーか…気をつけろよ?」
珍しく、オオガミくんは考え込むような表情をしました。
「大丈夫だよー。ありがとう」
そう言ってアカズくんはゲームセンターをあとにしたのでした。




「あれ?なんだか体がぼーっとして、動きずらい…」
アカズくんが自分の体の異変に気付いたのは、
オオバ叔父さんへワインを届けて、
屋敷の中で見つかったという母の遺品についての話を聞き始めてから
1時間も経った頃でした。

「一昨日、納戸を片付けていたら、
昔撮った親戚の結婚式の写真が出てきてね、
ほら、叔父さんがこの男の子で、隣が、君のお母さん。
お母さんの笑顔は、花が咲いたように見えるほど可愛らしかったよ」

見てみると、今の面影がある14歳くらいの叔父さんらしき少年と
12歳くらいの薔薇の髪飾りをつけたツインテールの少女が
幸せそうな新郎新婦と一緒に写っています。

「そこに写っている髪飾りの1つを、結婚式のあとなくしちゃって
お母さんと一緒に私も探したんだけど、見つからなくて」

ぼーっとした頭のまま、うんうん、と頷く、アカズくん。

「それが」
叔父さんは立ち上がって、
3人掛けの大きなソファに座るアカズくんのそばへ移動しながら言いました。
「これなんだけどね」
その手の中には、色褪せた薔薇の髪飾りがありました。

「ほんとは、ずっと隠し持ってたんだ」

隣に座ってきた叔父さんが、妙に体を密着してきたので
アカズくんは変だなぁ、と思いながら、
髪飾りを見せるためなんだろうなぁ、
さっきワインも飲んでたし、ちょっと酔ってるんだろうなぁ、くらいにしか
思っていませんでした。

「君は、お母さんに、よく似ているね」

そう言いながら、叔父さんにソファへ押し倒されたとき、
初めてアカズくんは、自分の身に危険を感じました。

「紅茶、ちょっと苦かったでしょ。薬、入れたんだ」

近寄ってくるワインの香りがする吐息に恐怖を感じて、必死に抵抗しますが
体がいうことをききません。

「私の、お母さんへの想いは、遂げられなかった。
…これから、進学や何かでお金も入用だろう?君が拒否するなら、弟くん達を…」

アカズくんの抵抗が、止まりました。
瞼と口をぎゅっと閉じ、体をこわばらせています。
これから毒牙にかけられるというその時に
突然、部屋のドアが開きました。

「おっさん、勝手口のカギ、壊れてたよ」



オオガミくんでした。
スマホをかざして、暴行をはたらこうとする姿を撮ろうとしていることに気付くと
叔父さんは慌ててアカズくんから体を離し、掴みかかってきました。
オオガミくんは、簡単に返り討ちにして、
着衣が乱れたアカズくんを抱き上げ
体力の差に気付いたのか、睨みつけることしかできない叔父さんに向かって
言い放ちました。

「おっさんが、アカズを見る目が変だってのは、
小学生の頃から気付いてた。

でもな、こいつは、俺のものだから」

そう言って、まだ朦朧としているアカズくんを連れて
屋敷を出ていきました。


「…これで諦めると思ったら、大間違いだ。
借りは、きっちり返すぞ、オオガミ…」
オオバ叔父さんの反撃が、始まろうとしています。


だれか、続きをお願いします。

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