2020年05月02日
ツール
スマホとかPCとか便利なものが出てくると、人間は退化しますね。
漢字はよく、読めるけど書けないといいます。PCは変換したら漢字にしてくれるからあまり書くことがなくなりました。漢字は書いて覚えるものだと思います。ましてスマホなら予測変換に頼るからなおさらでしょう。
ただ、漢字変換のおかげで、勉強になることがありました。
〜 匂い 〜
これは「におい」ですね。
最近、喫煙室に貼ってある注意書きに、
〜 臭い 〜
こう書いてあります。
これは間違いじゃないかと思っていました。
確かにPCで変換すると「におい」は、〜 臭い 〜も出てきます。
でも私の中では、PCは海外から来たもの。こと日本語に関しては信用できないという考えが根付いていました。それは、
最近ではWindowsのインストールをすることは、ほとんどなくなりました。
が、以前は仕事でよくやっていました。そのインストール画面では
「Windowsの設定を設定しています。」
なんて、おかしな日本語が出てきました。
どうせ、開発を急ぐあまりに翻訳ソフトで安易に作ったんだろうと思っていました。
また、吉田さんの「吉」は、上が「士」になっていますが、「土」の方が多かったと思います。どうなんでしょ?
今では𠮷田さんと出てこないこともありません。しかし「環境依存文字」だから、いつどこでも必ず使えるものではありません。また、辻さんにしかりです。私が知っている辻さんは皆、点が一つの「しんにょう」なのに、PCでは点が二つあります。
そんなこんなで私はPCの日本語環境を信用してきませんでした。
喫煙室の「臭い」は、きっとPCで作ったものだから、間違えているんだろうと思ったんです。
しかし、
PCで作った「臭い」が正解だったのです。
「におい」を調べてみると、
匂い・・・良いにおい
臭い・・・悪いにおい
なのだそうです。
タバコは一般に悪い「におい」→「くさい」でしょうから、「臭い」なんですね。ただ、必ずしも誰にとってもタバコのにおいは悪い臭いと限りませんが。
似たようなことで、「いまだに」があります。
漢字にすると「今だに」と「未だに」です。
調べていくと、「今だに」は誤用とされている場合が多くあります。
が、「今だに」を認めている辞書もあるため、まるっきり誤用ともされていないようです。
ちなみにこのPCで変換すると「未だに」しか出てきません。
ただ、「未」という字がもともと否定的な意味があるため、否定的な文には「未」を、肯定的な文には「今」を使うという説もあります。
・ここには未だに草木が生えてこない
・ここには今だに集落が存在している
「未だに」が正しいことは間違いないようですが、「今だに」という表現もあることから、新聞社では「いまだに」としているのだそうです。
ワープロとPCのせいで、漢字を書けなくなりました。
スマホや携帯電話のせいで、電話番号を覚えなくなりました。
これからFacebookのせいで友人・知人の誕生日を覚えなくなります。
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