2019年07月14日
家族にも歩みあり
今日はボンズの引っ越しをしてきました。
下の子供で、ボンズというのは私が勝手にそう思っているだけ。今年24歳です。
上は4年前に一人住まいを始めました。
まだ4人で暮らしていた頃、皆大人になるとひとつ屋根の下で生活するのは無理があると思いました。
娘は一度シャワーに入ると40分出てこないし、4人家族ではトイレも順番待ちに。
家族は今から十数年前、田舎から札幌に越してきました。
ただ、娘は高校生で転校するのを嫌がったことから、妻の実家に2年間お世話になりました。
田舎は少し離れたところにあり、娘はほぼ月に一度、札幌へ遊びに来ていました。
札幌へは高速バスで来るので、ターミナルまで車で迎えに行きます。
そのときのワクワク感といったらなりませんでした。
帰りにターミナルで見送るときは言葉にならない寂しさがあったものの、来月にはまた会えるという楽しみもありました。思うと、あの頃はあの頃で楽しかったと思います。
その娘も今月入籍しました。
私がまだ北海道へ越してくる前、父母の故郷である北海道へ遊びに来るとき、フェリー港は苫小牧でした。
娘がまだ2歳のとき、苫小牧まで旅行したことがあります。
フェリーふ頭が見えるホテル。
そのとき私は、昔は親に連れられて利用したフェリーふ頭を、今は親として見ている。
そう感じて窓からずっと見ていました。
さて、今日の引っ越しはベッドから始めました。
ベッドは娘のお下がりです。まだ2年しか使っていなかったのと、ボンズが独り立ちする予定がすでにあったので、1年前から空いている部屋に置いてありました。
ベッドそのものは分解してありましたが、マットレスは大きいので折りたたむようにして車に乗せ運びます。
気温はそんなに高くありませんでしたが北海道にしては湿度が高く普段、汗をかくことのない私が汗をドブドブかいて引っ越し先の部屋まで運び上げました。
ただ、そのときちょっとした出来事が。
まず車がベッド他、荷物でいっぱいなのでボンズは家に残し、妻と二人で引っ越し先に着いたとき。
ちょうど、引っ越し先の管理人?である女性が外に出てきてバッタリ。
あとから受け取る予定だった合鍵をいま渡したいといいます。
そして受領書にサインを。それは妻がします。
すると、せっかくだからと書類の受け渡しも始めたのです。
車の横で、もちろんマンションの外で。
いま考えると私はその間、車に戻ってタバコでも吸っていれば良かったと思います。
しかし、そもそも明後日する予定のことを、たまたまタイミングよく会えたからといっていま?
その女性は小さな子供を二人連れており、子供には車に乗っていなさいと待たせています。
また、私は私で妻と管理人の横でただ、突っ立って待っています。
そもそも今日は妻の支度が遅くなったため、私は朝から1時間半も待たされていました。
そこへ子供たちと私を平気で待たせ、明後日の用事をいま、しかも外で済ませようとする神経が、私には堪りませんでした。
私は、
「それ、いまここでしなければならない用事ですか?」
と尋ねます。
慌てて妻が私を止めに入ります。
妻はソーシャルスタイルではエミアブルなので友好派。
争いごとを避けようとします。
結局、続きは明後日ということになりました。
引っ越し先は家から近いところです。
車で10分くらい。
それでも、ひと世帯独立するのだから、新たに追加した家具、家電等はかなりの量になります。
それら、組み立て、配置して収納まで済ませたときには18時を過ぎていました。
でも、かなり立派な部屋ができ上り、ボンズは早くひとりになりたいのか、我々には早く帰って欲しいオーラを出していたと妻は言います。
その後、我々三人は外食してボンズをマンションの前で降ろし帰宅しました。
いま、28年振りに夫婦二人の生活へ戻りました。
昨日と今日と違うことは、子供らと同じ屋根の下かそうでないのか。
それだけですが何か一つ、小さな責任を果たした。そんな気持ちに包まれています。
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