アフィリエイト広告を利用しています

広告

posted by fanblog

2018年07月24日

憤言

 近頃の若者は・・・・

出た!とうとう私の口からこんな言葉が出るようになろうとは・・・

 たぶん私が40歳を過ぎた頃でしょうから、今から十数年前。
私なりには「新人類」と呼びたくなるような者たちが現れだしたのは。

「新人類」といえば、ちょうど私たちが新人類と言われた走りでした。
そういった「元祖しんじんるい」である私でさえ、「ちょっと待て!」と思える若者たち。

 特徴は、敬語を使ってくるが決して敬っていない。ということ。

言葉遣いは気をつけているようですが、態度が横一列なんです。

 今日もありました。
一人は先日、私の友人に(過去の経験から)
「お前、生命保険を売りなさい。」
と、言われたコールセンターの若者です。

友人は過去に外資系の生保会社で働いていました。
生保では世界第一の企業です。

そこでは入社選考に3か月かかるのだとか。
何度も面接を繰り返すといいます。
そして、その気があるのなら、マネージャーに口を利いてあげるからと。

友人がそこまで薦めるというのは、友人の目に若者が「行ける」と留まったからでしょう。
もしそこで働けたなら、年収は今の4倍になると。

その若者と今日、喫煙室ですれ違いました。
そのとき私は、
「生保やる?」
と冗談ぽい挨拶を交わしたんです。

交わした後、私は笑い話では済まないと反省しました。
次第によっては若者の人生を一変させる出来事に違いないのですから。

同時に、私の若いときも思い出しました。
20歳くらいのときです。カシオ計算機からお誘いを受けたことがあります。

もし、あのとき躊躇することなく誘いを受けていたらきっと、今は固定給で賞与もある生活だったでしょう。
「たら、れば」の話ですけど。

でも、人生の転機というのはそんな何げないところに潜んでおり、躊躇することがなければ、それは大きな成功をもたらすものであると過去の、幾度もの経験から身体でわかっているのです。
また、転機も歳を重ねるごとに少なくなっていくことも。

その若者はコールセンターを続ける気はないと言っています。そしてお金も欲しいのだと。
だとすれば、何の躊躇が必要なのでしょうか?

私もそうでした。思うとその躊躇はとても些細なことでしかありませんでした。
もし今、あの当時に帰れるのなら私は迷うことなく、カシオ計算機に転職するでしょう。
失敗したって構わない。少なくとも「行かなけりゃ良かった」と思うことはなかったと思います。

 〜 人生にはそういった後悔も起こるんだ 〜

経験した立場として伝えたかったのです。
その後、笑い話にしたことは済まないと言いました。

でもその続きを若者は聞こうともしませんでした。
それはおろか、職場で転職の話はしないで欲しいと言いました。

いやいや、いくら職場といえど、他人の話をまともに受け取る人なんていません。
だから友人も声量を気にすることなく薦めたし、私も場所を選ばなかった。
それすらわからず、ビビッてしまう若者なのにです。

友人も私も、ひとことでいえば「差し出がましい」のです。
けど、私たちはわかった上で話している。
同じ苦労を踏ませたくないんです。

1060638.jpg


 もう一人はもっと若者です。
私は今朝、派遣会社からメールを受けました。
それは私の勤怠報告について、ちょっとイヤミを交えたような文章でした。

どちらにしても返信する必要があるので、イヤミに対して「チクッと返してやる」そう言ったとき。
相手はとても若者だから、派遣会社の人たちは自分よりもずっと年上だし、ただ単純に注意された方が悪いと思っているのでしょう。

でも、現実は違うことが多くあります。
言ったが勝ち。反論できない者が悪くなってしまうのは往々にしてあることです。

帰宅するときにちょこっと会話しただけだったので、すべて話すことはできませんでした。
ただ、若者と私との見解の違いは大きくあります。

私の見解は、派遣会社にとって私ども被派遣者たちは「商品」であり、「商品」である私たちの「勤務」こそが派遣会社の売り上げだと。
でも、若者にとって派遣会社は仕事をくれる「親分」だと思っているのでしょう。

それを仕事の帰り際、少しの時間で説き伏せるのは容易でありません。
ただ、問題なのはそもそも「聞く耳を持っていない」ことなのです。

「草食系」とか言われていますが、そのくせ「頑固」なんです。
その横一直線の態度から感じることは、学ぼうとしていないこと。

若者の倍か、それ以上長く生きてきた私たちだというのに。
仮に25歳、歳が離れているとすれば、私たち先輩はその25年間を寝て過ごしてきたとでもいうのでしょうか。
逆に若者たちはこれから25年の間にどんな苦労をし、どう成長することを予見できているというのでしょうか。

今の若者を見ていると、自分ひとりで生きていると主張しているように感じてなりません。
そうじゃないのにね。

必ず誰かの力を借りて、支え合って生きていくのをわかっていないように感じます。
もちろん全員ではありませんが。

私たちの若い頃は、先輩は常に教えてくれる、ありがたい人でした。
自分がこれから経験するだろうこと、苦労することがあれば経験済みの先輩から言葉で聞きたいと思ったものです。

このままではあの二人の若者が、私と同じ境地に達するまで、同じく50数年を費やすでしょう。
そんな後悔をして欲しくないから、言葉で伝えたいと思うのに、聞く耳を持っていない。
せっかく「言葉」というありがたい文化があるにもかかわらずにです。















タグ:若者
【このカテゴリーの最新記事】
posted by CSおじさん at 00:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 随想
この記事へのコメント
コメントを書く

お名前:

メールアドレス:


ホームページアドレス:

コメント: 必須項目

認証コード: 必須項目

※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/7924024

この記事へのトラックバック
検索
■お知らせ■
サブチャンネル:
今日のうたつくりました。

215.gif
最新記事
<< 2024年09月 >>
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          
カテゴリーアーカイブ
タグクラウド
プロフィール
CSおじさんさんの画像
CSおじさん
コールセンターに勤務することになって13年目になりました。 日頃考えていることを綴ってまいります。
Mail
ファン
写真ギャラリー
最新コメント
トラップ2件(後編) by ワイルド少年おやじ (11/19)
JFK by CCおじさん (03/16)
映画「恋人たちの時刻」 by CCおじさん (01/01)
映画「恋人たちの時刻」 by 京平 (12/31)
162日ぶりの仕事 by CSおじさん (11/04)
×

この広告は30日以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。