2020年11月08日
パチ組
パチ組(ぱちぐみ)っていうんですね。接着剤を使わずに組み立てられるプラモデルのことを。
(今日2記事目です)
見たのは戦艦のプラモデルを組む動画でした。
私は小学校に入学したころからプラモデルを作り始めました。
あの頃はプラモデルに一つずつ、亜鉛のチューブに入った小さな小さな接着剤が付属していました。
タミヤのプラモデルに付いてくる接着剤は、タミヤのマークが帯で巻いてありました。
作るのがまだ未熟なうちは接着剤を付けすぎて、キット付属の小さな接着剤は足りなくなりなり、接着剤だけを買ってくるか、制作を放棄するしかありませんでした。
それが今では「パチ組」という、接着剤を使わなくとも部品の接合部に凹凸があって、パチパチはめ込むだけで作れてしまうものも存在するんですね。
確かに十何年か前、子供がガンプラ(ガンダムのプラモデル)を作っているとき、そんな組み方をしていたと思います。
そしてプラモデルを組むというのは初心者以外、全体もしくは部品に色を塗りながら作るものというイメージがずっとあるのですが、そこもランナー(部品が付いてくる枝)ごと、すでに別色のプラスチックで成型されていて、着色せずにもそれなりに実物に近く見えるようになっています。
昔のプラモデルは手間がかかり、その手間を楽しむものだった気がします。今はあまり手間をかけずとも組み立てやすいようにキットそのものに工夫がされてきて、組み立ての過程よりも出来上がりを楽しむ傾向が強くなったように思います。なんだかコンピュータの高級言語と低級言語を思い出しました。
コンピュータのプログラムを書くのに、いろいろな言語があります。英語とドイツ語があるように。
人間が話す言葉に近い記述で書けるのが高級言語。単純な単語で書いていくのが低級言語です。
極端にいえば、ゲームと書いたらゲームが動き出すのが高級言語で、ミサイルの発射台から動きまでいちいち書いていかなければならないのが低級言語です。
比べると高級言語は手間をかけずにプログラム開発できるのに対して、低級言語は時間もかかるし専門知識だって必須です。
反面、ゲームと書けばゲームが動き出す環境だと、開発者の思いに反して、いったいどんなゲームが出てくるのかわからないのが高級言語で、手間はかかるけど細部まで開発者の思い通りにできるのが低級言語です。
もっともAIでもない限りはゲームと書いて動き出す高級言語はまだ存在しないでしょうけども。
プラモデルだって手間をかけて作った方が、作る人個々の個性を出せたでしょう。
それに対しパチ組は誰が作っても画一的なものになるのでしょうね。
動画を見ていると、プラモデルも鉄道模型のレイアウトを作るのも、今では様々な素材、塗料があるんですね。ウェザリングといって、日常使用することで付着した泥やサビなどの汚れを表現するには、ウェザリングマスターといって、アイシャドウのような粉剤があるようです。昔は手持ちの塗料に他の色を混ぜて作りました。
またプライマーといって、接着剤の効果を強める、あるいは上塗りする塗料の密着性を高めるもの。他にもさまざまな小道具があるんですね。
子供の頃は毎晩、プラモデルを作っていた気がします。
パクトラタミヤとかレベルとか塗料を買い揃え、溶剤にシンナーを使います。
小学生の頃はよく鼻血が出ました。中学生では腹を下したような腹痛に悩まされていました。
よく鼻血を出す私を母は心配し、プラモデル作りで接着剤やシンナーを吸引するのが原因ではないかと、耳鼻科へ連れて行かれました。しかし原因は不明。ある晩など、したたり落ちる鼻血の音で起きたことがありました。
今にすれば、そんなものだったのでしょう。男子っていうのは。私は特に症状が重かったのか知れません。
余談ですが知人の塗装屋社長は普段から口調がラリっています。
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