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2018年05月11日

《その380》ドラッグ操作によるコントロールの移動


 ドラッグ操作によるコントロールの移動

 今回は、フォーム上に作成した円を、マウスドラッグで動かせるようにするプログラムです。
画面上のコントロールをマウスドラックで移動させる方法は、いろいろな場面で利用できると思います。

 アプリのスタート画面です。
add_d061.png


 画面上の円をドラッグして移動させます。
add_d062.png


 画面上の円をドラッグして移動させます。
add_d063_2.png



 以下は、プログラムの説明です。

 ◆まず、ツールボックスから Canvas を選択してフォーム上に配置します。
add_d064.png

 ◆楕円クラスEllipse の circleオブジェクトを作成して、Canvas上に描画します。
   Shapes::Ellipse^ circle;
   circle = ref new Shapes::Ellipse();
   circle->Width = 50;
   circle->Height = 50;
   // Arua色で塗りつぶします。
   circle->Fill = ref new SolidColorBrush(Windows::UI::Colors::Aqua);
   // 円の外周は Red色です。
   circle->Stroke = ref new SolidColorBrush(Windows::UI::Colors::Red);
   // 外周の線の太さは 5 です。
   circle->StrokeThickness = 5;
   circle->Margin = Thickness(20, 20, 0, 0);
   canvas->Children->Append(circle);

 ◆以下は、各ハンドラについての説明になります。

 楕円がクリックされると、canvas_PointerPressedハンドラが、楕円の位置を取得し、マウスボタンが押されている状態を表すフラグ f を 1 にします(MainPage.xaml.cpp のコードを参照してください)。
add_d065.png


 Page上をポインターが移動すると
・f = 1 であれば、page_PointerMovedハンドラがポインタ位置を取得し、それに合わせて楕円を移動させます(MainPage.xaml.cpp のコードを参照してください)。
・f = 0 であれば、何もしません。

 マウスボタンが解放されると、page_PointerReleasedハンドラは、その時点のポインタ位置を記録し、フラグ f を 0 にします(MainPage.xaml.cpp のコードを参照してください)。
add_d066_2.png

 ◆変数の説明です。
x_, y_ はマウスがクリックされる直前の楕円の位置です。
x, y は移動中の楕円の位置です。
dx, dy は、マウスクリック時における、クリック位置と楕円の位置の差です。


 MainPage.xaml.cpp です。

//
// MainPage.xaml.cpp
// MainPage クラスの実装。
//


#include "pch.h"
#include "MainPage.xaml.h"

using namespace App2;

using namespace Platform;
using namespace Windows::Foundation;
using namespace Windows::Foundation::Collections;
using namespace Windows::UI::Xaml;
using namespace Windows::UI::Xaml::Controls;
using namespace Windows::UI::Xaml::Controls::Primitives;
using namespace Windows::UI::Xaml::Data;
using namespace Windows::UI::Xaml::Input;
using namespace Windows::UI::Xaml::Media;
using namespace Windows::UI::Xaml::Navigation;


Shapes::Ellipse^ circle;
float x_ = 20; float y_ = 20;
float x = 0; float y = 0;
float dx = 0; float dy = 0;
int f = 0;


MainPage::MainPage()
{
InitializeComponent();

circle = ref new Shapes::Ellipse();
circle->Width = 50;
circle->Height = 50;
circle->Fill = ref new SolidColorBrush(Windows::UI::Colors::Aqua);
circle->Stroke = ref new SolidColorBrush(Windows::UI::Colors::Red);
circle->StrokeThickness = 5;
circle->Margin = Thickness(20, 20, 0, 0);

canvas->Children->Append(circle);

}


void App2::MainPage::
canvas_PointerPressed(Platform::Object^ sender,
Windows::UI::Xaml::Input::PointerRoutedEventArgs^ e)
{
f = 1;

auto pt = e->GetCurrentPoint(this);
dx = pt->Position.X - x_;
dy = pt->Position.Y - y_;

}


void App2::MainPage::
page_PointerMoved(Platform::Object^ sender,
Windows::UI::Xaml::Input::PointerRoutedEventArgs^ e)
{
if (f) {
auto pt = e->GetCurrentPoint(this);
x = pt->Position.X - dx;
y = pt->Position.Y - dy;
circle->Margin = Windows::UI::Xaml::Thickness(x, y, 0, 0);
}

}


void App2::MainPage::
page_PointerReleased(Platform::Object^ sender,
Windows::UI::Xaml::Input::PointerRoutedEventArgs^ e)
{
f = 0;

auto pt = e->GetCurrentPoint(this);
x_ = pt->Position.X - dx;
y_ = pt->Position.Y - dy;

}




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