2018年02月08日
《その282》 ベクトル vector<> の基礎事項(3)
ベクトル vector<> の基礎事項(3)
vector<int>型オブジェクトの要素は、配列と同じように記憶域上に連続して格納されています。
そのため、後から要素数を増加させる場合には、配列領域を確保し直す必要があります。これは、多大なコストを要する作業になるため、要素数の増加を見越して、あらかじめ記憶域の容量を確保しておくことができます。
オブジェクト x の容量指定は、
x.reserve(100);
のように記述します。この場合は、100個の要素を格納できる容量が確保されます。
また、resize関数を用いれば、オブジェクトの要素数を増減させることができます。
vector
の場合 a の要素は、{ 7, 7 } ですが、これに、
a.resize(5, 3);
とすれば、a の要素は、{ 7, 7, 3, 3, 3 } となります。さらに、
a.resize(8);
とすると、{ 7, 7, 3, 3, 3, 0, 0, 0 } となります。
さらに、このオブジェクト a に対して、
a.resize(3);
と、要素数を減らすことも可能です。
以下はプログラムです。
#include <vector>
#include <iostream>
using namespace std;
int main() {
vector<int> x(5, 10);
x.reserve(100);
for (vector<int>::size_type i = 0; i < x.size(); i++)
cout << ' ' << x[i];
cout << '\n';
// 要素数のゲッタ size
cout << " 要素数は " << x.size() << '\n';
// 容量のゲッタ capacity
cout << " 容量は " << x.capacity() << '\n';
// 以上から、要素数は 5
// そして、容量は 100
// であることが確認できます。
vector<int> a(2, 7);
a.resize(5, 3);
for (vector<int>::size_type i = 0; i < a.size(); i++)
cout << ' ' << a[i];
cout << '\n';
a.resize(8);
for (vector<int>::size_type i = 0; i < a.size(); i++)
cout << ' ' << a[i];
cout << '\n';
a.resize(3);
for (vector<int>::size_type i = 0; i < a.size(); i++)
cout << ' ' << a[i];
cout << '\n';
}
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