2020年03月06日
医師が実践するコロナ対策 〜「手・口・目」編〜
手
アルコール消毒は手洗い以上に有効です。かつては私も患者さんが入れ替わるたびに30秒の手洗いをしていましたが、いまは15秒間のアルコール消毒のみとして、少し時間ができたときに念入りに水道で手を洗うようにしています。
一番警戒が必要なのは“指”。手のひらや甲などをキレイにすることはもちろん大切ですが、目、鼻、口など、ウイルスを付けてはいけない“粘膜”に触れる機会が圧倒的に多いのは指です。アルコール消毒も、指を徹底的にキレイにするつもりで消毒すれば、自然に感染リスクも下がっていきます
レバー型のドアノブは手のひらで回す。
エレベーターのボタンは指の第二関節で押す。
いずれも“手”は汚染するかもしれないけれど、“指先”は守れます。もっといえば、たとえ指先は汚染されても、その指で顔を触らなければ感染はしません。
鼻
鼻をマスクから出す(←無意味)や、装着したマスクの外側を手で触る(←逆効果)など、無駄な使い方をしている人もいる。
ちなみに、新型コロナウイルスは喉よりも鼻からのほうが多く検出される、とする新しい論文が出たとのこと。ということは、ウイルスを持っている人は咳だけでなく、くしゃみによる“感染させるリスク”もかなり高いことになる。感染者も非感染者も、“マスクからの鼻出し”は厳に慎むべき。
マスクの表面は絶対に触らず、着脱の際は耳にかけるゴムの部分のみを持つようにする.
目
初期症状で結膜炎を起こし肺炎など全身に移行する可能性が指摘されています。経路としては飛沫感染やウイルスが付着した手指で目をこするなどのルートで感染すると考えられますが、しっかりとしたエビデンスの報告はないです。
かゆいときには安い目薬をジャブジャブ使ってかゆみをとるのは悪くないが
市販の目薬はなるべく短期間、できれば1カ月以内に使い切るのが理想。その意味で“ジャブジャブ使う”のはいいことです。できれば塩化ベンザルコニウムなどの防腐剤が入っていないものだと理想的。防腐剤が入っていないからなおのこと早く使い切る必要が出てきます。
口
うがいは“二段階”が有効。つまり、最初は口の中をキレイにする“クチュクチュ”っとしたうがいで、次にのどを“ガラガラ”っとさせるうがいをする。その最初のほうをマウスウォッシュで行うというのは理にかなっています
ビタミン
新型コロナウイルスでのエビデンスはありませんが、インフルエンザウイルスにはビタミンが有効という報告がある。というと、多くの人はビタミンCを思い浮かべるのですが、エビデンスレベルが高いのはじつはビタミンD。ビタミンDのサプリメントでインフルエンザを予防できるとするエビデンスもあるので、新型コロナに対しても摂っておいて損はないでしょう
引用元:https://bunshun.jp/articles/-/36280
タグ:#感染防止
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