2022年04月08日
もうすぐ蕾が花開く
ご訪問頂き有難うございます。感謝致します。
ここ最近は朝晩が寒くても日中は春らしい天気が続いています。そのせいか伯母の家の木蓮も蕾が増え、開花直前という感じです。全体的に横広がりで大きく咲いているので、全体像の写真はハッキリしませんので今回も花にフォーカスして写真を撮ったのと合わせてアップしました。
上に向かって咲く花、木蓮。紫色の木蓮ですが白い木蓮も大好きです。伯母の家にはもう1本、小さめの木蓮の木があります。それは花もまばらなので大きめの木の方の写真を撮る事が多いのです。英語ではマグノリア、マグノリアフラワーズと言いますよね。
映画と小説で有名な「風と共に去りぬ」ですが、そのイメージでマグノリアの花が印象にあります。「風と共に去りぬ」の作家のマーガレット・ミッチェルは主人公のスカーレットの肌を「マグノリアの花のように白い肌」と書いています。つまり白くて美しい肌という事ですが…日本の木蓮と海外のマグノリアは似た種類もあれど一般的には大きな花びらで種類も違いますから、マグノリア=大きな花というイメージで日本の可憐な木蓮とはかなり印象は違います。
伯母の家には2本とも紫色の木蓮なので白い木蓮もあればなぁ〜と長年思ってきました。白い木蓮も可憐です。伯母が「奇麗なら取って持って帰ったら良い」と言うのですが、枝というか「THE 木」という感じなので切ったり折ったりというのがどうにも抵抗がありそのまま眺めています。眺めるだけでも毎日の楽しみになっている木蓮です。
数日前にいつも通り朝、伯母の家へ行きました。変な服の着方をまたしているだろうな〜と考えつつ部屋へ入ると、ライトは点けておらずハサミで爪を切ろうとしている伯母を見つけました。
もう、見た瞬間にドキッ!としてそれから慌ててハサミを受け取りました。
私「電気も点けないで暗いのに、ハサミで爪切ったりしたら危ないよ」
伯母「いや、いつもハサミで爪を切ってるから」
私「ハサミで爪を切った事ないよ。先月も私が爪切りで切ったでしょう?指を切ったら危ないからね、ハサミで切らないで私が爪切りで切るから大丈夫だよ」
伯母は笑っていましたが、少し爪が伸びた所が欠けて気になったようでしたので、ライトを点けて爪切りで伯母の両手の爪を切りました。切っている最中、ずっと心臓がドキドキしていました。いつから切ろうとしていたのか知りませんが、指を切って血だらけになっていたらと思うととても怖かったです。その後に血圧の薬を飲ませてトイレ誘導し、服をチェックし春コートも着せて準備をしました。
伯母と話しながらデイケアのバインダーを見て血圧の変化を見ましたが薬を内服しても血圧は高めでした。
伯母を見送り、母に伯母がハサミで爪を切ろうとしていた事を話してハサミは私達が使う以外は伯母は使う事が無いので隠す事にしました。爪切りも自分では無理ですから爪切りも隠す事にしました。
些細な怪我からバイキンが入ったり化膿したりするので高齢者は気を付けないといけません。でも何をするか分からない、予測不可能な事をするので冷静に対応出来るようにしていけたらと思っています。
ハサミで爪切りは流石にドキッとしましたが、普段通りに対応は出来たと思います。
以下は母と伯母の会話です。
母「姉ちゃん、聞いたよ。ハサミで爪切ろうとしよったんやろ?」
伯母「あはは。昔からハサミで切りよったから大丈夫」
母「何がね。ハサミで爪切る訳ないやんね。危ないから爪は切って貰いようやろ?」
伯母「自分でハサミで切れるから心配はいらん」
母「もう、姉ちゃんは素直に「分かった」って返事する事が出来んのね?ウチと〇〇(私の名前)で姉ちゃんの事はきちんとしようやろ?それは姉ちゃんにずっと元気でいて欲しいから頑張りよるんよ。そしたら素直に「分かった」って言わないかんやん」
伯母「…うん、分かった」
最終的に伯母は納得した顔で「分かった」と言ってくれたそうです。
でも母よ、伯母は数分もしないで忘れるのだけどね(笑)でも気を付けて欲しい事は忘れても忘れても何度でも伝えないととは思っています。
相変わらず病院の日もデイケアの日も休みの日も区別が全くつかない伯母なので、いつも朝に出かける為に着替えています。押し入れの中を毎日ぐちゃぐちゃにして(遠い目)昼にご飯を持って行くと、マスクをアゴにずらしているので分かります。マスクは鏡台の上にいつも準備しています。ピンク、ピーチ、水色と色々なカラーの使い捨てのマスクを準備。デイケアは使い捨てマスク以外は駄目らしく、病院やデイケアから帰って来て使い捨てマスクを捨てる度に伯母は「勿体ないね〜」と言っています(笑)
最近は食事の味が分からない時もあり、不穏が酷い時には「何の味もせん!」と悪態をつきながら食べたりする事もあります。認知症が進んでいるせいもありますから、日々色々な事がありますが伯母と向き合っていこうと思っています。伯母が大阪からこっちへ来たのが私が12〜13歳くらいだったかな?あの頃の私は私が伯母の世話や介護をするなんて夢にも思いませんでしたけれど。
無駄な事は無いなと最近はよく思います。
祖母がまだ健在で元気な頃にヘルパー2級の資格を取りました。その当時は介護の仕事をするつもりは全くなく、でもいつか祖母の介護をする事になるかもしれない。だったら知識として必要だと資格を取りました。それから父方の伯母の育てていたミニチュアダックスフンドを伯母の不注意で事故を起こし、そのワンコは2歳で亡くなってしまいました。赤ちゃんの頃から私や両親が育てていましたのでペットロスになりノイローゼ気味になりました。とても辛い日々が続き、気持ちを変える為に介護施設で働く事にして実務経験を積んで介護福祉士になりました。介護で働いた経験が今の伯母の世話に役立っています。無駄な事って無いんだと本当に思います。
日々色々ありますが前向きに、そう木蓮の花のように顔は上を向けてマイペースでいこうと思います。
木蓮の木、花を見ていると前向き、上向きな気持ちになれる気がしますから、だからこの花が何より好きなのかもしれません。
本日もお読み頂き有難うございました。感謝致します。
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