2022年02月12日
思い出の雑誌と少女時代
ご訪問頂き有難うございます。感謝致します
先日の「SUZUTAN 鈴丹」というお洋服のショップを思い出したのでブログに少し書かせて頂いたのですが、田舎の少女である私は小学生時代から体が大きく6年生で母のズボンやトレーナーを着れるサイズでした。6年生で160pくらいで横も大きい子でしたから私服だと小学生に見えなかったと思います。
太めなので楽な服が好きだったのですが私はワンピースが大好きだったのと、母は自分はワンピースは滅多に着ないのに娘の私には着せたがるので「SUZUTAN」で水玉のワンピースや襟がレースのワンピースなどを買って貰っていました。母に大人になって「なんでいつもワンピースばっかり買って着せてたの?」と聞くと「ワンピースだと1枚できちんと見えるから。スカートを買ったら上着も買わないといけないってなるやん?1枚だけ買えば良いし安上りだから」と言っていました。うん、確かに(笑)
ここ田舎でも当時5〜6年生になったらお姉さんがいる女の子は急にオシャレに目覚め始めます。私は兄なのでオシャレとは無縁でしたが、クラスの子はティーンが読む雑誌「lemon レモン」と「ピチレモン」を読んでいました。この「lemon」という雑誌、1982年から1998年まで発行され姉妹雑誌「ピチレモン」は1986年から2015年まで発行されていました。姉妹雑誌は「プチ」よりはじけて元気な感じがする「ピチレモン」となったそうです。
内容は心理テスト・恋のおまじない・ファッションに雑貨など女の子が大好きな事が目白押しの雑誌で表紙のイラストが女の子のキャラクターで「レモンちゃん」は絶大な人気でした。レモンちゃんと彼氏のイラストが毎回描かれていて明るいカラーでオシャレな服のレモンちゃんグッズも人気でした。読んでいる子は通販でレモンちゃんグッズを購入していました。え?私ですか?この雑誌買った事が1度もありません(笑)パラパラと見せて貰った事はありますがレモンちゃんグッズも欲しいと思った事が無かったです。それどころかあのレモンちゃんのイラストが苦手で…。可愛いの基準はそれぞれなのだと子供ながらに思いましたね。
宜しければネットで「雑誌 レモン」で検索されてみて下さいね。レモンちゃんが可愛いかどうかの判断は好みがあると思いますが私が好きでは無かっただけで、人気は凄かったです。実際に可愛い可愛いと、クラスの女の子達は言っていましたしノートにレモンちゃんを描いたりグッズを持っている子や、イラストのレモンちゃんの服装をマネしている子もいたくらいです。大きな目で鼻と口が無い顔のイラストです。確か有名なイラストレーターさんだったはず。
当時の雑誌のモデルをしていた子が着ている服は当然、田舎では販売されていません。そしてその服の掲載されている金額に12歳くらいの私は度肝を抜かれました。ワンピースが数万円とかです(汗)確かにオシャレなのかもしれませんが都会の子はお金持ちばかりだと思い込んでいました。今のようにパソコンで情報をすぐに知ったりするネットの無い時代、田舎の子は雑誌で情報を得ます。都会で何が流行っているかは雑誌以外で知る手段が無かったんです。雑誌かテレビ以外で流行の情報は普段手に入りませんから雑誌があんなにも流行っていたんですね。
「lemon」「ピチレモン」を読まない私ですが中学2年生から3年生までの間に何度か買ったマイナーな雑誌があります。それは「CANDy キャンディ」という雑誌。どんだけキャンディが好きなんだと(笑)食べるのも雑誌も確かにキャンディ好きですね。当時は雑誌におまけがついていてちょっとしたメモとかもあったのですが20年以上も持っていましたが、ある時にずっと持っていても使わないと処分しました。雑誌「CANDy」の専属イラストレーターが当時売り出し中の「上田三根子 うえだみねこ」さん。ライオンのキレイキレイシリーズのイラストと言えば分かって頂けるでしょうか。モダンな感じのイラストレーターさんです。
2006年くらいで廃刊となりましたが私の読んでいた当時は表紙は上田三根子さんのイラストでした。これもローティーン向けの少女雑誌ですがファッション・ビューティー・占いなど「lemon」と内容は似てはいるのですが、ハイセンスなオシャレ感のある素敵な雑誌でした。オードリー・ヘップバーン特集やモデルが着ている服までオシャレでハイセンス。一線を画していた雑誌でしたが知る人が田舎では周りに誰もいず、私くらいでしたからこの懐かしい話をしても誰も「そんな雑誌知らない。レモンなら買ってた」と言われてしまいました(涙)当時塾の側にあった小さな小さな本屋さんでもこの雑誌は2〜3冊くらいしか仕入れていなかったようでした。どれだけ「lemon」が人気があったかという事が分かります。
モデルも高橋ゆかりさんという八重歯が2本あるショートカットの子がいたのですが本当に可愛かったです。専属モデルも可愛い子ばかり。都会の10代の女の子はなんて可愛いの!と田舎の10代の私は驚きを隠せませんでした。
でも当時はバブルで雑誌にとてもお金がかかる時代です。10年くらいで廃刊になったんだったかしら。私は上田三根子さんのイラストの表紙時代しか知らずその後は上田さんのイラストではなくモデルさんを表紙起用し変わっていったようです。「lemon」も「ピチレモン」も結局出版する為にお金がとてもかかりスポンサーが見つからずの廃刊になったのでバブル時代で雑誌にどれだけお金がかかっていたのかと思うと…時代ですね。今では雑誌よりネットで情報を得られる時代に変わってきて、今では付録がメインの雑誌となっています。
当時モデルの着ていた服の値段もメーカーも小さく掲載されていました。多かったのは「cantwo キャントゥー」というオシャレな洋服メーカー。でも田舎で手に入る訳も無く、値段も高めで欲しいと思ってはいけないくらいでした。田舎の潰れかけた商店街に女の子向けの洋服店、小さな小さなショップが当時あったのですが、母と少し見ていたらネイビーカラーのくるぶしくらいまであるハイウエストのロングスカートが。前の部分はハイウエストから足元までスカートと同じカラーのボタンがずらっと並んでいます。スカート生地は少し光沢が有りスムースで柔らか。ネイビーと言うより黒に近い濃紺。後ろは黒のサテンリボンで編み上げてウエストサイズを調整するタイプです。
一見地味なのに後ろを向くと技ありな編み上げのサテンリボンが何気にポイント高いスカート。1万円しましたが「気に入ったなら特別に買ってあげる」と言われて嬉しくなり買って貰いました。その後帰りの車の中で「今月のお小遣いは無しです」と釘も刺されました(笑)
家に帰ってからタグを見るとビックリ!「cantwo キャントゥー」の文字が。ショップで見ている時は気が付かず、家に戻って嬉しくて床に置いて「これでもか」とじっくり眺めている時に気が付きました。田舎で雑誌に掲載されているオシャレなメーカーの服が手に入るなんて!ビックリしましたし嬉しさも倍増です。値段も少し高かったけれど嬉しかったです。それ以来、「cantwo キャントゥー」の服を買う事はありませんでした。その後このショップも閉店、そして「cantwo キャントゥー」も倒産?したのですが思い出の片隅にいつもあのハイウエストの編み上げロングスカートがあります。
でもあの服、ハイウエストのシェイプが着ると苦しかったなぁ。だって私は太めだったから。←あ、今もですね。
10代の方が確実にオシャレに興味がありました。カールドライヤーやヘアアイロンで髪を巻いたり。今は髪が少ないし痛むの厳禁とヘアアイロンは持っているだけ状態です(笑)
現在は家ではいつも楽でこ汚い格好ですし出掛ける際だけきちんとした服を着れば良いと思っているのですが、急に宅急便や新聞の集金に来られたりするのでこ汚い恰好のままだと慌ててしまいます。女子力なんて見つけようとする方が難しいですね(遠い目)
雑誌でしか情報を得られなかったあの少女時代、今とは便利さが違います。雑誌は「CANDy」←yだけ小文字とネットで見て今更知りました(笑)「CANDy」「少年ジャンプ」「なかよし」を読んでいました。時々「月間ジャンプ」も。「チャンピオン」「マガジン」「サンデー」も。ご覧の通り、少年漫画の強い少女時代、そりゃジャッキー・チェンが好きに決まっています(笑)それでもたまたま本屋で見かけて「CANDy」という私らしからぬ雑誌を手にした事で今もイラストレーターの上田三根子さんが好きです。思えば80年代後半から上田さんや原田治さん、ペーター佐藤さん、キース・へリングとイラストレーターさんが大好きだったなぁ。上田さん以外はもういらっしゃらないのがとても残念です。思い出は懐かしくって楽しいけど、ちょっと切なかったりしますね。
またしても長い話となりました。ここまでお付き合い頂き有難うございます。
本日もお読み頂き有難うございました。感謝致します。
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