2022年01月25日
モノクロ写真に過ぎた日々
ご訪問頂き有難うございます。いつも感謝致します。
家から車で5〜6分の距離に住む伯母の世話をしに日に2〜3回くらい行っては食事や掃除、入浴介助に着替えと様々な世話をしていますが認知症でも「今日はあまり会話をしない」という日もあれば「自分からどんどん話す」日もあったりで記憶とつながったり、つながらなかったりと色々です。
そんな中で、伯母の整理用のタンスの引き出しから昔の写真が出てきました。
私の両親の結婚式の写真や、私が小さい頃の写真、両親が結婚する前のデートの写真など(笑)
結婚式の写真は亡くなった祖母や亡くなった親戚が写っていて母達には懐かしいようです。
両親の結婚式の写真は当時、神戸に住んでいて火事になって写真も残っていなかったので伯母に頂戴と言って持って帰って来ました。
私が幼かった頃に住んでいたアパートの話をブログに書かせて頂きました。私の誕生日である1月9日に母が微熱があり眠れずにいたら「チリチリ」という音がして雪でも降っているのかと思っていたら煙が出て、慌ててパジャマ姿のまま母は私を抱きカナリアの鳥籠を持って、父は兄を背負い、祖母や叔母達も着の身着のまま状態で起きて飛び出しました。入り組んだ場所だったので消防車は早く到着したにも関わらず入れずに消防活動がなかなか出来なかったそうです。
叔母曰く犯人はアパートの大家(管理人)だそうです。アパートをマンションに建て替えるのに住んでいる人を早々に立ち退かせる為に火事が起こる数日前から使う理由もない大量の灯油を購入していたそうです。消防車が早く到着したのも火をつけて早々に消防車を呼ぶ電話をしたようで、火が激しくなる前に連絡を貰っていたからのようです。まだ立ち退くまでに日があったのにと叔母は言っていました。消防隊の人が「男性から電話を貰っていた」と言っていたそうです。今では過ぎ去った事ですし真相は分かりません。叔母は大家だと言いますが、だとしたら一歩間違えばアパートにまだ残っていたいくつかの家族の誰かが亡くなっていたかもしれません。私の家族だったかもしれません。どちらにしてもパジャマ姿で命は助かったものの、それ以外は全て炎に包まれてしまいました。母が私が大きくなったら見せようと父から貰った全てのラブレターも燃えてしまいました。父のラブレター、読んでみたかったです(笑)
私自身は中学生や高校生の頃に伯母が思い出したように写真を見せてくれていたので感動はありませんが(笑)母は写真があったと喜んでいました。結婚式の集合写真はモノクロ写真で、父と母が映っている写真は一応カラー写真です。ですが当時のカラーの技術は今と違い色もかなり褪せています。カラーではあるけれど・・・・という感じでほんのり色を感じるくらいの写真です(笑)父も髪がフサフサ、母も肌がツヤツヤ奇麗で可愛いです。
モノクロ写真から長い時が経ってしまいました。そこには確かに父と母の青春があり、今世話をしている若い頃の伯母がいて、亡くなった祖母がいて、若くして亡くなった母の兄達がいて。もう会う事も出来ない人達が確かにいた記録が写真に残されています。
その他にも親戚の家の前で母におんぶされた幼い私とおじさんと手をつないだ兄の写真もありました。父の横顔の写真は大きな飴を頬張っている(笑)誰よ?こんな変な写真撮ったのは(笑)
私が中学生の頃の写真もありました。ネイビーカラーで襟がレース、小さな白い水玉柄のワンピース姿。光が眩しくて目を細め、顔を歪めている写真が何枚も。なんでこんな太陽光が直撃な方向で写真を撮ったのか?ただでさえ変な顔が、歪んだ顔のせいで写真を見る人まで吹き出しそうな出来の顔になっている…。黒歴史写真といっても過言では無い写真です。「わ〜ぉ!ぶっす〜」と私が捨て去りたい心境でいると、母は「若くて可愛いね」と言ったのには驚きました。どこをどう見て可愛いと?母親は娘が可愛く見えるスーパーミラクル・マジカルフィルターが掛かっているのかもしれませんね(苦笑)親の欲目は有難いやら怖いやら。
写真の中で着ていたワンピースは母が選んで買ってきてくれたワンピースだったので思い出が蘇りました。思えば中学1年生くらいまでは母が選んだワンピースをよく着ていました。水玉(ドット柄)は今も大好きなのですが、遊んで家に帰って来ると兄と母が買い物へ行き2人で私のワンピースを買ってきてくれた事もあります。色違いで2枚とか。綿のワンピースはネイビーで水玉が白、アイボリーのワンピースは水玉が黒のAラインのワンピースでした。当時もパンパンに太っていますからワンピースもピタピタでしたが(笑)懐かしいなぁ。
考えたら今の姿を残すなら写真や動画は有効ですよね。私自身はこんな姿なので(どんな姿)写真が好きではありません。写真や動画は嫌いですが、60代〜70代くらいになって見返したりするのにも今の姿は撮っておいて後で懐かしむのも良いなと今回は楽しそうに写真を見返す母を見て思いました。だって今写真を撮るのが嫌なのも、10年後、20年後はもっと嫌になるかもしれません。だったら今からでも撮っておかなければという気持ちになりました。
今は父も母も、特に母は写真を嫌がります。70代になるとそうなるんですよね、特に女性は肌は衰え顔が変わりますから。それでも撮っておきたいなと思います。そう言えば去年は父の写真を撮っていませんでした。母の写真は嫌がる横顔を撮ったりして兄にカカオトークで送ったり。兄も喜んでいました。
今年はそうですね〜、父の日と母の日。両親のそれぞれの誕生日。それくらいは写真を撮ってみようかな?私もこの年で、両親も高齢で。思い出って記憶です。記憶が消える事もあると伯母を見ていて思います。だから思い出を記憶だけでなく記録すれば後でも見返せます。
今日は朝がかなり寒くてたまらなかったんですが、日中は太陽が眩しく良い天気でした。日差しだけはまるで春のようです、空気は寒いけれど。「冬来りなば春遠からじ」というフレーズを思い出しました。受験生の方達は今大変な時期ですよね。頑張って頂きたいです、春遠からじですからね。
春になると伯母の家に木蓮の花が咲きます。紫色の上を向いた花。バオバブの木も上に上に向かって枝を広げますよね。木蓮は大好きな花です。伯母の家の木蓮は白ではなく濃い紫色です。毎年写真を撮っていますので、今日は木蓮の写真をアップしました。今年の木蓮の写真は春までお待ち下さい(笑)
寒い日々ですがお身体ご自愛下さい。本日もお読み頂き有難うございました。感謝致します。
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