38歳から人生を巻きなおす女の日記

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2008年、リーマンブラザーズが破綻する、ちょうど少し前、私は証券口座を開設した。
資金は50万円くらい。一番初めに買った株は、
確か長谷工だったか、みずほ銀行だったか。

それから、
リーマンショックと、その後の円高で、
これでもかというほど日経平均が下がった時期に、
もう少し資金を入れ、現物株を仕入れた。

買った銘柄は、日経マネーなんかで一押しといわれていたものから選んだ。
カゴメとかイオンとかだったかな。今でも持っているけれど。

そんなこんなで、適当にやってきたが、手っ取り早く儲けられるように、
ネットで投資顧問と契約をした。

早速、いくつかの短期急騰も味わったし、
ハズレたとかも、もっともらしい後講釈に前向きになった。

当時世話になった投資顧問の推奨の一つが、
エルピーダメモリだった。

「エルピーダは経営危機が叫ばれ、大きく値を下げている。
しかし、産活法を適用した体面と、日本の半導体産業を守るため、
国が必ず手を打つ。
そうすれば株価は倍になる。」

甘言は信じやすく、耳に心地よかった。

2012年冬、その投資顧問推奨中に、この会社は会社更生を適用した。
破綻のニュースのあと、投資顧問は、
気を取り直して といって、次の銘柄を紹介していた。


エルピーダ、ギリシャショック、東日本大震災で大きく減らした資産は、
アベクロのおかげで、元の1.5倍になったものの
トランプショックに動揺させられて、ちょうど振り出しにもどった。
その後のトランプ相場に際しては、投資顧問の推奨に懐疑的で乗り損ね、
今も一進一退している。

8年かけて退場していないことを褒めるべきか、
8年かけて増やせていないことを恥じるべきか。
いや、後者なんだろうけれど。。

この8年ばかりで学んだことは、当たり前だった2つのこと。

ひとつは、他人を信じこんではいけないという事、
もうひとつは、
自分が、株の世界で、一握りの、
"他人を出し抜いて成功できる人間かもしれない"
という誤解を取ってしまう事。


先週末、東芝株をみてて、迷ったけれど買うのはやめた。
たとえ来週、東芝が50円上がっても、
「これは、私には取れない50円」と諦めるつもり。

エルピーダから東芝まで。私の投資人生の一区切り。振り出しに戻った気がした。
先週は、春一番の吹いたそんな週でした。

さて、投資で必ずしないといけないことに、記録簿をつける ということがある。
ここを私の記録簿にしようと思う。
笑われても、やらないよりはましかなぁと思いつつ。

人生は長いようで短くて、
時間が経つのは遅いようで早くて、
私は思っていたよりも早く、３８になっている。

２０代の終わりだったかに、まぁまぁ男前だった誰かさんに聞いた話。

“人間は４０までに経験し、成長した貯金で、残りの人生を食べていく”


それがなんで４０なのか、具体には何をすれば良いのか。。
全くぴんと来なかったけれど、いつの間にか私は、その４０歳を一つ節目と思ってきた。
４０までにやれることをやっておかないと、多分後悔する。


私は欲張りだから、人生でやりたいことが１００もある
いつかその１００をやるために　やっておかなければいけない１００のことがある
そのどちらとも整理できない１００のことがある

私の３０代は、そのどちらとも整理できない１００のことに忙殺されてきた気がする。

すぐ近くにある“なんだかよくわからない事”の期限に追われ、
“いつかの私のためにやりたい事”は、意図して先に送ってきた気がする。

そうして、気づけば、

私の決めた“私の賞味期限”は　すぐ間際まで来ている。

あと１年半。自分が満足するために必要なだけの“人生の貯金”をしておきたい。
いやせめてその貯金といわれるものは、
やっておかなければならないことが“本当は何が正解だったのか”ぐらい分かっていたい。


ということで、人生の節目までの残り１年半を記録しようと思って、
始めた日記でございます。
先々に、楽しく振り返られる日記になるとよいですが。






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