８月２１日　今日のクラシック音楽作品: 音楽聞くだけ

2020年08月21日

８月２１日　今日のクラシック音楽作品

リリ・ブーランジェ：カンタータ『ファウストとエレーヌ』

1627年8月21日　ジャック・モーデュイ（作曲家）没
1757年8月21日　エマヌエーレ・ダストルガ（作曲家）没
1893年8月21日　リリ・ブーランジェ（作曲家）誕生
1940年8月21日　パウル・ユオン（作曲家）没
1951年8月21日　コンスタント・ランバート（作曲家）没

　リリ・ブーランジェ（Marie-Juliette Olga Lili Boulanger, 1893年8月21日 - 1918年3月15日）は、フランスの作曲家。
　4歳の時から姉にくっつきパリ音楽院の講座にもぐり込み、音楽の知識を吸収。長じてリリ自身も正式の学生となり、オルガンをルイ・ヴィエルヌに師事しながら、音楽理論と作曲を最初は姉ナディアに、次いでポール・ヴィダルやジョルジュ・コサード、フォーレに学ぶ。フォーレはブーランジェ姉妹の父で同僚のエルネストと親しく、リリのことを幼児期から可愛がり、歌曲の楽譜をブーランジェ家に持ち込んでは、リリに演奏させていたという。1899年にエルネストが他界してからは、フォーレはブーランジェ姉妹にとって、父親代わりの役目も果たしていたようだ。
　1913年にカンタータ『ファウストとエレーヌ』でローマ大賞を受賞した。これは、4度の受験の末に断念した、姉ナディアの苦渋と屈辱をリリが代わって雪いだ面もあり、一方ナディアも妹の力作を手引きしたようである。
　リリ・ブーランジェの作品は、色彩的な和声と楽器法、歌詞への巧みな曲付けで名高い。また、幼くして老齢の父親の死を体験し、自らも常に死の影に脅かされていたことから、喪失感や不安、悲哀の感情も彼女の作品を特徴づけている。彼女の作品には、フォーレやドビュッシーへの理解が見受けられ、彼女の独創的な作品は、少なくともアルテュール・オネゲルに影響を及ぼした。（Wikipediaより抜粋）