３月５日　今日のクラシック音楽: 音楽聞くだけ

2021年03月05日

３月５日　今日のクラシック音楽

ショスタコーヴィチ：交響曲第7番『レニングラード』ハ長調作品60

【今日の出来事】

1883年3月5日　サン＝サーンス：オペラ『ヘンリー八世』初演
1904年3月5日　ラヴェル：弦楽四重奏曲ヘ長調初演
1913年3月5日　ドビュッシー：前奏曲集第2巻初演
1942年3月5日　ショスタコーヴィチ：交響曲第7番『レニングラード』ハ長調作品60 初演
1947年3月5日　アルフレード・カゼッラ（作曲家・ピアニスト）誕生
1953年3月5日　セルゲイ・プロコフィエフ（作曲家）没
2016年3月5日　ニコラウス・アーノンクール（指揮者）没

　交響曲第7番ハ長調作品60は、ソ連の作曲家ドミートリイ・ショスタコーヴィチの作曲した交響曲である。『レニングラード』という通称を持つ。
　ショスタコーヴィチの全作品中でも交響曲第5番と並び最も有名、かつ人気のある曲の一つでもある。
　第二次世界大戦のさなか、ナチス・ドイツ軍に包囲（レニングラード包囲戦）されたレニングラード（現在のサンクトペテルブルク）市内で作曲され、戦争をテーマとした交響曲として知られる。音楽の内容はきわめて壮大であり、ナチスのファシズムへの反感もあって、初演当時から共産圏はもちろん、非共産圏においても高く評価されていた。しかしそこにはソ連のプロパガンダを強く感じさせるものもあり、「壮大なる愚作」との評もこのことと関係がある。そのため、冷戦の激化とともに作品の評価の下がった時期もあった。
　1970年代後半に出された「ショスタコーヴィチの証言」でこの作品について「スターリンによって破壊され、ヒトラーによってとどめを刺された」レニングラードを意味する、と書かれたころに評価が変わり始めた。
　現在では、ショスタコーヴィチはこの作品において、ナチス・ドイツのみならずソ連政府の暴力をも告発しているのだ、という説が有力になりつつある。そのため、記憶を現代に伝える歴史的な記念碑的作品としての見方もあり、再評価の動きが高まりつつある。（Wikipediaより抜粋）