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2020年12月11日

12月11日 今日のクラシック音楽

ベルリオーズ:劇的物語『ファウストの劫罰』から「ラコッツィ行進曲」

【今日の出来事】

1803年12月11日 エクトル・ベルリオーズ(作曲家)誕生
1908年12月11日 ディーリアス:幻想曲『夏の庭で』初演
1925年12月11日 ニールセン:交響曲第6番『素朴な交響曲』初演
1964年12月11日 アルマ・マーラー(マーラーの妻、作曲家)没
2012年12月11日 ガリーナ・ヴィシネフスカヤ(ソプラノ歌手)没





 『ファウストの劫罰』は、フランスの作曲家エクトル・ベルリオーズが作曲した作品。オーケストラに声楽、合唱が加わる大作であり、ベルリオーズの代表作の1つで、劇的物語『ファウストの劫罰』と言われている。ドイツの文豪ゲーテの代表作『ファウスト』から着想を得ている。
 1824年頃、ベルリオーズは『ファウスト』のフランス語訳を購入した。たちまち『ファウスト』の虜になったベルリオーズは夢中になった勢いで『ファウストからの八つの情景』を作曲したが20年近く放置された。1845年ベルリオーズの『ファウスト』へのが想いが再燃する。この頃、ベルリオーズはハンガリーやオーストリアを演奏旅行していたことから、『ファウスト』への関心が強まったのである。そして、長らく放置していた『ファウストからの八つの情景』を元に「劇的物語」と命名し、作曲を続けた。作曲の途中でハンガリー楽旅中に採りあげて喝采を浴びた「ラコッツィ行進曲」をどうしても使いという欲求が高まり、原作の設定のうち冒頭の部分をドイツからハンガリーへと変更した。
 『ラコッツィ行進曲』とはハンガリーの民謡で、17世紀末期に作曲されたと見られている。作曲者は不詳であるが、無名のロマ音楽家によるとも言われている。トランシルバニアのラーコーツィ・フェレンツ2世がこの曲を大変に気に入っていたと伝えられている。19世紀初めころにはロマのビハリ・ヤーノシュが作曲者ではないかと考えられていたが、異論もある。
 ベルリオーズが彼の代表作『ファウストの劫罰』にてこの行進曲を引用したことで知られ、一般的にはこちらのほうが有名になっている。(Wikipediaより抜粋)




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