１２月１日　今日のクラシック音楽: 音楽聞くだけ

2020年12月01日

１２月１日　今日のクラシック音楽

バルトーク：管弦楽のための協奏曲

【今日の出来事】

1709年12月1日　フランツ・クサヴァー・リヒター（作曲家）誕生
1867年12月1日　ブラームス：ドイツ・レクイエム作品45 初演
1935年12月1日　プロコフィエフ：ヴァイオリン協奏曲第2番ト短調作品63 初演
1944年12月1日　バルトーク：管弦楽のための協奏曲初演
1950年12月1日　アーネスト・ジョン・モーラン（作曲家）没
1951年12月1日　ブリテン：オペラ『ビリー・バッド』初演

　管弦楽のための協奏曲は、バルトーク・ベーラが1943年に作曲した5つの楽章からなる管弦楽曲である。バルトークの晩年の代表作であり、最高傑作のひとつにも数えられる。
　この曲は1943年当時ボストン交響楽団の音楽監督だったクーセヴィツキーが、自身の音楽監督就任20周年を記念する作品として、また亡くなったナターリヤ夫人の追憶のための作品として、彼女と共に設立した現代音楽の普及を目的としたクーセヴィツキー財団からの委嘱としてバルトークに作曲を依頼したことにより作曲された。
　アメリカへ移住したバルトークは完全に創作の意欲を失っており、この委嘱が無かったら、弦楽四重奏曲第6番がバルトークの最後の作品になっていたであろうと考えられている。
　この委嘱はバルトークに創作意欲を取り戻させただけでなく、周囲の人には生命力さえ呼び起こしたように見えたようだったという。委嘱はうれしいが体力的に作曲できるかわからないと渋っていたというバルトークに、クーセヴィツキーは「この委嘱には期限がない」と説得したというが、結果的には「作曲者・著作者・出版者のためのアメリカ協会の世話で滞在したニューヨーク郊外のリゾート地・サラナックレイクで作曲に着手すると、たった2ヶ月でこの作品を仕上げる。その後1945年に死去するまでこの曲以外にも『無伴奏ヴァイオリンソナタ』や『ピアノ協奏曲第3番』などの作品を残している。（Wikipediaより抜粋）