９月１０日　今日のクラシック音楽作品: 音楽聞くだけ

2020年09月10日

９月１０日　今日のクラシック音楽作品

ベルリオーズ：序曲『ローマの謝肉祭』

1607年9月10日　ルッツァスコ・ルッツァスキ（作曲家）没
1838年9月10日　ベルリオーズ：オペラ『ベンヴェヌート・チェッリーニ』初演
1941年9月10日　クリストファー・ホグウッド（指揮者・鍵盤楽器奏者）誕生

　序曲『ローマの謝肉祭』作品9は、フランスの作曲家エクトル・ベルリオーズが1844年に作曲した管弦楽曲である。ベルリオーズの序曲の中では今日最も頻繁に演奏されている。
　なお、この作品は単独の演奏会用序曲であり、「ローマの謝肉祭」というオペラは存在しない。
　彫刻家ベンヴェヌート・チェッリーニの生涯に心を打たれ、感動したベルリオーズは、1834年の5月頃からオーギュスト・バルビエ、レオン・ド・ヴェイリー、アルフレッド・ド・ヴィニー、エミール・デジャンら台本作家たちと共に、チェッリーニを主人公としたオペラ・コミックを構想する。同年8月末に台本は完成し、その直後に作曲に着手する。1836年10月に草稿が完成し、翌1837年にオーケストレーションを施す。序曲はその後に作曲された。作曲に2年を費やしたが、1838年9月に『ベンヴェヌート・チェッリーニ』作品23全曲が完成する。そして同年9月10日にパリのオペラ座で初演したが、散々な不評に終わったという。
　1838年に初演されたオペラ『ベンヴェヌート・チェッリーニ』は失敗に終わったが、ベルリオーズは自身の作品に対する愛着から、このオペラより主要な旋律を引用して単独の管弦楽曲へと編集するアイディアが浮かんだ。
　オペラからはアリアの主題と「ローマの謝肉祭」の主題が引用された。新たな管弦楽曲の名前は後者の旋律の名前から「ローマの謝肉祭」に決定した。
　1844年に行われた初演は成功し、それ以降ベルリオーズの代表的な管弦楽曲の1つとして知られている。（Wikipediaより抜粋）