新規記事の投稿を行うことで、非表示にすることが可能です。
2015年08月22日
2015年08月21日のつぶやき
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
2015年08月21日
2015年08月20日
2015年08月19日
2015年08月18日
2015年08月17日
2015年08月10日
去っていったバスと女は追いかけてはいけない
去っていったバスと女は追いかけてはいけない
映画「春の日は過ぎゆく」より
2001年韓国
ホ・ジノ監督作品
あれは何度目のデートだったろう?
初めて手をつないだときの温もりと心臓のドキドキは今でも忘れられません。
恋してるときは身も心も地上から5センチほど浮いてるようなふんわりとした浮遊感があって、それはまるで「非日常」の世界にいるような感覚でした。
すべてが新鮮で心の中のすべてが恋する喜びに満ちていたような気がします。
あれは何度目のデートだったろう?
何もかもが当たり前の「日常」のようになったとき、恋は終わりました。
いつしか言葉では言い表せない感情が芽生え、無意識のうちに心が離れていったのかもしれません。
映画「春の日は過ぎゆく」は恋してるときの喜怒哀楽のすべてが詰まった、とっても静かで繊細な恋愛映画です。
録音技師のサンウは恋愛経験が少なそうな純朴で優しすぎるほど優しい青年で、DJのウンスは年上で活発で明るいバツイチの女性。
そんな二人が出会って恋に落ちるんですが、恋愛初期はただ一緒にいられるだけで幸せだし、一分一秒でも長く一緒にいたい、少しでも離れていると寂しくて今すぐに逢いたくなるし、四六時中「好き」だと言ってほしいと思うもの。
毎日が二人でいる時の楽しみとひとりぼっちの淋しい孤独にあふれてます。
ところが、そんな恋する日常が当たり前になってきたとき、彼女の心に何かしら不安が生じるんですね。
その不安が彼女から彼を遠ざけてしまうんです。
そして、自由奔放(ある意味気ままで自分勝手)な行動で彼を困らせる…。
この彼女の心の動きはセリフなどで説明されないから、どう感じるかは人それぞれ違うと思いますが、僕はなんとなく共感しちゃいました。彼女の不安は「この幸せが永遠に続くとは思えない」という不安じゃないかなと僕は思うんです。
離婚経験のある彼女は愛が永遠でないことを経験し、愛が終わったときの悲しみを知ってるから、もう傷つきたくない。
だから、今目の前にある幸せもいつか終わりが訪れるという不安と恐怖が心の奥底にあって、彼を100%受け入れることが出来ない。
彼がキス以上を求めてきたときに彼女は「もっと親しくなってから」と拒みますが、愛に憶病になってる彼女の本音がこの言葉に現れてるんじゃないかな。
一方、サンウはひたむきにまっすぐに彼女を愛しますが、彼女に「自分の愛は永遠だ」と信じさせることはできなかった。
「会いたい」と彼女に言われたら遠距離でもすぐに会いに行くし、誰かを愛することの喜びを感じて幸せ感でいっぱい。
でも、心変わりした彼女の態度に戸惑い、苦しみ、嫉妬したりするようになってしまう…。
彼のツライ気持ちもすごくよく解るし、彼を振り回す彼女はヒドイとも思うんですが、恋愛はお互いの心を100%に近いくらい理解していないときっと「永遠」にはならないから、彼女の不安を理解してない彼と、彼の愛を信じない彼女は最初からうまくいくはずがなかったのかもしれない。
ツライけど、傷つくことを恐れる彼女は現実的で、彼は地に足がついてない、フワフワと浮いてるような空間にいる恋愛だからね。
ごく自然と惹かれ合う二人にはお互いを理解するのに十分な“言葉”は必要なかったかもしれないけど、気持ちだけではどうにもならないこともあるからね。
「春の日は過ぎゆく」というタイトルの「春」とは「恋」のことでしょう。
季節が移り変わるように、恋もまためぐる。
花が咲いては散るように、恋もまた芽生える。
ツライことだけど、時が過ぎれば恋心は変わってしまうのかもしれない…。
「去っていったバスと女は追いかけてはいけない」というサンウのおばあちゃんの言葉が印象的でした。
移ろいゆく心がなんとも切ない恋愛映画。
過去に傷ついた経験がある人とない人とでは感じることは違うかもしれませんが、それでも僕は「永遠の愛」はあると信じたい。
流石は「八月のクリスマス」のホ・ジノ監督作品だけあって繊細でした。
今なら無料で宅配レンタルDVDのTSUTAYA DISCASで借りられます。
下記をクリックして無料会員登録してください。
今話題のココナッツオイル♪
映画「春の日は過ぎゆく」より
2001年韓国
ホ・ジノ監督作品
あれは何度目のデートだったろう?
初めて手をつないだときの温もりと心臓のドキドキは今でも忘れられません。
恋してるときは身も心も地上から5センチほど浮いてるようなふんわりとした浮遊感があって、それはまるで「非日常」の世界にいるような感覚でした。
すべてが新鮮で心の中のすべてが恋する喜びに満ちていたような気がします。
あれは何度目のデートだったろう?
何もかもが当たり前の「日常」のようになったとき、恋は終わりました。
いつしか言葉では言い表せない感情が芽生え、無意識のうちに心が離れていったのかもしれません。
映画「春の日は過ぎゆく」は恋してるときの喜怒哀楽のすべてが詰まった、とっても静かで繊細な恋愛映画です。
録音技師のサンウは恋愛経験が少なそうな純朴で優しすぎるほど優しい青年で、DJのウンスは年上で活発で明るいバツイチの女性。
そんな二人が出会って恋に落ちるんですが、恋愛初期はただ一緒にいられるだけで幸せだし、一分一秒でも長く一緒にいたい、少しでも離れていると寂しくて今すぐに逢いたくなるし、四六時中「好き」だと言ってほしいと思うもの。
毎日が二人でいる時の楽しみとひとりぼっちの淋しい孤独にあふれてます。
ところが、そんな恋する日常が当たり前になってきたとき、彼女の心に何かしら不安が生じるんですね。
その不安が彼女から彼を遠ざけてしまうんです。
そして、自由奔放(ある意味気ままで自分勝手)な行動で彼を困らせる…。
この彼女の心の動きはセリフなどで説明されないから、どう感じるかは人それぞれ違うと思いますが、僕はなんとなく共感しちゃいました。彼女の不安は「この幸せが永遠に続くとは思えない」という不安じゃないかなと僕は思うんです。
離婚経験のある彼女は愛が永遠でないことを経験し、愛が終わったときの悲しみを知ってるから、もう傷つきたくない。
だから、今目の前にある幸せもいつか終わりが訪れるという不安と恐怖が心の奥底にあって、彼を100%受け入れることが出来ない。
彼がキス以上を求めてきたときに彼女は「もっと親しくなってから」と拒みますが、愛に憶病になってる彼女の本音がこの言葉に現れてるんじゃないかな。
一方、サンウはひたむきにまっすぐに彼女を愛しますが、彼女に「自分の愛は永遠だ」と信じさせることはできなかった。
「会いたい」と彼女に言われたら遠距離でもすぐに会いに行くし、誰かを愛することの喜びを感じて幸せ感でいっぱい。
でも、心変わりした彼女の態度に戸惑い、苦しみ、嫉妬したりするようになってしまう…。
彼のツライ気持ちもすごくよく解るし、彼を振り回す彼女はヒドイとも思うんですが、恋愛はお互いの心を100%に近いくらい理解していないときっと「永遠」にはならないから、彼女の不安を理解してない彼と、彼の愛を信じない彼女は最初からうまくいくはずがなかったのかもしれない。
ツライけど、傷つくことを恐れる彼女は現実的で、彼は地に足がついてない、フワフワと浮いてるような空間にいる恋愛だからね。
ごく自然と惹かれ合う二人にはお互いを理解するのに十分な“言葉”は必要なかったかもしれないけど、気持ちだけではどうにもならないこともあるからね。
「春の日は過ぎゆく」というタイトルの「春」とは「恋」のことでしょう。
季節が移り変わるように、恋もまためぐる。
花が咲いては散るように、恋もまた芽生える。
ツライことだけど、時が過ぎれば恋心は変わってしまうのかもしれない…。
「去っていったバスと女は追いかけてはいけない」というサンウのおばあちゃんの言葉が印象的でした。
移ろいゆく心がなんとも切ない恋愛映画。
過去に傷ついた経験がある人とない人とでは感じることは違うかもしれませんが、それでも僕は「永遠の愛」はあると信じたい。
流石は「八月のクリスマス」のホ・ジノ監督作品だけあって繊細でした。
今なら無料で宅配レンタルDVDのTSUTAYA DISCASで借りられます。
下記をクリックして無料会員登録してください。
今話題のココナッツオイル♪
2015年08月09日
アイデン&ティティ
やらなきゃならないことをやるだけさ
だからうまくいくんだよ
映画「アイデンティティ」より
「ボブ・ディランに憧れて…」
拝啓ボブ・ディラン様。
あなたがデビューしてから随分経ちますが、僕はあなたの音楽に出会えて本当に良かった。
あなたの音楽に出会って僕は“ロック”に目覚めたんですが、実はそのことを少し後悔したこともありました。
中産階級に生まれた僕は不良でも優等生でもなく、これまで普通に生きてきました。
だから、あなたのように旅に出る必然はなく、それが僕のロックに対するコンプレックスになったんです。
そんな僕が作る詩にはウソがある。
不幸なことに不幸なことがなかったから…。
でも、僕はこれから自分が本当に歌いたい歌を歌うことにします。
ロックとは自分がやりたいことをする…それでいいんですよね?
(by中島@ギタリスト)
映画「アイデン&ティティ」は空前のバンドブームとその終焉の渦中にいたロックバンドのギタリストが「自分だけにしか見えない“ロックの神様”」の啓示によって自分たちの音楽を追及していく…その苦悩と挫折と成長を描いた青春映画です
原作が刊行された1992年はまさに「イカ天」がブームで、インディーズバンドのメジャーデビューが相次ぎましたが、おそらく彼らバンドマンは皆、この作品の主人公のような苦悩を抱えていたんでしょうね。
デビュー前は「自分たちがやりたい音楽をやるんだ」という強い信念があったはずなのに、いつしか「売れる曲」が前提の商業音楽になってしまうわけで、理想と現実のギャップに苦しみながら曲作りをしなければいけなくなるから、バンドのアイデンティティーさえどこかに見失ってしまう…
数々の啓示はボブ・ディランの曲の歌詞のようで、ある日突然目の前に現れたロックの神様がギタリストに与える言葉は自分がこれから歩みたい道の道標となりますが、やりたいことをやる、やり続けることって実はとっても難しいですよね。
でも、自己の表現欲求に対する真摯な姿勢で聴く人の心に訴えかけるボブ・ディランの歌が迷える青年に教えてくれました
「やらなきゃならないことをやるだけさ」
「だからうまくいくんだよ」
と
自分が生きる道は自分が生きたいように生きるのがいい。
ロッカーにはロッカー流の生き方があるから、ロッカーの中島は自分の心に「自分は正直に生きてるぜ」と誓えるならそれでいいんです。でも、中島はロックに背くようにすぐにファンと関係を持ったりして、本来あるべきロック道からかけ離れていく。そのたびに彼は自分と向き合い、「本当のロックとは…?」と自問するんだよね。そのあたりが人間臭くていい。
ロックとは自分らしく生きること。
じゃあ、“自分”ってなんだ?って。
今の自分はどうだ?って。
田口トモロヲの初監督作品で、原作はみうらじゅんの伝説的なコミック、脚本は宮藤官九郎という面白いコラボレーション。
主演は元GOING STEADYのボーカル峯田和伸。
世界を動かしてるのは愛なんだぜ baby.
だから、本物の愛を見つけたら絶対に手放すなよ。
アイデンはティティと結ばれて「アイデンティティ」を見つけました
ネットで借りてポストに返却するだけの宅配レンタル♪
だからうまくいくんだよ
映画「アイデンティティ」より
「ボブ・ディランに憧れて…」
拝啓ボブ・ディラン様。
あなたがデビューしてから随分経ちますが、僕はあなたの音楽に出会えて本当に良かった。
あなたの音楽に出会って僕は“ロック”に目覚めたんですが、実はそのことを少し後悔したこともありました。
中産階級に生まれた僕は不良でも優等生でもなく、これまで普通に生きてきました。
だから、あなたのように旅に出る必然はなく、それが僕のロックに対するコンプレックスになったんです。
そんな僕が作る詩にはウソがある。
不幸なことに不幸なことがなかったから…。
でも、僕はこれから自分が本当に歌いたい歌を歌うことにします。
ロックとは自分がやりたいことをする…それでいいんですよね?
(by中島@ギタリスト)
映画「アイデン&ティティ」は空前のバンドブームとその終焉の渦中にいたロックバンドのギタリストが「自分だけにしか見えない“ロックの神様”」の啓示によって自分たちの音楽を追及していく…その苦悩と挫折と成長を描いた青春映画です
原作が刊行された1992年はまさに「イカ天」がブームで、インディーズバンドのメジャーデビューが相次ぎましたが、おそらく彼らバンドマンは皆、この作品の主人公のような苦悩を抱えていたんでしょうね。
デビュー前は「自分たちがやりたい音楽をやるんだ」という強い信念があったはずなのに、いつしか「売れる曲」が前提の商業音楽になってしまうわけで、理想と現実のギャップに苦しみながら曲作りをしなければいけなくなるから、バンドのアイデンティティーさえどこかに見失ってしまう…
数々の啓示はボブ・ディランの曲の歌詞のようで、ある日突然目の前に現れたロックの神様がギタリストに与える言葉は自分がこれから歩みたい道の道標となりますが、やりたいことをやる、やり続けることって実はとっても難しいですよね。
でも、自己の表現欲求に対する真摯な姿勢で聴く人の心に訴えかけるボブ・ディランの歌が迷える青年に教えてくれました
「やらなきゃならないことをやるだけさ」
「だからうまくいくんだよ」
と
自分が生きる道は自分が生きたいように生きるのがいい。
ロッカーにはロッカー流の生き方があるから、ロッカーの中島は自分の心に「自分は正直に生きてるぜ」と誓えるならそれでいいんです。でも、中島はロックに背くようにすぐにファンと関係を持ったりして、本来あるべきロック道からかけ離れていく。そのたびに彼は自分と向き合い、「本当のロックとは…?」と自問するんだよね。そのあたりが人間臭くていい。
ロックとは自分らしく生きること。
じゃあ、“自分”ってなんだ?って。
今の自分はどうだ?って。
田口トモロヲの初監督作品で、原作はみうらじゅんの伝説的なコミック、脚本は宮藤官九郎という面白いコラボレーション。
主演は元GOING STEADYのボーカル峯田和伸。
世界を動かしてるのは愛なんだぜ baby.
だから、本物の愛を見つけたら絶対に手放すなよ。
アイデンはティティと結ばれて「アイデンティティ」を見つけました
ネットで借りてポストに返却するだけの宅配レンタル♪
2015年08月08日
ただ、君を愛してる
私、私に生まれてきて良かった。
他の誰でもない 私に生まれてきて良かった。
映画「ただ、君を愛してる」より
2006年日本
「キスしたら嬉しくて死んじゃうかも…」
「好きな人が好きな人を好きになりたいだけ」
主人公の静流(宮崎あおい)にとってはただ、それだけの希望なんだけど、それには深くて大きな理由があって…
恋に落ちたことで大人の女に成長した彼女は同じように見えてもそれぞれの段階でビミョーに変化してるのが分かるし、
その変化はメイクとかファッションによるものではなく、心の内なる変化を宮崎あおいは表情で現してるのがスゴイ。
もちろん、静流がいつもかけていたメガネを外したときの可愛らしさはメガネというアイテムを使ってるからこそ一瞬ドキッとしたわけですが、今まではできるだけ抑えていた成長ホルモンが恋をして分泌されたことで、見た目からして幼かった女の子がステキな大人の女に変化していく過程を彼女は見事な演技力で魅せてくれました。
ただ、成長ホルモンを促すということは抑えていた病気の進行に繋がってしまうわけで、彼女は「恋したら死ぬ運命にある不治の病」ゆえに、これは彼女にとってただの恋ではなく、全力で命がけの恋なんですよね。
だからこそ、切なくて無情にも儚いラブストーリーなんです
そんな願いを込めたこの言葉も振り向いてくれない誠人(玉木宏)に対する当てつけでも強がりでもなく、ちょっとだけ嫉妬交じりの本心。女の子らしくてとても可愛い告白なんだけど、好きなには好きな人がいて、その人から奪う勇気もなければ好きでいることを諦めることもできない
「別れはいつだって思いよりも先に来る」
「それでもみんな微笑みながら言うの」
「さよなら、またいつか会いましょう」
「さよなら、またどこかで…」
静流のモノローグがまた切ない
好きな人のそばにずっといたいだけだし、そのために好きな人が唯一趣味とするカメラを手にして一緒に過ごしたいだけなのに、病気はそれさえも許してくれませんでした。ただ君を愛してる、ただそれで、それだけで良かったのに…
そんな静流の一途な思いからくる言葉を鈍感な誠人は冗談としか受け取ってないし、そもそも静流を女性として見てない、妹のようにしか思ってないところもありますが、一番大切なものは失ってから気付いても遅いんですよね。
一生にもうないくらいの恋をした静流はどんな一瞬も忘れないように夢中で誠人を心に刻み込むためにシャッターを切りますが、そんな切なくて幸せな日々にも別れはいつだって思いより先に来ます。
誠人と出会って恋をして、キラキラと輝くような幸せな毎日だったのに、それ以上を望みたくても望まない。
ただ、そんな日々が続くだけで良かったのに、病気というのはあまりに残酷なものです。
命の期限というのは実に無情なものです。
「誠人は悪魔だよ」
「人を喜ばすだけ喜ばせておいて地獄に突き落とすんだから…」
という静流の言葉があるんだけど、悪魔は恋をした静流の生命を奪った病気でしたね。
でも、静流は誠人に恋をした自分に後悔してないし、それが最後のモノローグに繋がってるかな。
そして、私は私に生まれてきてよかったと思えるところは素晴らしい
今の社会にはまだまだ「自分なんて生まれなきゃよかったんだ」とか「どうせなら○○さんのところに生まれたかった」とか、自己否定の塊のような人が少なからずいますが、この世は生きるに値する素晴らしい社会だから、「生まれてきて良かった」と誰もが思えるような社会にもっともっと変えていく責任が大人にはありますね。
もっと自分のことを好きになれますように…
他の誰でもない 私に生まれてきて良かった。
映画「ただ、君を愛してる」より
2006年日本
「キスしたら嬉しくて死んじゃうかも…」
「好きな人が好きな人を好きになりたいだけ」
主人公の静流(宮崎あおい)にとってはただ、それだけの希望なんだけど、それには深くて大きな理由があって…
恋に落ちたことで大人の女に成長した彼女は同じように見えてもそれぞれの段階でビミョーに変化してるのが分かるし、
その変化はメイクとかファッションによるものではなく、心の内なる変化を宮崎あおいは表情で現してるのがスゴイ。
もちろん、静流がいつもかけていたメガネを外したときの可愛らしさはメガネというアイテムを使ってるからこそ一瞬ドキッとしたわけですが、今まではできるだけ抑えていた成長ホルモンが恋をして分泌されたことで、見た目からして幼かった女の子がステキな大人の女に変化していく過程を彼女は見事な演技力で魅せてくれました。
ただ、成長ホルモンを促すということは抑えていた病気の進行に繋がってしまうわけで、彼女は「恋したら死ぬ運命にある不治の病」ゆえに、これは彼女にとってただの恋ではなく、全力で命がけの恋なんですよね。
だからこそ、切なくて無情にも儚いラブストーリーなんです
そんな願いを込めたこの言葉も振り向いてくれない誠人(玉木宏)に対する当てつけでも強がりでもなく、ちょっとだけ嫉妬交じりの本心。女の子らしくてとても可愛い告白なんだけど、好きなには好きな人がいて、その人から奪う勇気もなければ好きでいることを諦めることもできない
「別れはいつだって思いよりも先に来る」
「それでもみんな微笑みながら言うの」
「さよなら、またいつか会いましょう」
「さよなら、またどこかで…」
静流のモノローグがまた切ない
好きな人のそばにずっといたいだけだし、そのために好きな人が唯一趣味とするカメラを手にして一緒に過ごしたいだけなのに、病気はそれさえも許してくれませんでした。ただ君を愛してる、ただそれで、それだけで良かったのに…
そんな静流の一途な思いからくる言葉を鈍感な誠人は冗談としか受け取ってないし、そもそも静流を女性として見てない、妹のようにしか思ってないところもありますが、一番大切なものは失ってから気付いても遅いんですよね。
一生にもうないくらいの恋をした静流はどんな一瞬も忘れないように夢中で誠人を心に刻み込むためにシャッターを切りますが、そんな切なくて幸せな日々にも別れはいつだって思いより先に来ます。
誠人と出会って恋をして、キラキラと輝くような幸せな毎日だったのに、それ以上を望みたくても望まない。
ただ、そんな日々が続くだけで良かったのに、病気というのはあまりに残酷なものです。
命の期限というのは実に無情なものです。
「誠人は悪魔だよ」
「人を喜ばすだけ喜ばせておいて地獄に突き落とすんだから…」
という静流の言葉があるんだけど、悪魔は恋をした静流の生命を奪った病気でしたね。
でも、静流は誠人に恋をした自分に後悔してないし、それが最後のモノローグに繋がってるかな。
そして、私は私に生まれてきてよかったと思えるところは素晴らしい
今の社会にはまだまだ「自分なんて生まれなきゃよかったんだ」とか「どうせなら○○さんのところに生まれたかった」とか、自己否定の塊のような人が少なからずいますが、この世は生きるに値する素晴らしい社会だから、「生まれてきて良かった」と誰もが思えるような社会にもっともっと変えていく責任が大人にはありますね。
もっと自分のことを好きになれますように…
2015年08月07日
レボリューショナリーロード
You‘ve never tried at anything.
And if you don‘t try at anything, you can‘t fail.
あなたは何にも挑戦したことがない。
挑戦しないから失敗することもないだけやん。
映画「レボリューショナリーロード/燃え尽きるまで」より
先日の続きのような名言ですが、失敗したいための最善の方法は最初から何もやらないことです。
トライしなければそもそも失敗することもないわけだもん。
ま、そんなことは誰でも分かってる。
頭では解ってるだけに大きなお節介なんだけど…
誰の人生にも多かれ少なかれ理想と現実のギャップはありますが、「夢」という理想ばかりを追いかけてる人にとってはどんどんリアルに背を向けていくもんです。
それが自分自身どこかでちゃんと解ってるからこそ、誰かに超現実を突きつけられたら思わずイラッときて、
「あなたは挑戦しないから失敗しないだけ」なんて皮肉って返してしまう。
何も行動してないあなたより夢を追いかけてる自分の方がマシと言わんばかりに…ね
果たして、「人生の真実」はどちらにあるんだろう?
その答えは自分の中にあるんじゃないかな。
自分の心にこう問いかけてみよう
「今の自分は幸せですか?」
何か聴こえてきましたか?
And if you don‘t try at anything, you can‘t fail.
あなたは何にも挑戦したことがない。
挑戦しないから失敗することもないだけやん。
映画「レボリューショナリーロード/燃え尽きるまで」より
先日の続きのような名言ですが、失敗したいための最善の方法は最初から何もやらないことです。
トライしなければそもそも失敗することもないわけだもん。
ま、そんなことは誰でも分かってる。
頭では解ってるだけに大きなお節介なんだけど…
誰の人生にも多かれ少なかれ理想と現実のギャップはありますが、「夢」という理想ばかりを追いかけてる人にとってはどんどんリアルに背を向けていくもんです。
それが自分自身どこかでちゃんと解ってるからこそ、誰かに超現実を突きつけられたら思わずイラッときて、
「あなたは挑戦しないから失敗しないだけ」なんて皮肉って返してしまう。
何も行動してないあなたより夢を追いかけてる自分の方がマシと言わんばかりに…ね
果たして、「人生の真実」はどちらにあるんだろう?
その答えは自分の中にあるんじゃないかな。
自分の心にこう問いかけてみよう
「今の自分は幸せですか?」
何か聴こえてきましたか?