2015年08月08日
ただ、君を愛してる
私、私に生まれてきて良かった。
他の誰でもない 私に生まれてきて良かった。
映画「ただ、君を愛してる」より
2006年日本
「キスしたら嬉しくて死んじゃうかも…」
「好きな人が好きな人を好きになりたいだけ」
主人公の静流(宮崎あおい)にとってはただ、それだけの希望なんだけど、それには深くて大きな理由があって…
恋に落ちたことで大人の女に成長した彼女は同じように見えてもそれぞれの段階でビミョーに変化してるのが分かるし、
その変化はメイクとかファッションによるものではなく、心の内なる変化を宮崎あおいは表情で現してるのがスゴイ。
もちろん、静流がいつもかけていたメガネを外したときの可愛らしさはメガネというアイテムを使ってるからこそ一瞬ドキッとしたわけですが、今まではできるだけ抑えていた成長ホルモンが恋をして分泌されたことで、見た目からして幼かった女の子がステキな大人の女に変化していく過程を彼女は見事な演技力で魅せてくれました。
ただ、成長ホルモンを促すということは抑えていた病気の進行に繋がってしまうわけで、彼女は「恋したら死ぬ運命にある不治の病」ゆえに、これは彼女にとってただの恋ではなく、全力で命がけの恋なんですよね。
だからこそ、切なくて無情にも儚いラブストーリーなんです
そんな願いを込めたこの言葉も振り向いてくれない誠人(玉木宏)に対する当てつけでも強がりでもなく、ちょっとだけ嫉妬交じりの本心。女の子らしくてとても可愛い告白なんだけど、好きなには好きな人がいて、その人から奪う勇気もなければ好きでいることを諦めることもできない
「別れはいつだって思いよりも先に来る」
「それでもみんな微笑みながら言うの」
「さよなら、またいつか会いましょう」
「さよなら、またどこかで…」
静流のモノローグがまた切ない
好きな人のそばにずっといたいだけだし、そのために好きな人が唯一趣味とするカメラを手にして一緒に過ごしたいだけなのに、病気はそれさえも許してくれませんでした。ただ君を愛してる、ただそれで、それだけで良かったのに…
そんな静流の一途な思いからくる言葉を鈍感な誠人は冗談としか受け取ってないし、そもそも静流を女性として見てない、妹のようにしか思ってないところもありますが、一番大切なものは失ってから気付いても遅いんですよね。
一生にもうないくらいの恋をした静流はどんな一瞬も忘れないように夢中で誠人を心に刻み込むためにシャッターを切りますが、そんな切なくて幸せな日々にも別れはいつだって思いより先に来ます。
誠人と出会って恋をして、キラキラと輝くような幸せな毎日だったのに、それ以上を望みたくても望まない。
ただ、そんな日々が続くだけで良かったのに、病気というのはあまりに残酷なものです。
命の期限というのは実に無情なものです。
「誠人は悪魔だよ」
「人を喜ばすだけ喜ばせておいて地獄に突き落とすんだから…」
という静流の言葉があるんだけど、悪魔は恋をした静流の生命を奪った病気でしたね。
でも、静流は誠人に恋をした自分に後悔してないし、それが最後のモノローグに繋がってるかな。
そして、私は私に生まれてきてよかったと思えるところは素晴らしい
今の社会にはまだまだ「自分なんて生まれなきゃよかったんだ」とか「どうせなら○○さんのところに生まれたかった」とか、自己否定の塊のような人が少なからずいますが、この世は生きるに値する素晴らしい社会だから、「生まれてきて良かった」と誰もが思えるような社会にもっともっと変えていく責任が大人にはありますね。
もっと自分のことを好きになれますように…
他の誰でもない 私に生まれてきて良かった。
映画「ただ、君を愛してる」より
2006年日本
「キスしたら嬉しくて死んじゃうかも…」
「好きな人が好きな人を好きになりたいだけ」
主人公の静流(宮崎あおい)にとってはただ、それだけの希望なんだけど、それには深くて大きな理由があって…
恋に落ちたことで大人の女に成長した彼女は同じように見えてもそれぞれの段階でビミョーに変化してるのが分かるし、
その変化はメイクとかファッションによるものではなく、心の内なる変化を宮崎あおいは表情で現してるのがスゴイ。
もちろん、静流がいつもかけていたメガネを外したときの可愛らしさはメガネというアイテムを使ってるからこそ一瞬ドキッとしたわけですが、今まではできるだけ抑えていた成長ホルモンが恋をして分泌されたことで、見た目からして幼かった女の子がステキな大人の女に変化していく過程を彼女は見事な演技力で魅せてくれました。
ただ、成長ホルモンを促すということは抑えていた病気の進行に繋がってしまうわけで、彼女は「恋したら死ぬ運命にある不治の病」ゆえに、これは彼女にとってただの恋ではなく、全力で命がけの恋なんですよね。
だからこそ、切なくて無情にも儚いラブストーリーなんです
そんな願いを込めたこの言葉も振り向いてくれない誠人(玉木宏)に対する当てつけでも強がりでもなく、ちょっとだけ嫉妬交じりの本心。女の子らしくてとても可愛い告白なんだけど、好きなには好きな人がいて、その人から奪う勇気もなければ好きでいることを諦めることもできない
「別れはいつだって思いよりも先に来る」
「それでもみんな微笑みながら言うの」
「さよなら、またいつか会いましょう」
「さよなら、またどこかで…」
静流のモノローグがまた切ない
好きな人のそばにずっといたいだけだし、そのために好きな人が唯一趣味とするカメラを手にして一緒に過ごしたいだけなのに、病気はそれさえも許してくれませんでした。ただ君を愛してる、ただそれで、それだけで良かったのに…
そんな静流の一途な思いからくる言葉を鈍感な誠人は冗談としか受け取ってないし、そもそも静流を女性として見てない、妹のようにしか思ってないところもありますが、一番大切なものは失ってから気付いても遅いんですよね。
一生にもうないくらいの恋をした静流はどんな一瞬も忘れないように夢中で誠人を心に刻み込むためにシャッターを切りますが、そんな切なくて幸せな日々にも別れはいつだって思いより先に来ます。
誠人と出会って恋をして、キラキラと輝くような幸せな毎日だったのに、それ以上を望みたくても望まない。
ただ、そんな日々が続くだけで良かったのに、病気というのはあまりに残酷なものです。
命の期限というのは実に無情なものです。
「誠人は悪魔だよ」
「人を喜ばすだけ喜ばせておいて地獄に突き落とすんだから…」
という静流の言葉があるんだけど、悪魔は恋をした静流の生命を奪った病気でしたね。
でも、静流は誠人に恋をした自分に後悔してないし、それが最後のモノローグに繋がってるかな。
そして、私は私に生まれてきてよかったと思えるところは素晴らしい
今の社会にはまだまだ「自分なんて生まれなきゃよかったんだ」とか「どうせなら○○さんのところに生まれたかった」とか、自己否定の塊のような人が少なからずいますが、この世は生きるに値する素晴らしい社会だから、「生まれてきて良かった」と誰もが思えるような社会にもっともっと変えていく責任が大人にはありますね。
もっと自分のことを好きになれますように…
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