アフィリエイト広告を利用しています

広告

この広告は30日以上更新がないブログに表示されております。
新規記事の投稿を行うことで、非表示にすることが可能です。
posted by fanblog

2016年11月09日

エドガー・アラン・ポー  「早すぎた埋葬」





早すぎた埋葬
41OgYq67b-L__SX331_BO1,204,203,200_.jpg

この作品は名を明かされない語り手の思弁という形を取っている。語り手はまず、小説の主題とするにはあまりにも恐ろしすぎて使い物にならないということがあるものだ、と語りはじめる。それは例えばロンドンの黒死病やリスボン大地震、サン・バルテルミの虐殺といったものだが、語り手はそうした集団にふりかかる悲劇に対して、個人としての人間に降りかかる苦痛のなかで最も恐ろしいのは、「まだ生きているうちに埋葬されてしまう」ことだとする。
続いて語り手は、医師の誤診などが原因で実際に起こった「生きながらの埋葬」のケースをいくつか紹介した後、語り手自身が抱いている「生きながらの埋葬」への恐怖を説明する。語り手は仮に「全身硬直症」と呼ばれる、原因不明の奇妙な持病を持っていた。その病は一度発作が起こると昏睡状態となり、全身は硬直し、時にはその状態が何ヶ月も続いて、ほとんど死体と見分け難いような状態になる。このために生きたまま埋葬されてしまうことへの危惧を強く抱いていた語り手は、友人たちにこの病気を説明して回り、仮にこのような状態に陥っても埋葬を行なわないよう頼み、また万が一のために自宅の地下納骨堂を整備し、そこに空気や光が通るようにし、容易に外に出られるようにしたり、中から外へ合図するための鐘を取り付けたりと、様々な装備を施していた。




<< 2016年11月 >>
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30      
検索
カテゴリアーカイブ
×

この広告は30日以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。