ハァ。。。
ベルモがもっともっと小さな頃に。。。木蓮寺の檀家さんの桑田の大将について時々木蓮寺にもやってきたミリオン。
あの頃。。桑田の大将が和尚に話しに行った隙にベルモを見つけては宗教、宗教とからかってきたりそれから、桑田さんの老舗旅館の両手の方で檀家さんの法事がある時には木蓮和尚にベルモがついて行った時には和尚がいない隙を見ては、ミリオンは近所の同じぐらいの小さな子どもと一緒にベルモを見つけては宗教、宗教とからかったり、「死人党葬儀大臣森沢ベルモでございます、人が亡くなればお寺はウハウハでございます。3年、5年、7年、いやいや、もっと引っ張り続けて三十三回忌。。。亡くなった人をネタにして我々は。。というか、悪ワルは。。ギャハハ」ベルモのモノマネ揶揄をしながら僧侶の業務を皮肉ってはキャアキャアキャッキャキャッキャとベルモをいじめてきたり。ミリオンのタチが悪いのはギフテッドで周りの子供達と全然合わないどころか、ちゃんと同じぐらいの子どもの感覚にも合わせても混ざってはしゃいで自然に楽しく遊ぶ事ができるのだ。そこも相当に要領良く根や本質が楽しいもの好きなのもあるし天才的というか。。。
今から思えばそう、ミリオンもベルモもあの頃は、自分達が三つ子のきょうだいで金星人とは知らなかったんだけど。自他ともに、宇宙人だとは思ってたんだけどね。確かにベルモ自身もそれから、また三つ子の一人であるヴィーナスも人懐っこいしたくさんの人と交流あるのに慣れていて社交的できちんと協調性もあるしガヤガヤするのが大好きなところがある暮らすところがたまたま日本で水に合うのもやっぱり。。協調性あって人好きなわれわれは金星人だなぁと。
今思えば、ミリオンもそうなのだ。
ミリオンはわからないならできないならさっさとやめろ、無駄だろと意外にもスパッと切り捨てるタイプではない。
あの時に。。ミリオンが日頃アルバイトしている実家の海の家クワタで座の中心になってお客さんにパソコンを教えながら笑い合って。お客さんも、「ミリちゃんの教え方はすごい。こうやって、世間話雑談に交えながら要領よく教えてくれる決して上からじゃないし。」ミリオンは、「だって友達と話すみたいにして。。世間話的に話しをしてこの話し、なかなかとか、あれっと思った方がかしこまって教えますってより、楽しくスッと耳に入ってなじみやすく頭に入るしアタシもその方が、わかりやすく難しい事を簡単にってモットーに沿いやすいしね。我々教師は難しい事をよりシンプルにわかりやすく生徒に教えるかの通訳というか。。。難しい事をシンプルにがベーシックだし」
そして。。。まずは、苦手だと思う仕事をゲームのように、考えチャレンジしてみるという考えは超絶に目から鱗というか。。。その手があったか、というか確かにゲームも仕事も最初は戸惑って手さぐり状態がだんだんと慣れてきてコツを掴んだり仕事が早く出来るようになったりして慣れとともに少しづつ成長していく。ゲームは幾ら楽しくても、所詮はバーチャルの中のキャラクターが成長していくだけ。それはそれで楽しくて夢中になるかもしれないけど、所詮現実には彼らはいない。
でも、自分の苦手な仕事が遊びと言う意味じゃなくて、まずは、真剣にチャレンジするゲームで自分がその主人公だと思えば経験するほど学んだり気づいたりつまづきながらも成長していく。。。で、気づいたら成長して、成功したり出世したり。お金が増えたり
最初は誰でも手さぐり状態で不安や緊張するけどいい意味で徐々に慣れていくとは言え。。
「誰にも適材適所、向き不向きがあっていくらやってもどうしても嫌だダメだってのはあると思うだから、やばいな、と思ったら辞める事だし病気になって病んでまでしがみつく事でもないとおもうわよ。アタシだって歌手になれって言われて無理矢理歌手になる為のトレーニングばかりさせられたら確実に病むしね。。。それで病んでまで病気になって追い詰められて死ぬしかないまで追い込まれたり、本当に死んじゃったら元も子もないじゃない。冗談じゃないわ。それならさっさと仕事なんかやめるべきよ。自分が唯一の自分である事や生命は仕事よりまず大事って事を絶対に忘れないべきだし。自分に合わない幾ら学んだり頑張っても無理な方向性はあるもんよ。アタシも超オンチで良かったと思うわ」ミリオンは自分で言って大笑いしていました。
海の家クワタにはカラオケがあるもののお酒に酔った常連さんやリクエストされた桑田の大将が唄う事がありますがミリオンは絶対に歌いませんミリオンはなんでもすぐできて、びっくりするほどの頭脳で器用で才能に溢れているものの。。。唯一、歌だけは。。。なぜか音程を外しまくるし。。。有り得ない程めちゃ下手ですがそれが、かえってミリオンにとっては誰でも苦手な事やできない事があるという事をしみじみ思う心身に染み入る事になり、自惚れや天狗防止になり、良かったとは言っていて、
ミリオンは続けて。
「だからもう、どうしてもやれない事はやるな。他の人がやれば良い。自分がやらなきゃ誰がやる!じゃなくて自分がやらなきゃ誰かがやる!後は知ったこっちゃないねーだいたい、本当に死ぬかもぐらいに追い詰められた人は、そこまで行き詰まった場合は、生命の危機だしそこまで行けば、まず仕事なんかさっさと辞めればよし。会社は一人居なくなっても回って行かない場合はその会社がアホだし。もちろん、引継ぎはきちんとしなきゃいけないにしろ。。。辞めづらくても、現実的に仕事で死ぬかもしれないと悩んでいるんだから、病院に駆け込んで仕事でうつ病になりましたと診断書を出して辞めるなり休むなりすれば病気は事実だし、事実は素直に示せばいいだけ。」
冷たそうに見えるし、からかったりいじめたり。。まぁ、そういうわだかまりもあったけど。。。ベルモが思うに
ミリオンは根はいい子だと思うけど、やっぱりアタシもだけど、運良くいい人に拾われて家族になった事も相当大きいかも。
ベルモの親の木蓮寺の木蓮和尚夫妻は、かけがえのない感謝しきりな自慢の親だけど
ミリオンもミリオンで、桑田の大将もミリオンが天才でぎっしり稼いで株式投資なんかでも結構稼いでる噂があるけどだからといって、それでも子どもが売れっ子の子役などなどで稼ぎまくってその金をアテにして働かず子どもに働かせてお大尽生活を送るようなヤバい親どころか、むしろ、ミリオンにたまには休めそんなに働いて大丈夫かと心配されたり
ミリオンの方から、大将ももう還暦近いし海の灯りの旅館は長男の兄さん夫婦がやってるし従業員もいるしアタシも稼げるし海の家クワタも、従業員さん揃ってるし、アタシもいるし。大将夫婦の面倒ぐらいみれるから、もう仕事辞めて旅行でもしたらいいのに。勿論、お金はアタシが幾らでも出すからさと言っても、桑田の大将は首を横に振って「何を言ってるんだ今時還暦なんかまだまだの働き盛りだし旅行なら、爺さん婆さんが行ってるからアッシだって爺さん婆さんになってからの楽しみだから、まだまだ先の話し。」
父親の桑田の大将がそういう性格だからミリオンも逆に気を遣って、父親を甘やかそうとするのだろう
桑田の大将の両親、老舗旅館海の灯りの先先代夫婦のミリオンの祖父母はどちらも健在ではあるけどすっかり高齢になって、ミリオンが時々祖父母の旅行の段取りや、旅費やお小遣いを出しているらしいし。
ベルモも木蓮寺の僧侶と幼稚園の先生の二足のわらじですっかり働いているから生活費を家に入れると木蓮和尚に言うけど孫世代より若い娘のベルモからお金を取る気にはなれないと断られたから、同居している木蓮和尚の母親の濃紫婆さんに感謝の気持ちをいっぱいに込めて毎月五万円、旅行や、お正月のお年玉や誕生日には十万円渡しているのだ。
濃紫婆さんはまさか自分の方がお小遣いをあげる立場なのに
孫にお小遣いを貰うなんて申し訳ないとは言うけれど