マスターグー。。
「こういう日が。。。。
来るとは思ってたんだよ。
無事でなにより。。。」マスターのグーは、意外にも。。前もって、ハリーが家を飛び出すぐらいの事は予想していたらしい。。。
というか、もともとマスターは、弟のハリーを心配し続けて。。。LINEを主にして相談を受けていたからハリーに限界が来るのが当たり前に目に見えていたらしい。。。
ハリーは、やたらむちゃくちゃして周りを振り回す性格じゃないし。
グー兄ちゃんが怒っているかと思っていたハリーは拍子抜けしましたが、
よくよく考えてみると、グー兄ちゃんは何度かと母親の舞に掛け合っていたし。。。ピース兄ちゃんも。。。母親の舞がココアだけを連れてアマゾネスサンクチュアリィに来た時も、ハリーが男の子で泊まれないなら、ハリーの交通費と宿泊代を全部グーやピースが出すと申し出たものの。。。舞は、ハリーはお受験だし塾があるからダメだと。。。反対してそのままに。。
息抜きになるから、と言ったら、今が大事だから。。。と、ピースやグーが料理人なので、ピースやグーのそばにいると、もともと興味があるハリーが、よけいに料理人の世界に火がつくのも恐れていたのかもしれない。
舞は、旦那さん未森の実家にハリーの教育を丸投げしてるし。舞は、女の子が欲しかったのだ、ピースやグーが男の子で、だけど、
前の旦那さんの子どもなので、好きな人の子どもなら性別は問わないと考えていたものの、再婚した未森との子どもは、女の子なら。。と。
未森に望まれた形の再婚だったので、舞はやりたい放題のところがある、
しかし。。。夫婦の問題だから、とは思うもののハリーが可哀想だ。グーやピースが、舞に抗議しても、ハリーは男の子だし勉強ができるし、これからの時代、仕事がなくて困るって人がたくさんたくさん出てきそうなのに、
最初から仕事が決まってるなんて贅沢な事だわ。
ピースやグーは。。。
だけど、ハリーが嫌がっているんだから、
それに、ココアだっているし、ココアが会社やりたいって言い出すかもしれないじゃん、ココアには将来を聞いたの？？と、舞に抗議するのですが、舞の旦那さんの実家は、ハリーを男だから可愛がっているんだし。
ココアの為なら塾代も教育費も出さないでしょ。ココアはわたしに似てるからあちらの家は嫌がってるし、ハリーは、旦那に似てるし、旦那の実家も可愛がっているんだから。。それでいいじゃない。あんた達は。。人の家に口を出す事じゃないでしょう。と聞く耳もちません。しかしながら、可愛い弟の将来です。
ピースもグーも好きで料理人の世界を目指してきました。将来的に見込みがあり本人にやる気があるなら、本人が、選んだ選択肢にチャレンジしてみるべきです。
グーは、命がけでここまできたハリーについて、ハリーの家族に掛け合うから、と。。ピースにも、ハリーが命がけで家出していていま保護したので安心してと連絡しました。
ハリーは、内緒にしていた、グーの父親だと思われる俊さんの事を思い出して、グーには、まさかグーの行方不明になった父親かもしれない人と会った、とは言いませんでした。
俊は、グー兄ちゃん達の事は忘れている、記憶喪失だし。
それもショックだろうな。それに。。。知っている。。。母親の舞はピースやグーの旦那さんだった俊さんを好きで結婚したんだ。。。だけど、再婚したハリーの父親の未森は、未森が舞を好きで結婚したんだ。
それは、わかる。お父さんはお母さんの尻に敷かれているし。お父さんは、お母さんの実家にも優しいし。。ココアは念願の女の子だから、みんなから甘やかされる。。
僕はいらない子。。いらない子どころか、お父さんの実家の人質みたいなもんだし。
この話は、グー兄ちゃんにはしました。グー兄ちゃんは、アホな事を考えないで、自分の事を考えろと言われたけど。。
グー兄ちゃんも薄々ながら、多分お母さんの意図はわかってる。
お母さんの舞が、お父さんの未森の実家を嫌い喧嘩しているのに、ハリーの教育を未森の実家が口出ししても舞は知らん顔。。。これは。。。
僕がどうでもいいってことだよ。普通は口出ししないで、って怒るさ。大事な子どもならさ。しかし、舞はあちらが好きなだけの旦那の子ども、欲しくなかったまた男の子。。
って事でハリーをないがしろにしてる。ハリーは、俊さんの事は、グーに伏せながら、俊さんがしてくれたアドバイスのように、三十歳まで好きな事をやり、やれるだけやって、３０歳になったら、父親未森の会社を継ぐから、
それまでは難しいけど、成功して、自分がいなくても職場が成り立つぐらいに、
やれるだけの事はやりたいんだ。と言いました。グーも、聞いていた福ちゃんやヴィーナスも、もう社会に出ているので、
「これからは、全く畑違いの業種の会社を多角経営するオーナーが、もっともっと出てくると思うよ。
」「言いなりにならずに、こちらからも条件を出せばよろしい。」「男が跡取りって考えはいまどき反対。」などなど、交換条件を出す、今回の家では命がけの抗議と、話をまとめました。
グー兄ちゃんは。。、
「それ、いい考えだね。３０歳ぐらいまで好きな事をやる、とか。
その間に、あちらの親も変わってくるかもしれないし。」それに、ハリーも一生懸命やれるだけの事をして。。。
自分が会社を持つようになったらそっから、信頼できる社員ができたとして、ハリーの実家の事業がやりたいんだって人も中には見つかるかもしれないし。。。ハリーは、まさか俊さんが、熱心にハリーを励ましてくれた事をグー兄ちゃんには言えませんでした。
しかし。。。また、俊さんには会いたいし、お礼を言いたい、と。。俊さんの
名刺の。。universalノベルティーには、俊さんの電話番号やメール、LINE、Webアドレスなどなど。。記入されていて、後でお礼を送ろう。。。
残念ながら、グー兄ちゃんの事は内緒だけど。。。
グー兄ちゃんが味方をしてくれると励ましてくれて。新しい友達もできて。。。
約束の時間が来て。。。
プルメリア警察署の署員が、ハリー君を迎えに来ました。瞬間移動する、スプラッシュシールド警察署用で、名古屋に送るようです。
グリが、プライベートで、スプラッシュシールドのUFO持ちなので、来たいときに言ってくれれば、迎えに来るから、
とハリー君に言いました。
グーは、弟のハリーに
なにか親が言ってきたら、ちゃんとこちらも協力するから、
今回の事で、さすがに頑なな両親も多少は折れたり、ハリーの気持ちも考えるだろうし。俺は、ハリーの味方だから、本気で料理の修行がしたいなら、料理界の知り合いはいっぱいいるし。帰ったら、みんなに心配かけた事は素直に謝り。。。だけど、本気で自分の事を考えてくれと。。。本気で親ともぶつかり。。。マスターは、警察署員の方々にご心配をおかけしました、よろしくお願い申し上げます。
と、挨拶をして、名古屋に戻っていく弟のハリーを見送りました。ハリー君は、無事に名古屋へ帰るようですが、これから。。将来のために話し合い。。
ハリー君は、
衝動的に家を出ましたが。。。多分この行方不明事件で、親も警察からハリー君が家を出た理由を聞かされているだろうし。。。息子の気持ちも改めて考え直すだろう。。。
みんなも応援してるから。。。ハリー君が去ったあと。。。マスターは、
「ありがとう、福ちゃん。
みんなもありがとう。今日は、純との約束も。。。キャンセルになったし。。。隣の手伝いもない日だから。。。なんか、食べてく。。。喫茶店の方は、スタッフがうまくやってくれて。。。今日はもう閉店だし。掃除をし終わったスタッフ達が、じゃあ、マスター、と挨拶しにきました。
電気、消さずにそのまんまにしといて。。マスターは、帰ってくスタッフにそう言うと、好きな場所に座って、お礼と言うわけじゃないけど、
お客様が帰って閉店したお店に、福ちゃんとヴィーナスとシュナ坊とグリが座ります。
マスターが、お礼のディナーを作ろうとして、あっ、スタッフルームにスマホ忘れた
と、また、スタッフルームのテーブルに忘れたスマホを取りに戻り。。。あー、あった、あった
グーが、スマホを取って。。。また厨房に戻ろうとした時。。。あれっ。。。
なんだ。。。ろう
あれっグーは、一枚の小さな紙切れが落ちているのを目にします。。
そこは、ハリーが座っていた椅子の下でした。
なんだ。。。これは
それは。。どうも一枚の名刺のようだ。、。プルメリアヒルズ
universalノベルティー。。。か。建築士。。。
えっ。。。
えっ。。。俊
俊だって
グーは、パソコンでなにげに、オーナー紳士録みたいなサイトにアクセスしました。
そこには。。。顔写真こそ載っていませんでしたが、
俊、ハリネズミ、四十三歳血液型Ｂ型出身地無記名。。。
なんだこれ、。。まさか。。まさか、
俊。。
まさか。。。これって。。
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