スタッフの
キノコと蟹ほぐしの生クリーム
スープとオードブル、宝石のようにきめ細やかな丁寧な美しいテリーヌが運ばれてきて。。
見惚れていい気分になっていたのがもう。舞はすぐ現実に戻り。。感情的になる。
ピースが、
目で喜び香りで酔わせて舌が踊る。。
真心込めて贅を尽くしたオモテナシをしてくれたというのに。
息子だから当たり前みたいに思って。
よそでいい顔してそのぶん身内だから開き直る。。
だから。。こういうタイプは苦手なんだ。グーは、昔っから女の子によくモテるので女の子が勝手に寄ってきたのだけれど
寄ってきて自分が女だみたいな顔する女は。。気の強いタイプにはうんざりして
誰だよー。。
小料理屋蝶々の女将さんインタビュー。お食事は円滑な人間関係を広げる楽しいコミニュケーションの場。。。お料理はさることながら。。雰囲気にも気を配り。。
などなど。舞は小料理屋蝶々の女将さんとしてマスコミのインタビューに取り上げられた事がありますが。どの口が言うか。。芸術の域とも言えるピヴォワーヌの心揺さぶるお料理も。。。舞の感情論で。
おっと。。。
魅力半減になりそうになる。。。
だいたい楽しくなり、場によって時に上品にメシを食えない女は顔が可愛くてもブスである。グーは、下戸でお酒が飲めないのですが、飲み会の場の皆で楽しむ雰囲気が好きです。下戸でお酒が飲めない体質の人も、飲み会の場の空気が大好き
という人は多いでしょうし。飲んだり食べたりは楽しいから飲んだり食べたりするのであって。。しかも久しぶりに家族であって感情論をぶちまけるとは。やれやれやれやれ。。。
場の雰囲気もお料理のうち。
ここは。。感情的になる空間にあらず。
世の中には。。舞みたいな気の強い女性の尻に敷かれた男性もいるんでしょうし。
全然そーでもないくせにさも
鬼嫁ぶりたい夫婦もいるけどね。家に帰ってきてまで疲れると言う相手は無いわアレやこれやとグーが考えていると、兄のピースが、
「会うって。。。大丈夫なの。。。確かにお姉って存在があるのはわかったんだけど。。いきなり父親の入院費を支払えとか面倒をみろとか。。。ちょっと失礼かもしれないけどそんな急に連絡してくるって。。。危ないかもよ。オフクロ小料理屋蝶々の女将さんとか、経営者の奥さんとか世間に出てお金ある程度持ってる事知れてるじゃん。」
「あたしも。。。そんな気がしたんだけど。いきなり、だったから。そんなねー。。なんでって。しかも。私は母親から姉さんがいる事すら今まで内緒にされてて。。不意打ちを食らったわ。」舞はぷりぷり怒り出しました。
「わだかまるなら会わない方がいいんじゃないの。」グーが言います。
「私も顔も見たくないと思ったわ。いくら物心つかないとは言っても母親とともに東京の父親の実家から放り出されて。。しかも。。。既に新しい奥さんと私と同い年の女の子もできていて、その子が東京の父親の実家に入れ替わるみたいに入った。。。と聞かされて」舞はハンカチを出してすすり泣きはじめました。
「それじゃ、もう、関わらない方がいいんじゃないの。オフクロ今経済的にも豊かだろうし、生活に不満も無いなら、自分を捨てたとか、そういう複雑な事情のところに首をつっこんでもいいことはなんもないんじゃないの。捨てられた被害者である立場なんだから。。これが捨てた加害者なら商売に差し支えるだけだし、揉め事は、あえて作らない方が。。。」ピースが言います。
無闇に人を悪く思うとか、
ピースは冷たい性格ではないのですが、女をつくり子供を作り放り出して
愛人を家に入れて。。。
今まで一緒に生活をしてもないのに、弱ったら虫がよく血が繋がり。父親だの姉だの言ってくる人は、信用しない方がいいと言いました。グーも親切な性格ですが、やはり、幼い子どもと母親を捨て水面下で愛人と手を組む卑怯な人とは、お付き合いにそぐわないので、
と関わらない方がいいと言います。養育費や慰謝料など有責の責任を取らずに。。会いたいから会ってくれだと。。お金で許されないかもしれないけど、それでも最低限の
誠意は形で表せるはずだし。。それをせずして自分が困った時だけ助けろとはどうなんでしょうか。世の中には、介護がしたくないから本妻にノシをつけて旦那を突っ返す愛人もいるらしいし。
それで、親だからと散々酷い目に遭わされ捨てられても親だからみたいに面倒をみる人がいて。。。
「だけどね。。会ってみようかと思えてきたのよね。万が一のお金の問題を持ちかけてきたら、何を言ってるの、全然父親らしき事もしないで金だけよこせですって、あたしの養育費すら支払わないで。養育費や学費や結婚費用も支払わず、それで相殺しましょう、と切り出すわ。」
ピースもグーも、舞が怒りだすと保険金はいくらなのよ、あたしも相続する権利があるとでも言い出しそうな気もしました。
「で、ママは会いたいの」ココアが言います。「いまさらねー。。でも。、、姉さんがいた。。。とか。。父親も実の父親だし。金は出さないけど顔は出そうかと思うわ。。一度だけなら。。万が一、お金の無心やら喧嘩を売るようなら訴訟も辞さないし。」
まるで。。
徹底抗戦の構えです。。。やっぱり恨みはあっても仕方ないけど。
舞は、父親に捨てられて初婚の旦那に捨てられて。。。
このご時世。。。まるで兄弟仲が戦国時代みたいに闘いだらけの一族もあるでしょうね。
特に、遺産相続や親の介護など金銭が絡むと。金銭や労力を出す出さないだの、なんにもしないのにお金はよこせだの。。。
そこまでして。。。会うかなぁ。ピースやグーは、もともと親戚関係などには縁がなくて。。親戚とも距離がある。今時はそうかもしれないけど。
揉めてまで。。わざわざ会わなくても。もう、お互いに全然違う生活ペースや世界があるし。。。会ったところで、
恩があり感謝してるとか。どちらもお互いに、素直に会いたいからとか。
仲がよいならまだしも。捨てた側と捨てられた側と。。で、オフクロ舞は、裕福な家庭があるわけだし。。。舞は感情的になるし。。。
舞もようやく安定の家庭に落ち着いたのに。舞の母親峰は舞とともに名古屋の舞の実家に出戻り。峰は再婚して弟の剛が産まれて峰は剛贔屓で実家に居場所がなく。
初婚のピースとグーの父親の俊とは離婚。。峰も舞も、子どもを犠牲にしながら二度目の結婚で安定しているのに。。。
さて。。。
木蓮寺。。
奥座敷にそのまま木蓮和尚がやってきました。
大福は、木蓮和尚には、刃物を持ち込んでひと騒動起こそうとしたことは黙っているし、駿栄のはぐれ先祖霊さんの必死さ、不器用さに免じて。。。
しかし、ところが素直すぎるこの駿栄は、ベルモを刺しに来た、とは言わないでも木蓮和尚に。。このお寺にやってきたのは、偶然にも大福様のエピソードを読み、
あまりにも自分がみじめに思えてカーッとなり引き寄せられてやってきてしまいました。
ベルモ。。。大福は、超霊媒体質なので。。駿栄のはぐれ先祖霊。。。ナガマサと申しますと挨拶をし、大福様のお身体をお借りして。。と、ベルモ大福にのりうっってしまいました。
げっ。。木蓮和尚と話をしようとするのです。大福は、しかたなしにナガマサ、長政。。という
駿栄のはぐれ先祖霊を受け入れました。
あー。幼稚園で園児の顔をみようかと思ってたのに。。でも。お坊さんです。悩める人、悩める霊を少しでも良い方向に導かないと。大福は、長政の言葉を通訳して。
「そうやって、駿栄さんは、私の話題を切り出し興味を持って、大福が周囲から必要とされ、愛されて養父母からすら良くしてもらい、なんで実の親からすら大切にされない自分がいるのに、こいつは愛だの人や生命体の源泉は愛ですだの、愛をあふれさせましょうだの、ウザい事をいうのか憎たらしくなったそうで。。、大福を興味を持たせて、駿栄さんの地雷である、愛されてないのに愛がないのにあふれる愛だ、なんだだと、愛されていない愛のない家庭の子どももいるのにいい加減にしろ、と。
駿栄の癇に障り。
木蓮寺に長政先祖霊さんが駿栄さんを乗り込ませたようですね。」
駿栄の尻に火をつけたというか着火した。。。というか。。
「ほぉ。。。」木蓮和尚は言います、木蓮和尚は、「こちら大福は修行僧。長政殿、もっと腹から坐りこみ、大福を乗っ取り話してください。大福は、修行僧で傾聴のみ。今しばらく大福は傾聴だけの状態にし、長政殿、あなたはわたしと駿栄さんとで、三人でお話ししましょう。。。」
えーまた傾聴なの。今回ぐらい意見を出せるかと思ったのにい。シブシブ。。大福は、駿栄のはぐれ先祖霊の長政に身体を貸しました。これで、暫くベルモは話を聞くだけ、喋るのは、中に入っている長政です。
「長政殿は、駿栄さんをここにどうしても連れて来たかったのですね。」木蓮和尚が言いますと大福の中の長政は。。。
「この子に、この子はこの子で素晴らしいって教えてやって覚醒させて欲しいのです。私は生前駿栄の一族から出来が悪くて追放され、自殺してしまいました。この子は。。。優秀な子です、だけど。。。駿栄の一族の中では馬鹿扱いをされ、家出をしてしまいました。駿栄の両親は、駿栄を捕まえて今一度東大受験のチャンスを一度だけやると息巻いていますが。。。駿栄が潰されます。」
それで、駿栄がナンパした人妻舞さんが、木蓮寺にやって来てとても良かったと勧め、木蓮寺のサイトを閲覧したらベルモ大福の記事があり。、。
大福様は愛情いっぱいだの、愛がどうのみたいに書かれていて、誰しも愛が源泉なんてふざけるな。一言文句を言いに乗り込んでやりたい気持ちだった。。と、長政は駿栄が、木蓮和尚にナイフを持ち込んでベルモを狙った事を伏せて説明します。
駿栄も、ミリオン同様に、話が白熱してくると神様だの仏様だの感謝だの、話をなんでもかんでも猫も杓子も御神仏なり、精神論に持ち込む人に対して キミ悪さを持っていました。
ベルモは、話が白熱すると精神論になります。成長だの感謝だの、ありがとうだの。失敗を糧にするだの赦しだの自分に返ってくるだのそういう話しばっかり。
ミリオンも、ベルモに、ベルモは洗脳しようとしてくる、だの、お大福様教のセミナーだの、ベルモが精神論を話し始めると、赤ちゃんの頃から、洗脳セミナーなどとからかって馬鹿にしました。
駿栄は、長政に着火され、木蓮寺へ行くように仕向けられます。
駿栄が、長政以外の駿栄の先祖から馬鹿扱いをされ逆恨みや虐げられているのを救ってもらおうと。。
駿栄は、「つくづく自分がみじめです。プルメリア島に逃げてきて、。てっとり早くホストになりました。今までパソコンで収入がありましたが。。。パソコンの仕事では、収入は良くても。。。直接人との触れ合いがないままです。
収入だけじゃなくて、ホストになれば新しい人間関係や、人脈を手に入れて全く別の自分になれると夢がありました。いろいろな人と幅広く接する機会もありますから。。。自分を刺激する世界にわざと立たせて追い込んでみよう。。と。簡単に単純に違った世界を泳いできて本当の自分を探そうと考えていました。。。」
ひとかわ剥けようとホストになった駿栄。若いうちにしかできない経験を買うと意気込むものの。。。
ところが。。。ホストクラブは恋愛。。色恋や夢を売る芝居を売る仮想現実社会で。。
本当の自分どころか、新星という全くでっちあげたキャラクターを売る商売で。、仕事をすればするほど。。本来の自分からかけ離れていったのです。
しかし。。。愛に飢えていた駿栄。新星として気にかけてくれる女性が自分目当てに来ると言うのは嬉しい気持ちもありで。だけど、無理矢理演じる新星目当てであって
本当の駿栄を見てくれているわけではなく。仮想現実社会の恋愛ごっこ。。。好きでもない女性や、絶対関わらないタイプの女性に笑顔で対応し。。。仕事とプライベート、どっちがどっち。。オンオフ切り替えが。。。そんな生活に正直言って
疲れた。。。んです。だけど、ホストを辞めてパソコンだけになったら、また。ここじゃない。。。と、思いながら。。
繰り返す日々。。で、初恋の女の子に良く似た舞さんを見かけたんです。
年齢がかなり歳上だ。。。だけど声をかけずにはいられなくて。
もしかしたら、、最初は、ホストのお客さんとしての営業ナンパみたいな気持ちもあったかもしれませんが。。。
舞さんに似ていた
初恋の女の子。。おっとりとした子とは真逆に舞さんは、とってもチャキチャキしていました。
僕がナイーブだから。。。初恋の女の子とはなにもなく友達ですし。。。本当は、活発な舞さんみたいなタイプがいいのかもしれませんね。
舞さんには、初婚で十代で産んだ二人の息子さんが僕より少し歳上らしいし。舞さんは既婚者。既婚者でホスト狂いや自分のお客さんもいるけど、
最低、結婚してるくせに男遊びだと
馬鹿なんじゃないか、と軽蔑していました。だけど。。。既婚者に惹かれてしまうなんて。。
きっと。。
全然相手にされていないと思う。
だけど。。。
僕は。。。来ないとわかっていても。。。
実は。。。
舞さんからの返事を待っているんです。
もう時間なのにまだ一緒にいたい人。。
もう会えないかもしれないのに。。また会いたい人。。。
えー本気なの。。。ホスト営業でも。。パパ活でもないの。。。
ベルモは唖然としました。
https://blog.with2.net/link/?2019256
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2019年12月07日
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