あんなふうに。。。
お客様達をご案内しながら。。アマゾネスサンクチュアリィのシルバーのウサギの椎名シーナは。。。
お客様の舞とココアの母と娘
と一緒に送迎のリムジンに乗ってきた若い主婦達を横目に。。。シーナはもう、三十半ばの独身女性。。。一方で主婦たちは、キャッキャッと若さにあふれてぴちぴちで。
アマゾネスサンクチュアリィにやってくるという事は相応の裕福なご家庭というか旦那様に恵まれているのでしょうね。やっと。。。一人暮らし、ではないけれど会社の寮に入って実家から独立はできたものの。。。
美しいものに囲まれた時間の流れさえ優雅な空間と、アマゾネスサンクチュアリィのスタッフは、。。厳しくも優しい女神たち。。。
あたしもここで、生まれ変わりたいな。。元社長の笑〜さんが、励まして喜びながら送り出してくれて。
で、執事にもしてもらって。。お客様の。。
可愛く若いウサギたち。。。ここまで素敵な環境を与えられたのに。。シーナはぬくぬくとキャッキャッとしているおんなじウサギさんたちを見て。。。涙が出そうになりました。
人から言われてやっと毒おや育ちって事に気付かされて。。。スマホを見れば、親からの着歴や、メール。。。
さすがに会社にかけてくるのは、葉月さんや、以前は笑〜社長なとなど、気が強くて上手いことあしらわれるだけだから。。親も私にかけてくるけど。。。
世の中にはたくさんの人がいてヒエラルキーというか。。。あーやって。。。お金持ちの旦那様を若いうちから捕まえて。。
で。。。多分生まれも相応のおうちなんでしょうね。表面にっこりシーナはお客様に対応しました。葉月社長も未亡人とは言えハタチぐらいで、子持ちとは言え、ぴちぴち若いし綺麗なのは言うまでもなく。。。
随分と歳下だけど。。。憧れる。秘書の藤森さんには、ナオキを紹介してやる、ナオキを紹介してやる、ってご自分のきょうだいを紹介してやるみたいに言ってるし。
ま。。。
若い。。若いって言っても。。。
若いってわけじゃない
なんだか。。。もう、恋愛なんて考えてもなかった。。。って言ってた
ダイヤさんには彼氏ができたみたい。。。
やっぱり。。。恋する女性って。変わりますよね。変化が激しいって言うのかなぁ。恋は最高の美容液。。ダイヤさんは艶艶のニコニコ。喜ばなきゃ行けないんだけどな。。。
みんな、みんな。。。キャッキャッと恋愛ばなし。あたしは。。。中途半端な魅力なしなのかなぁ。。。オープニングの三日間のみだけは、シーナも客室係で対応になっています。その後は完璧に研修を終えた新人のスタッフがするのですが、
おんなじウサギという事で、シーナは、例の3人組の若い主婦さん達の担当になってしまいました。。。
葉月さんたら。。。
イジワルね。
しかし。顔には出さないで、ニコニコと、白いウサギ、フォーンのウサギ、それから、シーナと一緒のシルバーのウサギ。。
シーナも、そのウサギもミニウサギですが。
シーナは、三人が、お迎えの車で飲んだザクロのジュースが、美容にいいからまた飲みたいなーー
と言われ、リクエストのウェルカムドリンクを、3人に出して、
「なにかございましたら、すぐにお呼びくださいませね。
」とにこやかにご挨拶しました。スタッフルームに戻ると、ダイヤさんがニコニコしてやってきて。
「あー、お腹すいた。
シーナちゃん、ランチまだでしょ。一緒に食べましょうよ。
ね、」まだ、次のゲストのお迎えまでに時間があるダイヤさん。
14時きっかりにイン、の舞とココアと三人組のウサギさんたちをリムジンでお迎えにあがり。あとの方は、ちょっとPlumeria島の観光してから来るみたいだから。。
ダイヤさんは、ニコニコ嬉しそう。スタッフ用のランチを自分とシーナの分も取ってきて、、。テーブルには、さりげなくプルメリアを飾りました。
「適当に取り分けてきたけど、足りないならまだあるからね。
」「わー、可愛い。プルメリア
ありがとうございます。いただきます。。」やっとシーナに心からの笑顔が。ダイヤさんが羨ましいけど。。ダイヤさんも素敵な人だし。。。
かなりの苦労をされたってお話しだけど、なにより優しい。。。そして。。。福の神ラブが、担当している文字通りのモンスターの母親と娘。。バーバラとリアは自分達の車で観光や買い物に行くと
やっと出て行きました。
もー、びっくりするぐらいに、ラブはバーバラの自慢話を聞かされるわ。
福の神ラブは普段からネットで恋愛や結婚の相談をしたり。結婚式の仲人や司会や結婚関係の事業もやっていて、、、実にいろいろな人々の相談に乗りますが。。。
だから、まぁ。自慢だらけの超くだらたい話しもなんとか聞けますものの。。。その、ラブですらうんざりこの。
ネガティブな不幸自慢の人もうんざりだけど。
ストレートに自慢だらけも、。。ま。今日はねー。。。あたしも。。メイドの福の神のラブじゃない、恋、レン。。
バーバラとリアは宝石がどうや、バッグがブランドや、と。。。自慢、自慢の嵐荒らし。。あげくは、どこどこやのお坊ちゃんとお見合いがあった。。、とか。
ほー。
お見合いがあったんなら早く結婚しろというか。。あっただけで実になってないじゃないの。ま。可愛くないし。ウザいしなかなか。。結婚は無理でしょ。あーアホくさ。
やっと。。。バーバラとリアは外出に、出て行って。
ほっと。
アマゾネスサンクチュアリィ内の
エステサロンのアメージングgod nessプルメリア支店では。。。
藤森リノの双子の姉さんの藤森久美子店長が、アマゾネスサンクチュアリィに貸衣装とブティックセクシャリティーを出している洒落柿社長にスムージーを出して、フェイシャルとボディーの施術をしていました。
「わがまま言って、今日はこっちの店舗でお願いしちゃったんだけど、雰囲気違いますねー。
もちろん、本店もいいんだけどな。」ヒグマの洒落柿社長が言います。「私もセクシャリティーの大ファンなので光栄ですわ。
だって私のような象で身体の大きいものにも綺麗なお洋服があるんですものね。」久美子がにこやかにご挨拶すると、「私がヒグマでデカいけど。。可愛くて綺麗なものが大好きだからね。
もー、デカいからって可愛いの好きでなにが悪いのって感じだし。」「あたしも、もっと綺麗になりたくて、この会社に入ったんですよねー。
そしたら、双子の妹も、笑〜社長の会社に入るって。妹は、芸能部へ入って。。で、今は。またまた真似して。。。アマゾネスサンクチュアリィへ行きたいみたいな事を言って、いま、葉月社長の社長秘書ですよーなんか、あっちが真似したのに。なんか、妹ってすぐ、美味しいところをさらうんですわ。
妹って言っても私の場合双子だし。。。姉も妹も無いのに。。。」「アラマァ。。でも、エステサロンの店長さん、いいじゃない。
」「すみません、愚痴口言ってしまって」「私もここ、宿泊したいな。」洒落柿社長は、そう言うと日頃のお疲れ様からか、うとうとしはじめました。久美子はそれにしても。。。リノのやつ。。
葉月社長に、葉月社長に、と、人気者の引っ張りだこの葉月社長にどーだあーだって自慢LINEしてきてさ。久美子は、笑〜の会社の美容部でしたが、妹の
リノが、、、真似して笑〜の会社の芸能部へ入って
小さな頃から腹が立ってくる事に。。なんでも久美子を意識して真似するんだけど、真似したリノの方が美味しいところをさらうのです。
しかも、双子の女の子。弟はいるのですが、双子って事で、お父さんが姉の久美子、お母さんが妹のリノと名付けられて、嫌いな名前じゃないけど。。。今時の時代になって子がつく名前でしょ
リノはリノで今時だし。
決して久美子って名前は嫌いじゃないけど、まわりはカレンだの、ミユだのマナだの。。。
あたしはおばさんにもいる名前だし。
腹立つ。
今日もLINEで、久美ちゃん、私葉月社長からさ、葉月社長のお兄ちゃんのナオキさんを紹介してやるわって言われてるのよー葉月社長の実家は水商売らしいんだけど、お兄ちゃんだけビジネスマンだから、だって。。。だと。
葉月社長はお金持ちだし、お子さまは、天才美術家のヴィーナスちゃんだし。実家もお金持ちでしょうから。。。なんか。。悔しくて
出会いはないし。女だらけの職場じゃ、ねー。久美子とリノの両親も、双子の女のアマゾネスサンクチュアリィに勤務を喜んでいるのですが、
特に妹のリノの社長秘書抜擢ばかり褒められて賞賛されてます。あー、なんか。。。なんでしょうね、女って。。。さて。。。こちらは、舞とココアのルーム。客室係のタピ丘に化けたメイドの純ちゃんは、
ダイヤさんに頼んで、小学生の女の子だから、とプルメリアでレイをつくってココアにあげました。
「うわぁ。いい香りココアはすっかりタピ丘になついています。まさか。。。私がマスターの彼女なんて知ったらね。
舞とココアが、今日は、プルメリアリゾートを観光して、明日は海辺でも行きたいと言ったので、
シーナの担当のウサギさん達も、私たちも、と言うので、
ダイヤさんが中心街まで送り、そのあとプルメリア港で、送迎のお客様をお迎えしたらちょうどいいタイミングだわ
と、ダイヤさんが、舞とココアとウサギさん達を中心街まで送っていく事にしました。。。
それにしても。。、颯爽とした白いリムジンは目立ちます。。。
「いってらっしゃいませ。
」客室係、舞とココアのタピ丘こと純ちゃんと、執事のシーナは、お出かけされてます担当のお客様を玄関で見送りました。にこやかに、深々と頭を下げて。。ところが。。。
ウサギの若奥様のひとり、シーナと同じくシルバーの希望、、、ノゾミさんという女性がいないのに、シーナは気付きました。あれっ。。。
希望さん。。。希望さんだけお出かけしないのかな。。。それとも別行動かしら。まぁ、こちらがお客様の行動をあれこれ詮索してはならないし。問われた時に答えるのがこちらの仕事であり、
お客様はお客様の事情があるし、エステサロンやお食事に行かれるかもしれないしね。と。。。シーナがスタッフルームに戻ってみると、葉月社長がやってきて、「あっ、いたいた、シーナ、担当のお客様の希望様から内線よ。
」内線ですか。。。「ハイ」シーナがすぐに内線をかわると。。。希望が、シーナに時間があるなら少しラウンジでお茶にお付き合いくださいませんか、
こちらが、お茶代を出しますから
とのこと。。。アマゾネスサンクチュアリィでは、スタッフの業務に差し支えない程度であれば、お客様の希望で、担当がお客様のお悩みなどお喋りにお付き合いする、のを許されているので。もちろん、業務に営業妨害ってぐらいはいけませんが、この世は話を聞いてほしい。。傾聴して欲しい人々がゾロゾロあふれていますので。。葉月さんは。ヴィーナスの三つ子のきょうだいでお坊様のベルモが、傾聴修行をしていると話していて、あっ。、、話を聞いて欲しいけど。。。なかなか話す相手がいないって人が多いのかもしれないな。
と、多少の担当の傾聴サービスを加えました。おんなじウサギ。。。相手は若々しい。
多分新婚さん。。正直言って。。。なんでそんな人が。。ミジメだわ。
と、シーナは思いましたものの。。。だけども。。。これもミッションです。シーナは葉月社長にお伺いしまして、「じゃあ、ラウンジ、ロビーの十六夜カフェで。」と、
同じシルバーのウサギの希望と落ち合う事にしました。
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