「わかりません。思い出せないんです。」
神楽町病院で、カモメさんは言いました。
「あなたは、盲目のカモメさんの、ダイヤさんという女性はご存知でしょうか??
あなたと年齢は一緒ぐらいですが。」
ドクターの質問に対して、そのカモメさんはクビを横に振って。。
「わかりません。。。ごめんなさい。」
「じゃあ、あなたは、イヴァンというお名前ではないのでしょうか?」ドクターが、
プルメリア島のプルメリア市民病院のドクターからの連絡で、
カモメのダイヤさんという女性が、イヴァンという同世代のカモメの女性と心中したが、イヴァンさんはどうなったかわからないと言う話をしましたが、
あたしが。。。あたしが、心中ですって
と、恐怖に包まれ、カモメさんは、震えだしてしまいました。
そのカモメさんは、月の美しい満月の夜に神楽町病院へ来たので、仮名をルナさんと
呼ばれるようになりました。
本来なら、プルメリア市民病院の盲目のダイヤさんにお会いできるといいのですが。。。ダイヤさんが、病院から居なくなってしまったのです。そして、謎の機械みたいなどうやら
金持ちらしき人から、ダイヤさんの問い合わせがありましたが。。。居なくなって電話を切られてしまいました。
ダイヤさん。。。ダイヤさんに恩があるか身内か関係者か。。。
そして、この仮名ルナさんは、実はイヴァンさんなのか。なぜ、ダイヤさんは、姿を消してしまったのか。
謎は深まるばかり。
まさかの、再び死のうなんてことは。。。
とりあえず、あまり。。。ルナさんを刺激してはいけない。
ある日、フト、なんらか思い出すのかも。。。。
さて。。。木蓮寺の。。
あれだけ賑やかな炎の料理の場も
一瞬、シーンとしました。
きょとんとしているのは、おかしなかっこのチワワちゃん二人して。
電話の向こうに。
葉月がおーごえでわめいたのが、音漏れしてる。。
葉月、母親。。。
薄々、自分が可愛いだけみたいなところがあるわがままな、子どもが子どもを産んだみたいな人に。。と、ミリオンやベルモは感づいていましたが。。。
確信を持ちました。
しかしながら。。。ジジババのベリーやルッコラは、良い人そうだし。
そもそも、ミリオンちの桑田さんは、五十代、ベルモは、70代の木蓮和尚達、
ミリオンやベルモも、とてもじゃないけど親世代の人に育てられたわけじゃない。
ジジババ育ちというか。。。
しかし。。会いたい、声を聞かせてと葉月は言わない。そんな葉月の手前に、
ベリーやルッコラも、ミリオンやベルモに電話を変わることなくヴィーナスは、ベリーと会話を終えました。
ほんとはベリーやルッコラは、生きて見つかったヴィーナスそっくりな色違いの
ミリオンやベルモの声を聞かせてほしいのです。
スナギモは、アゼんとして見ていました。
この人たち。。。幸せそーだから。どうせ、若くて美人ママで、優しい女優さんみたいなお母さんってわけじゃないんだ。
で、賢くてできる旦那と、だから、みんな上手くいってたり、ヴィーナスが、若き天才ってわけじゃないんだ。
ヴィーナスやミリオン、ベルモの母親が旦那が地球で行方不明になって探したのにいない。
もう、そんな地球に行くのは思い出すからやだ的なニュアンスを感じ。。うっすらなんとなくや、そんな風に聞こえた。
かわいそうじゃん。話しによると、ミリオン、ベルモは、
死んだからと瀕死の状態だったが、お弔い後じつは生きていて、桑田、森沢家にそれぞれ引き取られて。
だいたいの。
オカンなら喜ぶよなぁ。。
ヴィーナスは、実家も裕福らしいし。子どもが生きて見つかり育てていく余裕がないわけじゃないだろうに。
物の哀れ。。。
抜きん出た才能や、ゆとりある生活、優しい里親さん。。。どれも羨ましいけれど。
子どもが聞いてるかもしれないのにさ。ぐずり拒否を、はっきり電話口でするかな。
スナギモは、、、ま。クレソンの仮名だけどね。スナギモは、修行僧になるべく、
濃紫婆が、
茶色黒、チャイクロと、僧籍名を命名しました。
「えー、
なんですか、チャイクロ
茶色なんですか、黒なんですか、」
「茶色黒。チャイクロじゃ、イヒヒ。」
「なんか、地味じゃないですか、ねぇ。」スナギモは、トホホー。
「お前さんが華やかというのかね。」濃紫婆が。。。
「ま。。。まぁ。。。まあ、わかり、ました。茶色黒でございます。」スナギモがシブシブ言うと、
ベルモが笑って、「私だって僧籍名を大福なのよー。。。文句言わないわよ」と、言ったので、
まるまるして。お餅みたいなベルモを見て、
ahh ahaha、あはははゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラ、
あーはははは。
と、大笑いしだしたので、警策でベルモにビシッと叩かれてしまいました。
「茶色黒だって、おコゲみたいなくせに。」プンッベルモは、茶色黒に、べー
まぁ、今日は、修行僧茶色黒入門のお祝いじゃな。
木蓮和尚は、しばらく新人グループ。最末端小坊主たちの、
榊。南北。白糸。涼重。新年。天地。の、中にグループとして、茶色黒を入れました。
リーダーの榊は、ゴールデンレトリバーで、人やら、猫。小型犬やらいます。見習い新人グループ小坊主らしい。。。
とりあえず。。。今日は、と。茶色黒となったスナギモ。。なんか。ついさー。修行僧。修行しますって言ったんだけどもさん。
大丈夫かな。つい、言ってしまったやつが、、、
ま。。。いやになったら、逃げればいいし。
和尚のタスクのワザ、火の術。。いいのか悪いのか、生まれて初めてお口の中でとろけるぶ厚いお肉を食べ。
お腹いっぱい。
和尚は、「コレッ。腹八分目がいい。
あと、もう少し物足りない、あと少し欲しいぐらいで、欲求に小腹をすかせる。また食べたくなる程度で止めるのが食べ物を美味しく食べるコツじゃ。」木蓮和尚は、まるで、おなじみ映画に出てきそうなデブのシェフみたいに。。。
ぶ厚いステーキを切り分け自分も食べ、
ものは、お腹すいてこれが食べたいと言ってそれを噛み締めた最初の一歩が、最高に美味しい。。。あとは、お腹いっぱいになればいっくら美味しいものでも、だんだんと飽きてきて、
下り坂になる。。。
あの、美味しい気持ちはなんだっけみたいな。。。
だから、好きなものを最後にとっとくのもいいが、最初から少しずつ味わってみるのもいい。
ま。好きなものなんて、今日はこれ、明日はこれ。なんて、日々変わり。今一番食べたいものが好きなものじゃけどなぁ。
坊さんのくせに、レアで肉を食べるな。生々しいわ。なんて、茶色黒が木蓮和尚に呆れてしまいましたが、
木蓮和尚の奥様の紫子さんは、「ゆずのシャーベットがありますよ。」と、シャーベットを出してきて。
腹八分目がいいなんて、けっこう満腹な木蓮和尚が、断るかななんて見ていたら。。
「ウシシシシ。甘いものは別腹じゃー。」
和尚の
調子の良さに茶色黒は、ズッコケてしまいました。。。
2019年08月12日
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