あの。。ダイヤさんが、あたしたちのお母さんの出産を手伝ってくれたカモメさんのひとりなのね。
」ミリオンは、ベルモから、ダイヤさんが病院から居なくなって。。実はダイヤさんが、葉月の出産時に助けてくれた二人のカモメさんのひとりであり。。
心中しようとしていた、イヴァンさんという女性もいたみたい。そのイヴァンさんは、
葉月さんの出産を助けてくれたもうひとりのカモメだったんだけど、
いま、神楽町病院に入院した
ヴィーナスやグリや福ちゃんやシュナ坊が、
たまたま助けたカモメさんの女性がいるけど。。
記憶喪失で、、自分が誰かとかすらわからなくて。この人は、もしかして、心中の片割れのカモメのイヴァンじゃないかなと。
ダイヤさんは盲目なので、声を聞いて、神楽町病院のカモメが、イヴァンさんかどうかを確認してもらおうと思ったんだけど。。
その、ダイヤさんが、逃げてしまった。
ミステリアスな一連の話を聞きました。
「珍しく考えごと。。。考えなくても頭が回りそうな、ミリオンが。」海の家クワタの常連さんが、言います。
今のシーズンは、釣りのお客様が多くて。常夏の島のプルメリア島ですから。近辺が夏だと、わざわざリゾートに夏を感じにくる人がほかのシーズンよりは、減ります。
ですが、年中。釣りに来るお客様や、インスピレーションを得るためにアーティストやクリエイティブなお仕事をしている人々も、ほかのお客様がかえって少ない
シーズンオフの
夏場にやってくるし。
クリエイター達がメディテーションするのに愛されている。
至上の楽園の地の。満点の星空は、シーズン通していつも美しい。
海の家クワタの常連さん達が朝からお酒を飲むので、なんだかんだ年中人がいるわけです。
お酒を出すので。
地元の漁師さんが、大酒を飲むし。
プルメリア島の真ん中にプルメリアリゾートという中心街がありましたが、
その近くには、ジャングルもありました。
プルメリア島って。。。住民のあたしが言うのもなんだけど。。
なかなか。。。見どころあるのよねー。
海の家クワタのミリオンは、プルメリア島南のアクアオーシャン。
木蓮寺のベルモは、プルメリア島北のアクアマリンビーチに住んでいます。
アクアオーシャンには、色とりどりの、活発な活動家のヤドカリが、白い砂浜を賑やかしくセカセカとしています。
対して。
アクアマリンビーチは、おっとりした白いシャイなヤドカリの縄張りなので。。。ヤドカリを含めたビーチの眺めの好みはわかれますね。。。
アーティストの、作風や書風で。。。
アバンギルドなサイケデリックな華やかさが傾向がアクアオーシャンを好み。。。
品性あるスタンダードな洗練されたまろやかな美しさをこのむアーティストは、あちらさんの北のアクアマリンビーチをこのむし。
さながら。。
アンディーウォホールやピカソな傾向がこっちで、あちらは、モネや横山大観かしら。。。
私は数学者とか、科学的な、生まれで、どちらがどう、良い悪いはわからないけれど。
きょうだいのヴィーナスは、両方とも新旧含めた美術に兼ね備えたタチだわね。。。
ま。現実的なわたしでも、感覚的に美しいものは好きで。
プルメリア島は、最高。
誰しも美しいものは好きだわよね。
まさに、動と静を兼ね備えた美しさを持つビーチがあるしね。
どちらのビーチも
ウミウシはカラフルに寝転がってるし。
平和なのよねー。この島が、すでに一つの芸術的な作品であるし。
海の家クワタで。。。
朝から常連さん、今日は漁がない漁師さんや、引退した漁師さんや、釣りのお客様が、
ガヤガヤ、ワイワイと。
飲んで騒いでいました。
漁師さんたちは、魚や貝や海藻など。。よく差し入れを持ってきては、その場にいるお客様に、差し入れたりもしていましたし。
海の家クワタは、福の神の大蔵が経営している福の神交通の。
雲のベッドタクシーと契約していましたから。
電話すると、
プルメリア島内を、お客様の住所や滞在先、目的地をインプットすれば、雲がふわふわきて、乗客は、
雲の中に包まれて、気持ちいいふわふわのベッドに寝たまま到着しますし、
料金を少し払えば、マッサージモードもあります。
無人ですが、コンピューターが、お客様を目的地に運び、運び終わると雲のタクシーは、会社に帰宅します。
福の神の大蔵が、飲酒運転撲滅と、飲食店の繁栄を願ってつくりました。
お酒を出すお店専用です。
無制限にしてしまうと、タクシードライバーさんのお仕事がなくなるのは良くないし、
管を巻かれたり、喧嘩をふっかけられたり、吐いたり、そういう人ばかりではないものの、お客様の層が乱暴な傾向の
酔っ払いのお客様は、お酒くさいし、タクシードライバーさんから嫌われているので、
タクシー強盗などもありませんし。
それは、無人のコンピュータが相手で、
ちょうど良い感じです。
お酒を出すお店のみ。
にしました。料金も、最初にコンピュータにインプットし、距離、タクシーぐらいの料金で、
前払いで支払いが行われると動くし。後腐れないし。
海の家クワタは、ご主人の桑田千範は、息子に宿屋の海の灯りを譲り、道楽商売で開けていまして。夕方までぐらいの営業時間ではありましたが、
地元の漁師さんや、釣り客の人が時間まちまちで、そのまま夜も適当に開けていることもあり。
ミリオンは、塾や家庭教師の仕事の日は、夕方まで海の家クワタにいました。
近くでは、宿屋の海の灯りと繋いだ海の灯りの夕方５時からの居酒屋さん、月の灯りが
桑田千範の息子夫婦が千範から、引き継いでやっています。
ヴィーナスから、時間が合えば、今度は神楽町に来て欲しい。こないだ一緒にいたシュナ坊の家の福の神が、
お礼にこちらにも招待をします、送り向かえはします、
と。。。時間作っていこうかな。ひさびさに、おやすみぐらい、オヤジさんくれるだろうし。
夜はビシッと引き締まり。。
お昼は時にバカバカしいやりとりを聴きながら。。話しながら。お客様らとワイワイやるのも好きでした。
多分、きょうだいの中でも一番くそまじめは、ベルモでしょう。
ベルモは、いい子だけど、上にバカがつく正直だし。
一緒にいると、今の子供なのに、仏様がどーのこーのみたいな話をしてくるし。
あたしには、ちょっとね。
それにしても。。。
葉月さん。。。私たちには、会ってくれる気もないのかしら。
おばさんのマリリンさんがわざわざ会いにきてくれたっていうのにね。
薄薄と。。。葉月さんって。ワケありそうな。
そりゃ、いまはたちぐらいの若い女の子なら、子供がどうって歳じゃないかもしれないけど。。
お父さんの、タコのミシェルは、行方不明になったみたいだけど。。生まれたばかりで
わたしにはわからないけれど。プルメリア島も通った
巨大ハリケーンは凄かったらしいですね。
行方不明に。。。ほんとかしら。
離婚したんじゃ。。。
ま。疑えばキリがないけれども。
高校生ぐらいの男女に子どもが出来て。できちゃった婚なら、すぐ別れても、それもそうかもしれない。ましてや、地球と金星の異星人。。。
ヴィーナスの話だと。ヴィーナスは、ベリー、ルッコラ夫妻。
ジジババ育ちらしいし。
葉月さんは、育児放棄したのか、
働く為に親に子どもを預けたのか。
「おー、席空いてるよー、座れやにーちゃん、」ある常連さんが、陽気に酔って、そばにいたお客さんらしき人に声をかけたらしく、
あ、お客さんかな、お水とオシボリを出さなきゃ。と、ミリオンが、サッと振り返ってみると、
サッ。。
どうも宇宙人らしき黒い人は、なにも言わず逃げていきました。
「やー、感じ悪ー、
」ムッとした常連さんが言います。アッ。。。
そう言えば。。。オヤジさんも常連さんから、不審者を見かけただの、ベルモも、
木蓮寺では、不審者がたまに見かけられキミが悪いって話し。
なにかを偵察している感じだと。。。
まさか。。。
まさかね。。。まさか、もしかして。
それは。。。
