2019年06月13日
真夏の夜のおとぎ話。11森沢さん。
森沢ベルモ。4歳。
まるっこいまろやかな
レモンイエローの身体。つぶらな瞳に長いまつ毛。
ヴィーナスのそっくりさん。
だが、ヴィーナスの母親の葉月さんによく似ている。ヴィーナスよりちょいポッチャリ。
プルメリア島の篤志家の
森沢和尚の家に引き取られる。。
森沢家当主、森沢万緑。
森沢和尚、僧籍木蓮。
妻。紫子は、幼なじみ。
茶華道の師範。
あと、森沢和尚の100歳前後になるお母さんが、木蓮寺の奥の院に、隠居している。
歳の割には健康で、ベルモとミーナとココナが簡単な手助けや世話をしている。
もともと奥様の紫子さんは、近所の木蓮寺の檀家さんの子供。
嫁いできたお寺の奥様だった木蓮和尚のお母さん濃紫、「こむらさき」が、なにげなく話しをしていて。紫子さんの親に相談されて
自分の名前「濃紫」から「紫子」ゆかりのさんと名付けてあげた。
森沢和尚の奥様の
紫子さんは、森沢和尚が、犬や猫とは暮さない。犬も猫も両方好きだけど、修行僧には犬も猫もいて
プライベートでは、犬、猫に甘々。。は
ちいさなうちから厳しい修行をする修行僧や小坊主さんがかわいそうだし。
みんなお寺の子どもだし、と。
そんなポリシーを物の見事に良い意味でベルモの存在が破りました。
森沢和尚の
二人の
息子は住職とビジネスマン。
嫁いだ娘は木蓮寺の敷地内の幼稚園の保育士さん。
てっきりと。
死んだ赤ちゃんだと思われて
最初、お葬式を間違えて出されるところ、森沢和尚が、ベルモが息をしているのに気づいて奥様とともに介護する。
お寺育ちで、子守唄がお経。
ベルモは、お経をすぐに暗記して、法事やお葬式にも顔を出すようになり、夏休みなど、小学生にお経や習字を教えたり
保育士さんでもあるので、木蓮寺の敷地内の幼稚園で保育士さんとしても働いている。
黄色い身体で、まつ毛が長い。ヴィーナスにそっくりさんだが、葉月さんに一番似ている。。。
性格はおっとりして抜けているが優しい。
ベルモも、ミリオンとはきょうだいだと思っています。
またベルモには
チワワちゃんの妹分あり。
ミーナ、白。ココナ、鹿色。
スムースチワワ二歳。女の子。
2人ともベルモが大好き。
ベルモのあとをいつもくっついてくる。
ベルモが性別不明なのに、ミーナもココナも
ベルモをねータン、ね〜タンと呼んでいる。
木蓮幼稚園にはチワワの子供の数が多いせいか、ミーナとココナは木蓮寺に
保護してもらえると思ったのか、わざと
幼稚園の近くで、生徒が帰り、職員がまだ幼稚園で作業をする時間帯を狙い捨てられた。
捨てた人はどうも、ミーナとココナを繁殖犬にしたくない目的で捨てたらしい。。
定期的に、ベルモは、ミーナとココナを連れて別別の笹舟に乗せられて流されてきたという
ミリオンの海の家クワタに顔を出します。
つい最近は、
海の家クワタで、ミリオンが、
「なんか、ヴィーナスさんの関係者みたいな人が、ウチに来ていろいろ聞き出していたよ。。
どうも、矢島さんてヴィーナスさんの仕事関係者の若い男性なんだけどさ、
私とヴィーナスさんと血縁関係だと思ってるんだって。」
「でも、あちらはすっごい有名人だし。、こちらなんか相手にしないんじゃないかなぁ〜。似てますが、どうでしょうみたいに乗り込んだら、ミーハーみたいで迷惑なんじゃない。」ベルモが遠慮がちに言いました。
「公式サイトとか、他の雑誌の評判だとヴィーナス先生は、気さくで明るくて普通は誰にも優しいみたいだよ。よほど悪い奴とかには別としてね。。」ヴィーナス贔屓のミリオンが言いました、
2人も、躾はきちんとした家庭育ちで、家族から、ヴィーナスは、お相手が有名人だし。。。なんとなく姿かたち似ているのと、生まれたてで拾われた時期が、ヴィーナスの誕生日付近だし、
ヴィーナスに直接申し出るのもミーハーや有名人目当てみたいで、失礼だし、
あちら様に迷惑なんじゃないかと言われていました。
でも、
ひるみながらも。
ミリオンとベルモも、
なんとか
自分の出生や親の事を実は真相を知りたいと思ったのです。
二人とも、引取先のおウチで良くしてもらい
二人とも、実にイキイキ仕事までして。
ミリオンは、桑田さんの息子さん夫婦の小学生の兄妹ときょうだいみたいだし。
海の家のクワタのスタッフともお客様とも、和気あいあいの毎日。。
だけど。。。
自分の原点なるものが不詳。
いまの幸せには感謝しているけど、どこか。。。自分たちの正式な正体は。。。
仮に宇宙人の実家やでどころが判明したとて、桑田ミリオンも、森沢ベルモも
お互いいまのおウチの子どもである決心はそのままです。
さて。。。神楽町神楽小学校近所の喫茶店南風は、今日も満員御礼でした。
朝のモーニングだと、これから出社の方々なのでお客様が、これから稼働組で
お客様の回転率がいいのですが、
アフター。とくに、ランチが終わって15時から閉店18時までは、
のんびりのんびりベラベラお喋り組がたくさんですし。お菓子やパンや輸入調味料なども販売ストアスペースもできて、
買い物に来た人が喫茶店にも立ち寄るようになったし。いちおうテラスにストア用のイートインができますが。。。
店内はとても混み合っていました。
「マスタ。。。キョーモゴハンジョウ。
コレジャ。モーニンググライシカコレナイカ。。」ヴィーナスがシュナ坊を連れてやってきましたが、
喫茶店は満席。
「ごっめん、ごめん。イートインの
テラス席なら少しは。。空いてるけど、」
マスターのハリネズミのグーは常連様のヴィーナスに申し訳なさそうに言いました。
「ミージイサンキョウハイナイノ」
「ミージイサン?あっ、ミージイサンならさっき一足違いに帰っていったよ。。。なんでもさぁ。。。蓮水乃の同級生の水連寺に行くんだってさ。」
マスターのグーがいうので、シュナ坊が、
「馬ンチに行くんじゃない?」
蓮水乃の水連寺は、高学年児童のミニチュアシュナウザーのメグちゃんのすまいのお寺さんです。
海外へ行った
シュナ坊の元飼い主さんの三木龍馬氏と、
メグちゃんの飼い主の
水連寺の水谷和尚さんと、
ミージイサンも幼なじみで仲良しです。
ペシッとヴィーナスは、シュナ坊を叩いて
「ウマトカチワワトカ、ヒトノワルグチバッガリ。」
高学年ミニチュアシュナウザーの女の子メグちゃんは面長のミニチュアシュナウザーで、
シュナ坊が、メグちゃんの事をお馬さんとからかいます。
シュナ坊は、
元飼い主さんの三木龍馬氏からも、
メグちゃんの事を馬さんなんて失礼な
メグちゃんとか、お寺のお嬢さんとか言いなさい
メッ、シュナ坊
と何度も叱られました。
「そうそー。ヴィーナス、ヴィーナスのそっくりさんって話しを最近してたじゃん。
ほら。モーニングの時に。。。」
ヴィーナスは、最近モーニングの時に、奇妙な話があると、
自分のそっくりさんが、プルメリア島に
南風のマスターのグーになんとなく話しをしていました。
「ソレガドウカシタノ」
「ミージイサンが、
幼なじみの水谷和尚の修行時代の弟弟子のプルメリア島の木蓮寺のお寺に、ヴィーナスそっくりさんの宇宙人の子どもがいて、水谷和尚んちにその木蓮寺の和尚さんから久しぶりに連絡が来たけど、ミージイサンは、ヴィーナスと仲良いだろみたいに水谷和尚から相談されたって
ミージイサンさっき言ってたけど。。。」
ヴィーナスは、そうグーから言われると
携帯を取り出してミージイサンに電話してみました。
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